- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087206241
感想・レビュー・書評
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科学を突き詰めていくとやはり宗教的な領域になる
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科学と宗教や迷信などを絶対に交わらない相反するもの、として譲らない人にこれ読んでほしいなぁといつも思ってます
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軍国主義時代に育った著者は、戦争による多くの死を見て、受けた教育との板ばさみに苦しむ。
精神科医となり、犯罪者の心理学の研究を行う中でも、死についてたびたび考えた。
学問という科学では、限界がある人間の心の深さを感じる一方、長く人間を支えてきた宗教に思いをはせる。
死刑囚との交流やフランス滞在、妻の突然の死、日本を襲った震災。著者の体験も交えた実感のこもる思索に、深く納得させられる。 -
加賀乙彦先生は最も尊敬する作家の1人です。
「永遠の都」は2度読みました。
沼野先生とのドストエフスキーについての対談もお聞きしました。
本書を読んで初めて知ったこと。
陸軍幼年学校の御卒業であること。
最愛の奥様を亡くされたこと。
心臓ペースメーカーをつけられたこと。
昔、フランスで自動車ごと断崖に転落されたこと。
加賀先生は「死」と真摯に向き合った最高の作家だと思います。
『悪魔のささやき』も感動しました。
まだ81歳。頭脳明晰。本郷に住むなんて羨ましいです。