ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)

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  • 集英社 (2015年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087208153

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ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)の感想・レビュー・書評

  • 「創造的な活動は(中略)生命を維持するうえで不可欠な営みです。自由な精神がいつでも駆動できるようにしておかないと、すぐに動物的・原始的な状態に逆戻りしてしまいます」

  • ルネサンス美術に興味を持ち、ヤマザキさんの美術論とのことで読んでみた。
    当時の芸術家を「変人」と呼ぶ、ヤマザキさんならではの視点がとても楽しく、ますますルネサンス美術や当時の芸術家たちに愛着がわいた。
    フィリッポ・リッピの聖母子の絵が好きなのだけど、あの絵はブロマイド的という表現は「まさに!」という感じ。

    巻頭のカラーページの「アテナイの学堂」の写真は左右が逆では?
    本文では「右側にラファエロの自画像が描かれている」とあったので、ヤマザキさんのミスではないと思うのだけど、ちょっと残念。

  • ヤマザキマリさんが実際にイタリアで美術を学び、触れた体験からの考察です。芸術家列伝のヴァザーリが自身も画家であったことを知りました。

  • テルマエロマエのヤマザキマリによるルネサンス美術論。もともと画家である彼女自身が変人である、革新的である、と思ったルネサンス美術家を自分の言葉で紹介しており、着眼点が面白い。
    ・恋愛するならラファエロ
    ・ミケランジェロは女性が下手で筋肉質の男性にお椀を胸としてくっつけらだけである
    ・ファッションに拘ったカルパッチョ
    ・マンテーニャは天使のお尻を描きたかった
    などなど。

    絵としては、デューラーの「多くの動物のいる聖母子」に興味を持った。一度、ゴンブリッチの「美術の物語」と読み比べてみたい。また、ルネサンスをわかりやすく説明つつ、ヤマザキマリが人間と動物を分かつところの「芸術」について、教養の大切さを説いているところは共感した。

    なお、残念なのは、言及されている絵で図版になっているのがごく一部で、見にくいこと。値段がアップしてもよいから、図版をつけてほしかった。

  • 借りたもの。
    ヤマザキマリ女史が愛するルネサンス画家たちは、知性と好奇心き満ち、(当時の)一般的価値観から逸脱している「変人』をキーワードに選ばれている。
    それは『男性論』の延長

    古代ローマとルネサンスに共通する思想、自由と寛容さによって培われたこと、

    懐古趣味に留まらない。
    ルネサンスを通して、世界の中で現代社会の問題点、日本に対しても指摘する。

  • ルネサンスに関わる人物伝。変人についてはややこじつけ過ぎと思ったが、なぜこの人物が好きかがはっきり書かれてある点は好感を持った。ギリシア・ローマの文明遺産が中世ヨーロッパで失われた時期、その火種は教会やイスラム世界に残り、やがてそれがルネサンスという形に花開いたというくだり、火種という言葉は良い表現で、今も世界のあちこちにそれは存在し、昇華する時を待ってるのかもしれないなどと思った。

  • 読みやすいし思い入れも伝わるのだが、ヤマザキマリであればこそ、芸術家1人に1ページくらいの偏愛・薀蓄漫画でも欲しいところ。

  • ヤマザキさんのルネサンス論を読んでいると、“文芸復興”という邦訳ではちょっと本質をつかみ損ねそうですね。また、イコンが面白くない理由もわかりました。記号ですか。ボッティチェリ展で見たリッピはエピソードを知って身近な人に感じます。遠近法と格闘する画家たちの物語は、これだけで本になりますね。なかなか示唆に富んだ一冊でした。

  • 私が大学の先生で、教え子がこんなレポート書いてきたら、震える。愛に満ちているからこそ、最終章が胸に響く。ヤマザキ先生、なんて魅力的な人でしょう。素敵な「変人」です。

  • わたしは10代のころからずっと、ルネサンス時期の絵が好きだった。今年はイタリアとの国交樹立150周年ということで豪華な展示会が開かれており、今月はボッティチェリ展とレオナルドダヴィンチ展に行った。
    わたしは特に聖母の絵が好きなのだが、第5章の中でヤマザキさんが書いておられることに、目から鱗が落ちるようであった。
    ルネサンス以前のキリスト教信仰の象徴であるイコン画は、宗教というものを深く考えるな、マリアとはキリストとはこういうものだ、とにかく崇拝すればいいのだ、という考え方のものであり、フィリッポリッピが聖母像をブロマイド化して描くことにより、硬直した宗教感に対して疑問を投げかけた・・
    それがまさしく”ルネサンス”ということ。
    別にいいや、考えないほうが楽だと思っていたことと向き合い、自分で教養や知識を活性化して硬い殻を脱ぎ捨てる。そして新しい芽生え、再生がまさしくルネサンスだと。
    ルネサンスを生んだ、懐疑的な精神・・本質的な思考。
    美術史や歴史を深く学びイタリアの精神に触れるヤマザキさんは、教養や知性が欠如した状態のままで放置されると人はいかに堕落し劣化してしまうかとうことに触れている。
    愛しき変人たちの話も面白かった。
    できればもう一度、イタリアに行きたい。北から南まで行ってみたいな。

  • イタリアで絵画を学んだヤマザキマリならではの目線でルネッサンス期の芸術家を語っているのが面白かった。誰もが知る三大巨匠・ラファエロ・ミケランジェロ・ダヴィンチのみならず、潮流の先駆けとなった一癖ある芸術家たちや、ルネッサンスのイタリアからアルプスを越えて影響を受け合ったドイツやベルギーの巨匠まで、肩肘を張らずに解説してくれているのが面白い。フィレンツェのウフィッツィ美術館やロンドンのナショナルギャラリーをはじめとして、ヨーロッパの美術館鑑賞にはもってこい。

  • この本を読むまでは著者が元々画家だったことを知りませんでした。
    イタリア留学、その後の滞在でルネサンス期の絵画を実際に見た経験から書かれているので写真でしか見たことが無い私には今まで気付かなかった細かな所も書かれていたりして楽しく読めました。
    『偏愛』とうたっているだけあり、日本では有名ではない画家も取り上げられているのも良かったです。

  • 偏愛というだけあって、日本では知られていない人物についても作者の好きが伝わる。
    読みやすいのでルネサンス入門書としてもいける。

  • いやぁ、面白いぞ、ルネサンス期の画家は。

  • リッピ、ボッティチェリ、ラファエロ、ミケランジェロ、レオナルド、メッシーナ、マンテーニャ、ウッチェロ、カルパッチョ、デューラー、グリューネヴァルト、ブリューゲル
    フェデリーコ二世、ダンテ、ペトラルカ、パッラーディオ、ヴァザーリ

  • 映画「テルマエ・ロマエ」は飛行機の中で観た事があり、なかなか面白かった。ただ、漫画を読むというところまではいかなかった。

    ヤマザキマリさんについても、「テルマエ・ロマエ」の作者であるという知識しかなかったが、曲がりなりにも「ルネサンス美術論」とあるので、購入してみる。

    ヤマザキマリさんは、なんと14歳で留学しているのですね。少し読むだけで、「テルマエ・ロマエ」のヒットが必然であったことに気付く。彼女のもつ深い知識・洞察・経験・デッサン力・感受性等々がそれを可能にしたという事を。

    たまたま時を同じく購入した「ヘンタイ美術館」では「ヘンタイ」と表現されているルネサンスの重鎮が、この本では「変人」として。それは「既成概念にとらわれず、型にはまることもなく、自在に自らの感性と技巧を操る、果てしなく自由な思想を持った人々」として。

    早速「テルマエ・ロマエ」全6巻注文しました。

  • 好きでたまらないのが伝わる美術論です。
    抑鬱された空気が漂う昨今なので、「変人列伝」は読んでて楽しくなりました。

    新書なので図版に限りがあるのはしかたないんで、取り上げられた作品はネットで探して見ながらどうぞ。そのくらいの手間かけてでも読んで面白かったです。

    第5章は少し毛色が違うのですが、「今」ぜひ読んで欲しい1章だな、とおもいます。

  • 「変人」と言われるくらいじゃなきゃ、モノは残せないよね。。。

    ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論(集英社)| 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-08-720815-3

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ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)の作品紹介

大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』の作者が、もうひとつの「本業」である美術論に初挑戦。正統派の論考にして、ルネサンスの大巨匠を「変人」をキーワードに楽しく解読する、ヤマザキ流芸術家列伝!


ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)はこんな本です

ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)のKindle版

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