- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087207415
作品紹介・あらすじ
小説、随筆、評論、翻訳、連句など幅広い領域で活躍し、文学における「達人」であった丸谷才一の業績を、各界の第一人者であり、かつ生前の丸谷と親交が深かった豪華講師陣が、多角的に解読する一冊。
感想・レビュー・書評
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文字通り、書物の達人だた丸谷才一が亡くなって、彼の達人ぶりについて、それぞれが、まあ、達人とはいかなくても、免許皆伝といっていい人たちが話をしています。
丸谷才一がお好きな人には、懐かしい話がたくさん出てきます。面白いですよ。ブログにも、あれこれ、覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202307190000/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
丸谷才一は「たまらなくその本が読みたくなる書評」を書く人、という印象が強い。また、ジョイスの「ユリシーズ」の翻訳者であり、『輝く日の宮』の作者というマルチな顔を持つ。知的であることに徹した作家を同時代に生きた評論家が語った講演集。ああ、また読みたい本が増える。
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丸谷才一の学識の広さ、深さに改めて
瞠目。
執筆者も、全員、筆が達者で、それぞれの
丸谷才一像が浮かび上がる。
連句、やってみたい。 -
英文学者であり、小説家であり、書評やエッセイ、連句などの幅広い領域で足跡を残した丸谷才一の仕事を、生前親交のあった5人の講師が語った講演の記録です。
専門の枠の中では評価の難しい丸谷才一というジェネラリストの仕事を包括的に捉えるというよりは、各執筆者のそれぞれが丸谷の仕事から受け取った知的興奮を率直に表明しており、おもしろく読みました。 -
[ 内容 ]
小説、随筆、書評、翻訳、連句など幅広い領域で活躍し、まさに文学における「達人」であった丸谷才一。
その文学世界を解読して大好評を博した連続講演(世田谷文学館 二〇一三年)を書籍化。
各界の第一人者であり、かつ生前の丸谷と親交が深かった豪華講師陣が、丸谷文学の全貌を多角的に明らかにする。
文芸評論、書評、和歌、フランス文学、歌舞伎…視点の異なる各論考が“丸谷才一”で一本につながり、大文学者の多彩な魅力が改めて浮かび上がる。
生前の丸谷との貴重なエピソードも収録。
[ 目次 ]
第1章 昭和史における丸谷才一(川本三郎)
第2章 書評の意味―本の共同体を求めて(湯川豊)
第3章 快談・俳諧・墓誌(岡野弘彦)
第4章 官能的なものへの寛容な知識人(鹿島茂)
第5章 『忠臣蔵とは何か』について(関容子)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
丸谷は現代日本で最後の戦争体験世代。
国歌が民営化できないのは防衛、警察、税務。
本を読むのは、情報を得られる、考え方を学ぶことができる、書き方を学ぶことができる。