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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087206937
感想・レビュー・書評
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目からウロコ、というか我が意を得たり、というか。
総合的に武術を捉えて実践する甲野氏と、
統合医療で体を見ていく小池氏の対談。
細部を合わせても全体にはならない。
最善はわからないが、善は一つではない。
万人に通用する策はなく、その人の状況に応じた対応が必要。
現代はどうしても二者択一をせまり、原理主義に陥りがち。
「正しい」ことが権力主義へと繋がってしまう。
最初は新しい方法を取り入れるつもりで話を聞いていても、
途中で自分の築いていた指導が覆ることに抵抗を感じはじめ、
目の前で見たことを、受け入れようとしない。
医療の世界・スポーツの世界においても、
利害やらプライドやら、クソつまらないものが足かせになって
とりあえずやってみる、という簡単なことですら動くことが出来ない。
いいものは取り入れる、
理屈はまだなくても「そうなる」ことを受け入れて研究する、
そういう柔軟さを持てば、いい方向に向かっていく。
全体を把握することで、分断されて分からなかったものが、つながって見えてくる。
全編、無駄なく刺激に満ちた一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
予想外に糖質制限の話が何度も出てきたのが象徴的だった。
健康とはどういう事か。現代の健康ブームに警鐘を鳴らす。