人間って何ですか? (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087207361

作品紹介・あらすじ

作家・夢枕獏が、各界の最先端に身を置くプロフェッショナルと真剣勝負! 「人間とは何か?」という人類共通の関心事に答えるべく、様々な分野の第一人者を訪ね、その解を探った。

感想・レビュー・書評

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  • 単なる対談集かと思ってあまり良く見ずタイトルだけで借りました。夢枕さんと学者さんの対談集というのも借りてから気づく始末(笑)
    で、人類学…でしょうが大きな分類で科学にカテゴライズ。

    実は夢枕獏さんの小説って考えてみたら読んでみたことがなく、多分タイトルがこれでテーマがこれでなかったら手にとらなかったでしょう。

    でも面白かった!さらっと読めて知りたいことのさわりを面白く語ってくれているので、これから興味を持って読まれる方にはそれぞれの世界の広がり(脳科学、宇宙科学、宗教などなど…)のきっかけがつかめそうです。
    個人的には今まで読んできた本の関連事項も取り上げられているので大変面白かったし、もう少しこの分野を掘り下げて本を読んでみたいと思った「学」もありました。

    「これから起きうる優生思想」考えさせられました。
    そして我々が人を殺さずに暮らせているのは環境のおかげだということ。先日読んだルワンダのジェノサイドのことを考えました。
    そしてある質問に対する「解なし」という答え。答えとはただの選択であるという結論。

    とにかくいろんな学者さんやその道のスペシャリストである方々の話を読むといろんなことを考えさせられます。いい本読みました。思考を深めるきっかけをくれた夢枕さんに感謝です。

  • 様々なジャンルの専門家に人間とは何か?と問いている。
    もちろん専門家の意見によって同一の答えにはならないが、それぞれの考え方が読んでいて興味深い。
    夢枕さんの話の運び方に読んでいて引き込まれるところがありました。

  • もう、色々思うことがいっぱい…。未知の世界に足突っ込んだ感が…。
    様々な分野のエキスパートたちが、その側面から「人間」について考察している。
    人間って何だろう?
    今までにもそんなことを漠然と考えたこともあったけど、改めて考えさせれた本。

  • 著者の長年のテーマである「人間って何?」という問いを、その道のトップの専門家に対談するという形でその一端を知ろうとしたものです。他の著者は池谷裕二、佐藤勝彦、岡村道雄、長沼毅、島薗進、窪寺恒己、八代嘉美、ビートたけしです。池谷氏の脳の話や、岡村氏の縄文時代の話が興味深かったです。その道の最先端を歩いている方々の話です。そのほんの上澄みにしか触れられないのがもどかしいのですが、読後はもっと深いことを知りたいという気にさせられました。

  • とても面白い対談。読み終わってすぐ再読したくなるほど、奥が深くさらに人間とは何かを考えてみたくなる本。素晴らしくよき出会い。

  • 夢枕獏さんが各分野のフロントマンと人間とは何かについて対談している。面白いテーマを共有しているので切り口の違いがよくわかるし対談なので読んでいてもわかりやすい。とても面白かった。

  • 夢枕縛がよく勉強していると思った.
    個別の話の中では,池谷氏の混沌からの秩序形成の話と生命活動を結びつけた話が印象深い.そのとおりだと思う.

  • インタビューそのものは面白いけど、選ばれているメンバーが、この手のものではよく選ばれそうな感じの人たちばかり。

  • どの対談も、興味深くて面白かったです!
    中でも今まで「広い宇宙なんだから、人間のような生き物が進化した星はたくさんある」と思っていたので、実は「生物が進化するには圧倒的に宇宙全体の星の数が足りない」というお話は目からウロコでした。
    あと、たけしさんの話も本音炸裂で面白かった。
    (ただ、おそらく編集の過程で、本当はもっと面白かったのに、他のインタビュイーとの兼ね合いか、わざわざ丁寧語に直されたのでは?と思う部分が多々ありました。そのままでよかったのになあ…)
    でも、とにかく、まだまだ人間は、人間の価値観でしか物を見れていないんだなと新鮮に感じました。おすすめです!

  • [ 内容 ]
    なぜ人間はこの宇宙に存在しているのか、もしも人間が存在しなかったら…?
    作家・夢枕獏が、各界の最先端に身を置く第一人者と真剣勝負!
    最も根源的な問いに答えるべく、脳科学や物理学、考古学など、ジャンルに捉われぬ様々な切り口からその解を探った。
    超豪華メンバーとの対談から導き出された、究極の人間像とは?
    書下ろしによる解題も収録。

    [ 目次 ]
    第1章 ヒトに自由意志はあるのか(池谷裕二(脳研究者))
    第2章 宇宙は人間に「ちょうどよく」できている(佐藤勝彦(宇宙物理学者))
    第3章 縄文の精神に持続可能性を学ぶ(岡村道雄(考古学者))
    第4章 人類という種の来し方、向かう先(長沼毅(生物学者))
    第5章 人間の命だけが尊いのか(島薗進(宗教学者))
    第6章 ダイオウイカの追跡から見えた、人間の可能性(窪寺恒己(海洋生物学者))
    第7章 生命の境界を揺るがiPS細胞研究(八代嘉美(幹細胞生物学者))
    第8章 人の死に方を考える(ビートたけし(芸人・映画監督・俳優))

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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