王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B)
- 集英社 (2007年8月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087204056
感想・レビュー・書評
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ここのところブクログというものを利用して読書記録を残している。
できるだけ粗筋を書かないように、
できるだけ作者の意図を汲み取らないように、
自分が感じたことだけをかけないものかと、
やってみていたりする。
もちろん作者の意図を汲み取るような読み方も面白いものです。
さてこの本はそんな話にちょうどいい。
森達也さんが古典の童話等に独特な視点で解釈を加えている感じですね。
本を読んで何を感じるかは自由だ
好きにしていいんだってね。
人間生きていれば社会性は必ず必要です。
その社会性のなかには過剰なものが多いのでないでしょうか。
もっとフラットな自分の見方を発露していいんだとおもう。
そんな感じ。
おかげで、どんどん変な人と思われちゃいますけどね。
ははは(苦笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
話があちこちに飛んでしまうところはあるものの、童話などの話から飛躍させて裏の裏を想像する手法が面白かった。芥川龍之介の猿蟹合戦の手法をさらに輪をかけたような内容になっている。
とは言うものの、全体的に飛躍していく方向がだいたい同じ系統になってしまっているのが少々残念。でもまぁ大団円な方向にもっていかないところが逆に良かったと思う。
いわゆる雑学的なものを求めている人は読んでも意味がない。おとぎ話などからいかに想像して裏を考えるかが楽しめる人なら、とても楽しめる。 -
著者の基本的な考え方を、昔話のパロディという形で表現している。先に「世界が完全に思考停止する前に」を読了しておいた方が良いかも。僕は「桃太郎」と「仮面ライダー」の話が好き。
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読みやすいのと読みにくいのがあったけど。誰でも知ってる物語(知らないのもあった)の登場人物に色をつけて、現代世界を皮肉った物語に。
世の中の色々に不満や疑問を持ってない人が読んだらどんな感想を持つのだろう。そういう人とこういう話をするのは難しいけど、本を読んだこととかをきっかけに話してみたいなぁ。 -
大人になってから童話を読んで、それはさぁ・・・と突っ込みたくなることはある。またニュースをみて、ニュース解説には収まらないぼんやりした疑問を感じることもある。両方を結びつけて読ませる趣向というのは、なかなか楽しかった。泣ける童話をブラックに揶揄するってのもまぁ、オトナノ楽しみかもしれないね。
裸の王様や桃太郎、赤ずきんちゃん、幸福の王子などなど、子どもの頃に慣れ親しんだ童話を題材に、あれこれ考察する。本書には連載時にあった『星の王子さま』や『パンドラの箱』『うそつきの子ども』が割愛されているそうな。テーマが重複するからということだけど、いずれ読んでみたいな。 -
「同調圧力に屈しない、K.Y.を再評価」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=072757 -
視点と考察が非常に興味深い
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かなり偏り妄想で
純粋に楽しむには…だった。