耳を澄ませば世界は広がる (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087206043

作品紹介・あらすじ

一九九八年のデビュー以来、クラシック界の第一線で活躍してきた天才ヴァイオリニストは、八歳の時に障害を負った視覚の代わりに、聴覚を研ぎ澄ますことで、周囲の世界を見つめてきた。街の雑踏、風音、見知らぬ人たちの会話、ホールに反響する歓声、友人や家族の息遣い、クライスラーのCD、自らが奏でる旋律、そして、胸に秘めた想い-。耳を澄ませば、曇りガラスの向こう側に、鮮やかな光景が浮かんでくる。人生を豊かにする「聞く力」とは。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    一九九八年のデビュー以来、クラシック界の第一線で活躍してきた天才ヴァイオリニストは、八歳の時に障害を負った視覚の代わりに、聴覚を研ぎ澄ますことで、周囲の世界を見つめてきた。
    街の雑踏、風音、見知らぬ人たちの会話、ホールに反響する歓声、友人や家族の息遣い、クライスラーのCD、自らが奏でる旋律、そして、胸に秘めた想い―。
    耳を澄ませば、曇りガラスの向こう側に、鮮やかな光景が浮かんでくる。
    人生を豊かにする「聞く力」とは。

    [ 目次 ]
    序章 世界には目を閉じた方がわかることもある
    第1章 自分を知る
    第2章 クラシック音楽について
    第3章 世界と自分をつなぐ道具
    第4章 聞こえてくる
    第5章 旅の音
    第6章 気楽な音楽
    第7章 聞く力
    終章 私の「四季」

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 8歳の時、病気で視力を失ってしまった著者がヴァイオリニストとしての半生を振り返りつつ、自身の価値観・人生観・音楽観を語っている。
    帯を見て、著者の葛藤や悩みからの抜け出すまでの苦労などがメインと想像して読み始めたが、著者の人生観と音楽観がメインで淡々と語られている。

  • 目が不自由というハンディキャップを、
    音楽というツールとともに克服している。
    現状に甘んじず音楽と真摯に向き合っていることが伝わってくる。

  • http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0604-f/

    著書は8歳の時に視覚障害を負った世界的なヴァイオリニスト。
    著者がどんな音楽を奏でるのか聞きたくなった。
    ピアノで自分の思っているような音がでないとき、私も歌ってみようと思う。

    ====================================
    自分の心の中の声を聞く・・・何かを表現すると言うことに関して言えば、やはりとても大切です。(p13)

    自分がどう演奏したいのかを確かめる時に最初にやってみたのは、ひとりで誰もいない時に歌ってみるということでした。声は嘘をつきません。・・・声に出してみると、意外と自分に素直になれ、フレーズの作り方なども、とても自然になります。(p32-33)

    時には、聞きたくない意見もあるかもしれません。ですが、自分が強ければ聞けるのだと思っています。
    強いということは柔軟性があるということと同じかもしれません。(p44)

    自分が演奏する曲を選ぶ時は・・・、やはり本当に自分がその曲を演奏したいかどうか、というところから始まります。時には、今の自分ではまだ十分に表現できないと思っても、それでもあえて挑戦することもあります。・・・自分の心の声に耳を傾けて決めることなのです。(p62)

    ライブ演奏・・・大事なのは、気持ちも身体も、自分が一番リラックスした状態になって演奏することだと思います。「自然体」「リラックス」を具体的に言うとすれば、自分自身が喜びに満ちて演奏するということになるでしょう。(p101)

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