- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087204537
感想・レビュー・書評
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フィンランドがなぜ国際競争率が1位なのに働く時間はきっちり、休みも長いのか…それを知りたくてこの本を手に取りました。
充実した福祉、女性の社会進出、税金の使途透明性…日本が見習いたいところばかりです。
失業率が高いのは、メリハリがあり質が高いからこそ。
そんな風に納得できてワークライフバランスもとれているフィンランドを知ることができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり、異文化系の本は非現実のような現実の内容が書いてあって、魅力的だ。
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フィンランドの教育制度はすばらしいってことを再確認。
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フィンランドについてもよく聞かれるので読んでみた。サウナの頻度以外はスウェーデンとほぼ同じ国と結論。
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フィンランドの教育についての情報が頻繁に取り上げられているが、その実態は正確に伝えられていない部分があると思う。メディアはいい部分しか伝えない。現地に5年間留学した著者のバランス感覚の良さに、異文化コミュニケーションのセンスの良さを感じた。
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フィンランドは残業もせず、のーんびりした国なんだけど、
国際競争力1位になったり、学力も1位!
大学の授業料もほぼ無料で・・・
そのなぞがわかる本
日本とまったく違う制度だけど学ぶところはあるのではないかと思う -
フィンランドの人口は500万人とのこと。日本とほぼ等しい国土面積に北海道の総人口より少ない人数の人が暮らしている。そんな少人数で国が成り立つのか?というのが最初の驚き。
読んでみて・・・フィンランド人は我慢強い。小国だから人材を育成しよう。そのためには税金が高くても仕方ない。そもそも寒くて暗くて長い冬を毎年越すには相当な忍耐力が必要なのでは。
学力が世界一とか、残業もなく長い夏休みがとれるとか、社会福祉の充実とか魅力も多いが決して理想国ではないとも思った。
我慢しているぶん、楽しみ方も上手だが、我慢しているぶん、アルコールへの依存度も高かったりする・・・。
この本は(深くは無いかもしれないが)広く情報が網羅されていて、「フィンランドってどんな国?」と思ったときに最初に読むにはちょうどいいかもしれない。参考になった。 -
人を大切にするという観点で、参考になる。
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請求記号 : 302.3892||H
資料ID : 91091738
配架場所 : 工大君に薦める -
学力調査ランキング、国際競争力ランキングともに上位入賞の常連国。日本社会の閉塞感と引き合いに、言及されることが多くなってきたフィンランドですが、本書は、充実した福祉、女性の社会進出、税金用途の透明性、について専門的に分析した内容ではないことを先に紹介しておきます。あくまで一般的な紹介に始終しています。フィンランド留学や旅行を考えている人、ムーミン大好きという人が「地球の歩き方」ついでに参考に読むのにはよいでしょう。
著者は教育の専門家でも社会福祉の専門家でもありませんが、現地で生活していた人の体験談なので、フィンランドの人々の性格、習慣、経済状況、暮らしぶりなど、生活の雰囲気については、わかりやすくまとめられていると思います。ロサンゼルスは世界各国からの移民が数多く生活していますが、フィンランド人にはまだ会ったことがありません。静かな人が多く、欧米人のようなおおっぴらなスキンシップは無い。遠い遠い北欧に日本と似ている国民性を発見できたのは意外でした。
フィンランドから日本への三大輸出品は、森林業、金属、機械、とのこと。電気通信機器メーカー、ノキア以外にはフィンランドの大型産業は見当たらない上に、頼みのノキアですらスマートフォンに追われて低迷気味なのだそうで、彼らのこれからの課題は、新しい技術の開発、製品化、そして世界に向けて商品を売る力をつけることになってくるでしょう。教育に力を入れているのに新卒での就職採用をしていないため、大卒者の失業率が高いらしい。これではいくら社会福祉が整っていても、若者の元気がなくなりそうです。
フィンランドに私学はなく、全て公立で無料。学制や授業時間は日本と変わりがないですが、教師の質と社会的地位が高い、という面は日本も参考にすべきと思いました。部活動や課外活動に縛られることなく、いじめ問題の責任を追及されることもなく、教師が教育に専念できるしくみは、生徒にとっても学びやすい環境を提供しているはずです。もっとも、競争が激しく小学生から塾は当たり前という殺伐とした状況は、日本と中国と韓国では当然のように受け入れられているため、学校教育に信頼を寄せることは難しそうです。