日本映画史110年 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087207521

作品紹介・あらすじ

日本映画の歴史を概観した書籍として他に追随を許さない『日本映画史100年』の増補改訂版。チャンバラ映画から黒澤映画、宮崎アニメや最新の映画事情に至るまで、日本映画の全てが分かる決定版。

感想・レビュー・書評

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  • この新書で四方田先生に出会いました。

  • テーマ:映画史から考える社会学

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/691546

  • 映画も他の文化と同様に日本的なものへの変質は免れないということ。たしかにフィクションなのだが、そこには時代背景やシークレットメッセージが隠されていたり面白い。注意深く映画を見たくなる。戦時下の映画を見るかぎり、そこに敵国はなく、戦争は苦行を通した共同体への帰属意識を確認する行為として描かれる。なかなか入手が難しいが、戦前の映画もチェックしたくなった。1990年代はビデオの圧倒的普及により、映画が凡庸なものとなる。まさに自分が生きた時代。ジブリなどアニメは見た覚えがあるけど、邦画を見た記憶がない、というか邦画はツマラナイ、という認識であった。2000年代はYoutubeやニコニコ動画が隆盛し、映画館を廃墟にした。たしかにこの頃、大学生だったが、もはや映画館に行くという行為が無くなっていた。その代わりにパソコンで洋画を見ていた。そういう意味で自分ってメディアの影響を強く受けているんだなと再認識。

    本書では2011年まで、となっている。東日本大震災の影響が2010年代の映画に見られるだろう。そして2020年代、異様に邦画が面白い(と私は思った)。何故だろう??

  • 2021/9/19

    ささっと読んで骨組みだけ理解。
    日本映画は能や歌舞伎の延長線として受け入れられたという観点から、活動弁士の役割の推移、そして女優の台頭の重要な分岐点になっているという指摘は興味深かった。

    昨今の日本映画が没落しているように感じる背景を辿ると、テレビの普及、三島由紀夫の割腹、バブル崩壊による経済の衰退があると考えてものなのか。

  • 斜め読み

  • 初の映画から、歴史の流れをさらっと教えてくれる本。

    私は、個人的には溝口、成瀬、木下、小津あたりを集中的に見ているのでその辺りの話を軸に前後をしれて良かったです。

    途中途中、マルケマークとなる映画のタイトルが散らばってたのも◎

    少し横道に逸れて、いつもとは違う映画を見てみようかな。

  • 作品リストが大変参考になった

  • とんでもない知識量と確かな学術的観点から映画の歴史を振り返った一冊。

  • 新 書 S||778.21||Yom

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著者プロフィール

四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生れ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。

「2024年 『パレスチナ詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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