笑う、避難所 石巻・明友館 136人の記録 (集英社新書)

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  • 集英社 (2012年1月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087206265

笑う、避難所 石巻・明友館 136人の記録 (集英社新書)の感想・レビュー・書評

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  • こんな奇跡的な避難所があったのか?! 行政の救援が届かない自主避難所に、リーダー千葉氏がいたからこそ起きた奇跡だったのではないだろうか。被災地で読み始め、あっという間に読了できた。

  • さだまさしさんの小説『風に立つライオン』の、
    第3部/東日本大震災編の原案、舞台となった、
    石巻の自主避難所「明友館」の数ヶ月を追った、
    実録レポです…。

    「ウンコをしたら、水で流す」
    人間らしぃ生活のため作られた唯一のルール。

    この「人間らしぃ生活をする」といぅことが、
    災害の避難所で欠けている、最も大切なこと!

    そのために必要なことは、「柔軟性」です。

    80個のケーキを、70人でどぅ平等にわけるか?
    50個のケーキを、70人でどぅ平等にわけるか?
    有事の際には、的確な不平等こそが、平等!!

    明友館では、段ボールの仕切りをなくしたり、
    飲酒をしたり、麻雀をしたりと…、意図して、
    避難所マニュアルから逸脱していましたが…、
    その結果、避難所での「人間らしぃ生活」を、
    唯一実現し、現在も形を変え存続しています。

    驚くべきは、避難所にも係わらず、
    周辺の避難所や子供たちの施設に、
    支援物資を、供給し続けたこと…!

    そして、さらに驚くべきは、
    物資が不足しているにも係わらず、
    それを断る避難所があったといぅこと…↓

    行政やボランティア団体が運営した避難所の、
    「施し」の悦に入って機能不全になっていた
    実態なども触れられており、ここでの記録は、
    首都直下地震や、東海・東南海地震に対する、
    グッド・ケーススタディの1つだと思います。

    実際には、いくつかの幸運も重なっての、
    グッド・ケーススタディではありますが…、
    避難所でのコミュニティ形成の成功例ですね。

    それだけに、
    もぅ少し丁寧な検証が欲しかったとこですが、
    その点が、本作品の不満点だったかな~とも。

    因みに、小説『風に立つライオン』の第3部は、
    ケニア人の青年医師が絡むエピソードを除くと、
    ほぼ、本作品から引用している感じでしたね…。

  • 指定避難所ではない避難所の物語
    それぞれが考えて行動し 力を合わせていくところは指定避難所と大きな違いがある
    これからの災害に向けて参考になるような気がする

  • [ 内容 ]
    旧北上川の河口から約3キロ上流に位置する宮城県石巻市不動町。
    3月11日、川を逆流し町を飲み尽くす大津波を逃れて、人びとは勤労者余暇活用センター・明友館に集まった。
    指定避難所と違い行政の支援が届かないこの自主避難所は、わずか数週間後には在宅避難者や児童施設に救援物資を届ける「支援する避難所」に役割を変える。
    行政のシステムが機能不全を起こし被災者の困窮に追い打ちをかけ、ボランティアグループさえ十分に機能できない状況のなか、高齢者や子どもを含む136人は生き抜くためにどう闘ったのか。
    傑出したリーダーのもと不思議と笑い声の絶えない避難所に長期密着した奇跡のルポルタージュ。

    [ 目次 ]
    第1章 自主避難所「明友館」誕生
    第2章 「役割」を果たす避難民
    第3章 リーダー・千葉恵弘
    第4章 支援する避難所
    第5章 奇跡の避難所
    第6章 明友館に集う人々
    第7章 これからの明友館

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 市図書館。

  • 3.11東日本大震災の石巻被害は甚大なものだった。そのなかで指定されていない避難所・明友館の自治と、他の避難所への中継などを担う拠点となっていった。
    とにかく人の資質なのだと納得。人間的に素晴らしい人たちの周囲にはよきコミュニケーションが生まれ、それが良い意味で伝染する。人間って素晴らしい。

  • 図書館で偶然目に入った。
    今まで読んだ震災の本とは、違った形で震災を映し出している気がする。
    うまく表現できないが。。。

    人間らしく生きること、自治の本当の意味、自立の本当の意味、それらがここには書かれていると思う。
    そして、この避難所に避難をされた方々は、他の公の避難所に避難をされた方々より、安心だっただろうなと思う。
    被災をしていない都内の私がそんなことを言ったら怒られるかもしれないが。。

    今年5月、色々な事情で怖くていかれなかった被災地にいった。
    その場所が石巻。
    あの場所に立った感覚を今あらためて思い出す。

    まだまだこれから。
    それをあらためて感じる。

    読んで良かったし、これはたくさんの方に読んでもらいたいと思う。

  • 157ページと薄い本ですが、更に雑誌の特集記事くらいのページ数にまとめられそうです。

    リーダーの千葉氏の若かりし頃の武勇伝等もっとあっさりで良かったのでは?

    大勢の色々な立場から見た話なのかと思ってましたが、少人数のインタビューをそののまま記事にしてしまったような感じです。

  • 石巻市の公民館、明友館。津波に追われて、自然発生的に136人の避難所となった。行政の避難所ではない「自主避難所」が、どのように束ねられて動いていったか。そして、ついには「支援を受ける避難所」でありながら「ほかの避難所を支援する」拠点にまでなったのはなぜか??
    明友館でのルールはただ一つ、「トイレで大をしたら水を汲んできて流す」。それだけ。「人間らしい生活をしよう」とだけを語りかけたら、住人それぞれが自分で頭を使い、動き出した。で、ここはよくある段ボール仕切りとも無縁。
    悲惨な避難所生活であるはずなのに、常に笑いが絶えず、音楽があり…。支援とは何か、リーダーとは何か、人と人が一緒に生きるって何か、さまざまな問いに力強い答えを提示する。

  • 震災がらみの本は初めて読んだ。
    数ある本でも特異な本であろう。

    人のつながりに大切さ、ルールは時として弊害になり、実際に肝のルールを1つ定めれば十分なこと。

    何よりも心で動くことの大切さ。

    マネジメントやリーダーの本質をついているような本です。

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笑う、避難所 石巻・明友館 136人の記録 (集英社新書)の作品紹介

旧北上川の河口から約3キロ上流に位置する宮城県石巻市不動町。3月11日、川を逆流し町を飲み尽くす大津波を逃れて、人びとは勤労者余暇活用センター・明友館に集まった。指定避難所と違い行政の支援が届かないこの自主避難所は、わずか数週間後には在宅避難者や児童施設に救援物資を届ける「支援する避難所」に役割を変える。行政のシステムが機能不全を起こし被災者の困窮に追い打ちをかけ、ボランティアグループさえ十分に機能できない状況のなか、高齢者や子どもを含む136人は生き抜くためにどう闘ったのか。傑出したリーダーのもと不思議と笑い声の絶えない避難所に長期密着した奇跡のルポルタージュ。

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