「助けて」と言える国へ ──人と社会をつなぐ (集英社新書)

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  • 集英社 (2013年8月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087207033

「助けて」と言える国へ ──人と社会をつなぐ (集英社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 奥田愛基くんのお父さん、奥田知志牧師の本。
    バプテスト教会の牧師さん。
    ホームレスの人のために長年闘ってきた人。
    この人は、闘う人だなー。

  • [ 内容 ]
    ホームレスが路上死し、老人が孤独死し、若者がブラック企業で働かされる日本社会。
    人々のつながりが失われて無縁社会が広がり、格差が拡大し、非正規雇用が常態化しようとする中で、私たちはどう生きればよいのか?
    本当の“絆”とは何か?
    いま最も必要とされている人々の連帯とその倫理について、社会的に発信を続ける茂木健一郎と、長きにわたり困窮者支援を実践している奥田知志が論じる。

    [ 目次 ]
    対談 真のつながる力とは何か(健全に傷つくことができる社会へ;キリスト教の思想とホームレス支援;生きる意味を問う)
    絆は傷を含む―弱さを誇るということ(なぜ支援するのか―人は一人では生きていけない;対抗文化―光は闇の中に、東から;「俺は人間か」;他者からの言葉―「きっと笑える時がくる」;相互多重型支援―笑える牡蛎プロジェクト;人はなぜ絆を必要とするのか―創造論から;人はなぜ絆を必要とするのか―進化論から/絆のモノ化 私とそれ;絆は傷を含む―タイガーマスク現象とは何であったのか;助けてと言うこと―誇り高き人間として生きるために)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 絆には傷がある。対人援助というとおこがましいが、その界隈に出入りするものとして、奥田さんの理念と歩みは尊敬する。生身の人とのコミュニケーションを通して、何を学ぶのか。「助けて」と言える、これは本当にこれから大切な価値観。

  • 超速読によるメモです。社会的弱者に対する否定的な眼差し。それを是とする日本社会の風潮を批判的に見る……そういう対談となっている。対談形式のためか論理的な分析には至っていないが、ポロポロとこぼれ出る様々なキーワードから日本社会のシステムを論じている点はユニークである。「絆」というワードが頻出しており、震災後我々の属する社会でどういったうねりがあったのか、そうした調べ事の際に参考になるかもしれない。

  • 元々は農場の手伝いをしてもらいたいと思って男の子を呼んだから、彼らにとって必要な人ではなかった。でも兄のマシュウが、私たちにとって誰が必要かではなくて、私たちが必要な人になれるかと考えればいいじゃないかと言う。それは要するに、自分たちに与えられた運命というものを、そのまま受け入れるということです。
    キリスト教の精神の中に、自分に、なんの脈絡もなくいきなり与えられたものを引き受けて育むというものがあると感じます。きっと、その原型がヨセフの態度にあるのかなと思うのです。

  • S197.6-シユ-0703 300319134

  • まだ5月ですが、この本は今年読んだ本の中でベスト3に入るはず。勉強になっていろんなことに気付かされて、人として深く、厚くなれた気にさせてくれます。
    脳科学者の茂木さんと対談しているのは、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」の理事長・奥田知志さん。この対談は本当に読み応えがあります。ホームレスを支援することについて奥田さんは、それは強い者が弱い者を助けている、という構図ではなく、支援する側も弱い人間で、弱い者同士が支え合っていると捉えることが大事だと話します。
    元ホームレスのおじさんが小学校の講座で語った話がとてもよかった。「自分で頑張るしかないと思って生きてきたんだけれど、この世には助けてくれる人はいたんだよ。『助けて』と言えた日が助かった日だったよ」とおじさんが話し、司会の奥田さんが、本当に辛いときは「『助けて』と言いなさい」と語りかけたら泣いていた子もいた、というのを読んで、自分が保護者としてその場にいたら間違いなく泣いたな、と思いました。
    宗教に関する話もとても面白かった。宗教の本質は「主語の違い」にある、という奥田さんの言葉には目を開かされる思いがしました。「私」と「神」、どちらを主語にして語るのか、その差は大きい。「私ではなく、”神”が自分に対して何を言おうとしているのかを考えたらよい」、その主語の転換が大事だということです。V.E.フランクルの『夜と霧』の中にある、「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである」というフランクルの気づき、これが宗教だと奥田さんは言います。なるほどそうか、と深く深く納得。
    「一旦誰かに出会ってしまうと、想定通りにはいかなくなる。それが出会うという意味であり、絆を結ぶということなのだ」という奥田さんが繰り返す、傷つくことを恐れず人と出会うことが大事だという主張が胸に残る一冊。とても心を動かされました。

  • 奥田知志氏のキリスト者をバックボーンとする人間の解釈に心惹かれる。
    又ホームレス支援の実践者としての裏打ちがあるので、その言葉にも説得力があり、従ってキリスト教の解釈も新鮮に聞くことができた。
    茂木氏についても、マスコミに乗っかった流行の脳科学者といった印象(失礼)だったが、その中身に触れることができてよかった。

  • 何もできていない自分が申し訳なくなった。支援の仕方、当事者に支援をすることで、私も助けられているということを伝えるべきなのだということが改めてわかった。
    本当はいつ自分がホームレスになるか分からない社会なんだってことを考えなければならない。

  •  著者は、苦しい時に、「助けて」と言えないような社会では、人は、安心して新しいことに挑戦することなどできないと述べています。
     他人と触れ合えば、傷つくこともあります。しかし、他者と出会うこと以外に、人生の喜びを深める方法はありません。

     詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=2011

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「助けて」と言える国へ ──人と社会をつなぐ (集英社新書)の作品紹介

無縁社会が広がり、格差が拡大し、非正規雇用が常態化する中で、我々はどう生きればよいのか? 今必要な人々の連帯とその倫理について、茂木健一郎と、困窮者支援を実践している奥田知志が論じる。

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