江戸のセンス ――職人の遊びと洒落心 (集英社新書)

  • 集英社
3.53
  • (6)
  • (21)
  • (13)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 171
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087205008

作品紹介・あらすじ

扇子職人の浅草文扇堂主人が語り尽くす、江戸職人、庶民のセンス、発想、そして粋のスピリット。江戸の職人は円周率も知らないのに、なぜ文様を描けたのか。「見立て」「のぞき」、そして江戸流の「粋」とは。江戸と京都の職人の違い。江戸庶民の通な遊び。江戸のデザインの特徴等々、江戸職人、庶民文化の生き証人とも言うべき荒井修の膨大な知識を、案内人いとうせいこうがとことん引き出す。江戸のセンスが身につく一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 江戸というキーワード
    センスは感覚と扇子

    現代に続く粋 しかし伝統芸能と結びつくとコウカだ
    アルチザン&ギルド 自分で作る道具 の使い方
    歌舞伎の内容を知らないと 分からない 裏に何かが隠れている
    日本独特の形 デザインイメージ色彩

  • 「扇子職人の浅草文扇堂主人が語り尽くす、江戸職人、庶民のセンス、発想、そして粋のスピリット。江戸の職人は円周率も知らないのに、なぜ文様を描けたのか。「見立て」「のぞき」、そして江戸流の「粋」とは。江戸と京都の職人の違い。江戸庶民の通な遊び。江戸のデザインの特徴等々、江戸職人、庶民文化の生き証人とも言うべき荒井修の膨大な知識を、案内人いとうせいこうがとことん引き出す。江戸のセンスが身につく一冊。]

    うせいこうがとことん引き出す。江戸のセンスが身につく一冊。

    目次
    第1章 江戸職人のデザイン(1)
    技法と技術(「のぞき」―どれだけ描かないか;空き地のつくり方 ほか)
    第2章 江戸職人のデザイン(2
    )見立て(「見立て」という文化;玉三郎丈の扇子 ほか)
    第3章 職人の発想
    (日本独特の形に描く;色でどう見せるか ほか)
    第4章 デザインで遊ぶ
    (お年玉袋、祝儀袋の世界;会触れ ほか)
    第5章 職人の美意識
    (今の徒弟制度;親方と弟子 ほか)

    著者等紹介
    荒井修[アライオサム]
    1948年東京、浅草生まれ。日本大学芸術学部卒業。荒井文扇堂四代目社長。桑沢デザイン研究所講師

    いとうせいこう[イトウセイコウ]
    1961年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。出版社勤務を経て、活字、音楽、舞台、テレビなど、ジャンルを超えて表現活動を行う

  • 扇子職人のセンス
    扇子はカラーで見たかった。

    知らない事がいっぱい。知らなくても楽しいけど、知ってるともっと楽しい。
    土台に共通の知識があるから理解出来る事。

    歌舞伎でお姫様のイメージカラーは赤と金。
    門松の斜めになってるのは、まず水商売、花柳界、料亭、2号さんの家。
    真横に切った門松は、商人、隠居、家主。
    斜めのしか見たことなかった!

  • 『品のいい粋』とは、小ざっぱりしている。小綺麗、小粋、などなど、やはり小さい事が大切。大きいのは野暮である。 いとうせいこうのナビゲートによる、扇子職人の小噺、小ネタ。多くは語らないが、知識と教養に溢れた了見がたくさん詰まっておりました。

  • どうせあげるんだったら、心を込めてあげるほうがいいでしょ

    「粋」「品」「野暮」
    品のいい粋=「小」とつくこと。小粋、小綺麗、小体

    デザインって、どっかでやっぱりロマンがなきゃだめ。

    会ひたくて 逢ひたくて踏む 薄氷

    のぞきーどれだけ描かないか
    鯨の目だけを描いたほうが、大きく見える

  • 浅草文扇堂主人の荒井修さんの語りをいとうせいこうさんが
    記述してまとめました。
    主に歌舞伎の扇をつくっている荒井さんが、江戸の文化やならわしなど扇をつくるために、勉強し、経験した今更ながら息をのむようなお話の数々、、、。
    代々伝わる由緒正しい店の跡取りだけあって、幼少時代からのまわりにいた大人達とのエピソードも目に見えない事ばかりなので楽しく、一気に読んでしまった。

    中には、図解も多く、目からもその江戸センスが見えて
    思わず、うなってしまいます。

  • ●江戸職人のセンスや発想、粋について、浅草文扇堂主人が語りつくす。
    ●「見立て」、「のぞき」といった江戸のデザインについての話が興味深かった。

  • 私こだわってます。
    これは野暮ですよ。

  • 2014/3/8購入

  • のぞき。
    見立て。
    想像と妄想。
    手ぬぐいあわせしたい。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』(河出文庫)で作家デビュー。『ボタニカル・ライフ―植物生活―』(新潮文庫)で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』(河出文庫)で第35回野間文芸新人賞を受賞。近著に『「国境なき医師団」になろう!』(講談社現代新書)など。

「2020年 『ど忘れ書道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

いとうせいこうの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×