- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087207804
感想・レビュー・書評
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『ジョジョの奇妙な冒険』で有名な荒木飛呂彦が、漫画の描き方について指南した一冊。
漫画を描くのに詳細なキャラクターと世界観を探り、その上でストーリーとテーマを決めて描くという彼のスタイル(くしくも彼が“基本四大構造”と呼んでいる)がよくわかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
荒木先生が、漫画界の後進のために、持てる漫画創作の技術を解説してくれます。
特筆すべきは、解説の仕方が非常に具体的なところです。キャラクターを作るための身上調査書を開示したり、世界観を作るためのサンプルを列挙するなど、天才の思考の一端を垣間見ることができます。
素晴らしい内容なのですが、記載内容に一点だけ明らかな誤りを発見しました。
『ジョジョリオン』で「初めて女性のおっぱいも描いています」とありますが、実際は『ゴージャス☆アイリン』で既に描いています。 -
漫画を描きたい人に向けた本でした。
迷ったときに戻ってこられる地図。
いろいろな大事な要素が詰まって漫画ができるんだなぁと知ることができた。
好きな漫画を違った視点からもう一度読み直してみたいと思った。
荒木先生のまだ先へ先へ進もうという思いもみられて、これからもますます荒木先生の漫画が楽しみになりました。 -
2019年10月8日読了。荒木飛呂彦が「漫画の王道」を説く本。当方長年のジョジョファンだが自分で漫画を書きはしないが、この本は非常に興味深く読んだ。以前小説家の友人が「本物は出し惜しみをしない」と言っていたがその定義でいうと荒木氏はまさに本物、漫画の4要素やデッサンのポイントや自分が心がけている「編集者にウンと言わせる」工夫など惜しげもなく披露していると感じる。多分彼の仕事場に「漫画を教えてくださいッ!」と飛び込んだら(仕事がなければ)一日中漫画の書き方を教えてくれるんじゃないかな…?彼が自分の漫画を「異作ではなく王道」というのは面白いが、他の漫画にない要素・特徴を持つことが王道、と考えればまさに王道ど真ん中の作品、と言えるのか。
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バイブル。
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王道漫画を目指すことの重要性、そして王道漫画の作り方。
自分が面白いと感じているけど、言葉にできなかった漫画の魅力が、言語化される体験は本当に気持ちがいい。それって批評の面白さだと思うけど、創作者によって語られる批評ではトップクラスに好き。自分の感覚と合う。
頭が良くないとジョジョは書けないよなぁとしみじみした。。
素晴らしい黄金読書体験だった。。