自分探しと楽しさについて (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087205800

作品紹介・あらすじ

老若男女を問わず、「自分探し」を続けている人は少なくない。自分の存在は、自分にとって最も明らかなはずなのに、なぜ見つけることができないのだろうか。現実に多くの人が、自分の生き方に悩み、自分探しを続けている。もちろん、個々人が置かれた状況はさまざまであり、万能薬は存在しない。その事実を踏まえたうえで、人気作家が、「あなたの中の前向きな気持ち」を、そっと引き出してくれる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ・楽しさとは与えられものでなく、自分の内にあるもの
    ・楽しさを求めれば金は入ってくる。真剣に楽しみを実現したいと思う人は。自然に金持ちになっている。
    ・楽しみが金を生むという原理。
    ・人間の願望、思考力がいかに強力かということが、この原理から証明される。

  • 自分が楽しいと思えることを追求することが、自分探しになるのだなと思った。旅に出るのも楽しそうだし、家で読書するのも楽しいし、自分を感じて楽しみたいと思う。

  • 気になったところをメモ

    自分の楽しみとは
    他者との比較ではない楽しさへ
    楽しみに勝ち負けの楽しさだけに明け暮れると精神が貧しくなる。比較したければ過去の自分との比較すべし。

    今が楽しくないのは、以前に楽しさの種を蒔かなかったせいだ。楽しさを育てなかった、その結果が今なのだ。

    金は楽しさを生まない。
    逆に楽しさを求めれば、金は入ってくる。
    真剣に楽しみを実現したいと思う人は、自然に金持ちになっている。

    楽しさは恵まれるものではない。

  • 著者のエッセイを読んでいると「こんな私でも良いんだな」と思わされることが多々ある。
    本作も例外なく、いつのまにか前向きになれる本かもしれない、と思う。

  • 森博嗣さんの新書シリーズ

    『自由をつくる 自在に生きる』『創るセンス 工作の思考』『小説家という職業』という3作品の後に、読者からいろんな相談があったそうで、それらへのメッセージとして本書があるそうです。

    読む順番が発売順ではありませんが、順次読み進めるつもりです。

  • 自分、自分とあまり考えない方が良いかもね。それよりも、周囲の人たちを見て、周囲のものをよく知って、気に入ったこと、嫌でないことをすれば良いと思うよ

    自分を忘れることが、自分を見つけることになる。なんかやってると、自分を忘れられる。それによって自分が見つかることがある。

    勝ち負けの精神に明け暮れていると、人を負かさないと楽しめないようになる危険がある。人の不幸が楽しいという、貧しい精神。前の自分と比較しよう。

    今すぐに楽しくなるということはない。ずっと前に楽しさの種を蒔いていなかったから。楽しさを育てていなかったから。でも今蒔けば、後で楽しくなるかもしれない。

    人にうまく話せないものの方が価値がある。楽しいことは、人に話せない部分?

    人への伝達を意識すると、楽しさに没頭できなくなる。少なくとも若いうちは、こういった他者への伝達を少し忘れた方が良いように思う。

  • まあいいか、と思わせる文章力はピカイチ☆

  • 工学研究者であり作家の森博嗣氏がつらつらと「楽しみ」や「自分」というものは何であるかを考察して書き連ねた本です。とどのつまり、「自分らしさ」とは、自分が何を楽しく感じるかという感性であるとしています。著者ご自身が人生を楽しんでいる様子がよく伝わり、僕もそんな大人になれたらいいなと思いました。得心のいく内容で頭の整理に役立ちました。

  • やはり、似た世界線で生きているような親近感を覚える。
    心と頭を同時にちがう方向へ働かせてしまう性質というか。自分と他人との絶対的な隔たりを本能で理解している感じというか。

    しかし私はきちんと甘やかされて育っているので、できれば周りからの評価がほしい。ここまでロジカルになれればなあ。

  • タイトルにある「自分探しと楽しさについて」著者の意見が率直に書いている。
    ポイントは誰かの引用や受け売りではないところ。

    率直にと書いているが、本書に書いている通り、多少商業的な部分もあるかもしれない。

    当たり前のことを書いているような感じもするけれど、改めて日頃考えていることを文章にわかりやすく書いてあるのを読むと、やはりなるほどなぁと思わざるを得ない。

    正直なところ、もっと早い段階10代や20代前半に読んでいたらすごく為になっていたと思うのがくやしい。

    この本には特に宗教的な哲学も、哲学者の哲学もないけれど、かなり冷静に自分について考えた意見が書かれているので、読む方もかなり心当たりのある部分があるのではないかと思う。
    タイトルについて悩む若者におすすめしたい本。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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