脳と性と能力 (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203967

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  • 男の脳、女の脳、というステレオタイプな見方に異議を唱える内容。要約すると、男女の脳の差というものはあるが、脳には可塑性があるので生まれた時点で男脳、女脳、というものが決まるわけれはない、という。しかし、生まれた時点での男女差に比べて生後の変化の方が大きいという証拠は一切提示しておらず、論として成り立っていない。胎児期にアンドロゲンに曝露されることが男女脳を作るという昔の実験の批判についても著者らの指摘の通り、古い実験の精度はよくないが、この分野は相当な数の研究結果が蓄積されており、2-3の特殊な反例をあげてこれを否定するのにも無理がある。アインシュタインの脳は1215gで平均(1350g)よりも小さかった音楽の訓練が及ぼす影響が最大になるのは脳の可塑性が一番大きい5歳から10歳の間Brain 127, 1845-52, 2004女性の言語野が男性よりも両側性だという説は確かめられなかった、というメタアナリシス(が、内容を見ると微妙)

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