いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087208887

作品紹介・あらすじ

アート小説の旗手として圧倒的人気を誇る原田マハが、自身の作家人生に強い影響を与えた絵画はもちろん、美術史のなかで大きな転換となった絵画を紹介。原田作品ではおなじみの名画も多数掲載!

感想・レビュー・書評

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  • 2023年のおそらく最後となる294冊目として本書を読み終えました。
    今年の最後を締めくくったの原田マハさんの新書、累計34作目の読了となりました。

    何度も記しましたが、マハさんの作品と出会い、アート作品に興味を持つようになり、美術館へも足を運ぶようになりました。

    本書では「生きているうちに見るべき名画」と題し26点の作品をマハさんが紹介し、それぞれの画家についても語りかけてくれます。

    私のような初心者にはまさに教科書と呼ぶべき一冊です。

    マハさんのアート小説の題材となった作品ももちろん登場♪

    思い出すなぁ...

    そして自分自身の目で本物を見に行きたい!!
    いつか、きっと、そのうちに...


    本年も残すところあと僅か、多くのブク友さんのお陰で今まで手にすることのなかった本や写真集、絵本にも数多く出会えた1年でした(*^^*)
    2024年もブク友さんのレビューを参考にさせて頂きながら、ステキな本との出会いを期待して☆

    <あらすじ>
    原田マハさんが著したエッセイ集です。自身の作家人生に強い影響を与えた絵画や、美術史のなかで大きな転換となった絵画、後世の芸術家に影響を与えた革新的な絵画などを紹介しています1。ピカソ、ジョット、ボッティチェリ、モランディ、ゴヤ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、セザンヌ、マネ、モネ、ドガ、ゴッホ、クリムト、マティス、ロスコ、ルソー、ビアズリー、マレーヴィチ、ポロック、ムンク、東山魅夷など、全26点の絵画を豪華カラー図版とともに紹介しています。

    原田マハさんは、アート小説の旗手として圧倒的人気を誇る作家です。『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し、『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞しました。その他の作品に『ジヴェルニーの食卓』『デトロイト美術館の奇跡』『暗幕のゲルニカ』などがあります。

    いちまいの絵は、原田マハさんの熱い想いが伝わる作品です。絵画に秘められた画家の思い、メッセージ、愛や苦悩を、作家ならではの視点で綴っています。絵画に興味のある方や、原田マハさんのファンの方におすすめの一冊です。





    アート小説の旗手として圧倒的人気を誇る原田マハが、自身の作家人生に強い影響を与えた絵画はもちろん、美術史のなかで大きな転換となった絵画を紹介。原田作品ではおなじみの名画も多数掲載!一枚の絵画に秘められた、強烈な力。何もかも変えてしまうほどの革新的な表現。抜きん出た技術。美術史を大きく転換するほどの先見性。そういった個性をもつ絵画を「絶対絵画」と名づけて紹介する。掲載作品……ピカソ『アヴィニヨンの娘たち』『ゲルニカ』、ジョット・ディ・ボンドーネ『聖フランチェスコの伝説』、ボッティチェリ『プリマヴェーラ』、モランディ『ブリオッシュのある静物』、ゴヤ『1808年5月3日』、レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』、セザンヌ『セザンヌ夫人の肖像』、マネ『バルコニー』、モネ『睡蓮』、ドガ『エトワール』、ゴッホ『星月夜』、クリムト『アデーレ・ブロッホ=バウワアーの肖像I』、マティス『ダンス』、ロスコ『シーグラム壁画』、ルソー『夢』、ビアズリー『おまえの口に口づけしたよ、ヨカナーン』、マレーヴィチ『黒の正方形』、ポロック『No.1』、ムンク『叫び』、東山魅夷『道』など、全26点。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ヒボさん、こちらでも…
      こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワン(笑)
      す、凄いですねぇー294冊!!
      お茶( ^^) _旦~~ドウゾ~
      お疲...
      ヒボさん、こちらでも…
      こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワン(笑)
      す、凄いですねぇー294冊!!
      お茶( ^^) _旦~~ドウゾ~
      お疲れ様でした〜☆☆
      良いお年をお迎えください〜
      2023/12/31
  • 著者が選りすぐりの絵画たち26作品を紹介。その多くは、著者の小説の題材になっているもの。

    自分には、中高の美術の教科書で出会った印象派の作品たちがしっくりくるようだ。あとフェルメール。20年以上前にマウリッツハイスで見た絵画たち(真珠の首飾りの女、デルフトの眺望など)は忘れられない。

    一方で、どう解説されても黒い正方形だったり、意味のない雑然とした模様だったり、モダンアートは理解不能だなあ。


    アヴィニヨンの娘たち ―― パブロ・ピカソ
    秘儀荘「ディオニュソスの秘儀」―― 作者不明
    聖フランチェスコの伝記 ―― ジョット・ディ・ボンドーネ
    プリマヴェーラ(春)―― サンドロ・ポッティチェリ
    最後の晩餐 ―― レオナルド・ダ・ヴィンチ
    セザンヌ夫人 ―― ポール・セザンヌ
    バルコニー ―― エドゥアール・マネ
    大壁画「睡蓮」―― クロード・モネ
    エトワール ―― エドガー・ドガ
    星月夜 ―― フィンセント・ファン・ゴッホ
    アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I ―― グスタフ・クリムト
    真珠の首飾りの女 ―― ヨハネス・フェルメール
    ブリオッシュのある静物 ―― ジョルジョ・モランディ
    マドリッド、1808年5月3日 ―― フランシスコ・デ・ゴヤ
    ダンス ―― アンリ・マティス
    夢 ―― アンリ・ルソー
    ゲルニカ ―― パブロ・ピカソ
    おまえの口に口づけしたよ、ヨカナーン ―― オーブリー・ピアズリー
    黒の正方形 ―― カジミール・マレーヴィチ
    Number IA,1948 ―― ジャクソン・ポロック
    シーグラム壁画 ―― マーク・ロスコ
    テワナ衣装の自画像、あるいは私の考えの中のディエゴ、あるいはディエゴへの思い ―― フリーダ・カーロ
    聖マタイの召命 ―― ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
    オルナンの埋葬 ―― ギュスターヴ・クルーベ
    叫び ―― エドヴァルド・ムンク
    道 ―― 東山魁夷


  • 〜生きているうちに見るべき名画〜

    このなかなかのタイトルに惹かれ読むことに
    26点の名画が紹介されている

    気になった作品をピックアップ
    個人的な過去の体験やら思考整理が大半のため、たぶん本の参考にはなりません
    悪しからず…

    ■アンリ・ルソー
    「夢」
    ルソーの絵は技術的には稚拙と言われるが、色彩が素敵で何故か心がウキウキする
    不思議なときめきをもたらせてくれる
    ルソー自身は家庭に恵まれず孤独な人生を送ったはず…
    税関職員だった彼は誰にも師事せず、独学で自分の才能を信じ描き続けた
    ゴッホ同様、生前はあまり評価されず、死後に評価が上がったアーティスト
    彼の人生はあまり楽しそうじゃないけど絵はユーモアを感じる

    ■オーブリー・ビアズリー
    「おまえの口に口づけしたよ、ヨカナーン」
    サロメの挿絵
    お恥ずかしいながら初めて知ったこの作品
    何となく見覚えがある
    そして一目で気に入った!
    サイケで毒々しいがセンス良くお洒落なのだ
    軽く調べてみると…
    ・耽美主義ムーブメントの中心人物
    ・アール・ヌーヴォーの創始者としても位置づけられている
    ・日本の浮世絵や平面画の影響が強い
    とある
    いやーこれは深追いしたくなる!
    そしてサロメも読まなくては!
    ワクワク

    ■ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
    「聖マタイの召命」
    カラヴァッジオはかなりお気に入り
    インパクトのある「ゴリアテの首を持つダビデ」
    まさに彼の精神を反映しているであるが、ただグロいだけではなく彼の心の闇と葛藤が見て取れる
    そうカラヴァッジオの人生はなかなかひどい
    暴行、喧嘩、殺人…そして逃亡
    そんな感情の起伏の激しさを絵にぶつけているのであろうか…
    闇は深く、光は鋭い
    そして写実感は見事

    ■ピカソ
    「アヴィニヨンの娘」
    左から5人の女性像
    左はかろうじて女性とわかるが、右に行くほど歪んでいく
    もう一番右の方なんて怪物ですからね
    ピカソの何が凄いって人々の常識を覆すことをやってのけたところだ
    そういうのを知らないとこの絵の良さは理解できないよなぁ…
    一方の「ゲルニカ」
    個人的にピカソの作品で一番好きなものだ
    中学の授業で初めて「ゲルニカ」に出会う
    絵の背景を知り、戦争に対する強烈なメッセージを感じ、いつか本物を見たいと思っていた…
    そしてその15年後にスペインで本物を鑑賞
    思った以上の大きさと迫力に圧巻
    これほど無彩色を徹底していても伝える力の強さに驚いた


    ■マネ
    「バルコニー」
    マネといえば落選展に出品された「草原の昼食」
    これが好きである
    当時は問題となった作品(女神ではない女性の裸体を描くというタブーを犯した作品)であり、
    不謹慎だと言われるのだが、それ以上にその場の自然な空気感を収めた絵という感じでなかなか良い
    個人的には下品さも卑猥さを感じないため、そのギャップが面白いのだが…
    マネの描く自然は柔らかく太陽の暖かみがあり落ち着く

    ■モネ
    「水連」
    以前はモネの絵に全く興味を持てなかった
    何故か…
    それは本物を見たことがなかったからだ
    本物を見た瞬間にノックアウトされましたけど(笑)
    モネの絵こそは実物を見ないと意味がない
    ちなみにマハさんの「モネの足あと」はモネを知るにはうってつけの書だ


    ■ドガ
    「エトワール」
    ドガの着眼点が興味深い作品
    バレエを踊る少女の背景、舞台のそでに居る黒服の男
    こちらはパトロンだという
    この夜パトロンは少女を連れ出すのであろうか…
    彼女の生活はどんなであろうか
    家族はそれを知っているのか…
    こういう絵って妄想が止まらなくなる
    ただ単にモデルとして美しいエトワールを描かないところがミソ

    その他有名どころでは、
    「プリマヴェーラ」ボッティチェリ、「最後の晩餐」レオナルド・ダ・ヴィンチ、「真珠耳飾りの少女」フェルメール、アンリ・マティス、ゴッホ、ゴヤ、クリムト、ムンク、東山魁夷などなど

    日本で人気のゴッホとクリムト
    大きい声で言えないが、未だに良さが理解できない
    好みの問題だと思うのだが、いつか何か思う時がきたらそれはそれで面白い
    ムンクも以前はなんじゃこりゃ?って思っていたが、彼の作品の多くを展示会でみて結構気に入った(彼は長生きだったからか残された作品が非常に多い)
    東山魁夷もなかなかのご苦労な人生を歩まれたようで…これから追っていきたい

    以前読んだ「絵」だけを観ることを推奨している「13歳からのアート思考」
    こちらを読んだその時はなるほど!と思ったものの、やはり作品の背景、アーティストの生い立ちや考えに触れて絵を観る方が私は好きだ
    じゃなきゃピカソやセザンヌの良さなんて全く理解できないもの!
    特に現代アートもこの傾向がとても強い
    ここに出てきたジャクソン・ポロック、マーク・ロスコ、ブリーダー・カーロ
    濃密な彼ら(彼女ら)の人生を反映した作品に仕上がっている
    アーティストの背景や生い立ちを知り作品を見ると驚くほど感情移入しながら見ることができるのはまるで何かのトリックみたいだ(良いのか悪いのか…?)
    頭でっかちになってはいけないが、これからも自分なりの鑑賞法で楽しんでいきたい

    さて本書
    原田マハさんの体験談も絡んでいるところは面白いのだが、
    もう少し突っ込んだ内容を知りたい身には物足りない
    ちょっとタイトルから期待し過ぎたかな
    これらに登場する作品や絵をモチーフにした小説がやはり多いと感じるので、マハさん本当に好きなのですねぇ…

    ちなみに皆さんのいちまいの絵はどれですか?
    コレ結構難しい
    好きな画家は挙げられるが、ではいちまいの絵を選ぼうと思うと…
    うーん
    これからの人生で見つけていこうかな






    ■最後の晩餐 
    ■睡蓮
    ■真珠耳飾りの少女 フェルメール
    ■マドリッド、1808年5月3日 フランシスコ・デ・ゴヤ
    ■ダンス アンリ・マティス
    ■夢 アンリ・ルソー
    ■おまえの口に口づけしたよ、ヨカナーン オーブリー・ビアズリー


    ジャクソン・ポロック
    マーク・ロスコ

    ブリーダー・カーロ



    ■聖マタイの召命 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ

    ■叫び エドヴァルド・ムンク 
    ■道 東山魁夷

    • 5552さん
      ハイジさん、中途半端な時間に失礼します。

      すごい!
      数々の本物の名画をご自身の目でご覧になっておられるんですね。
      やっぱり本物は違...
      ハイジさん、中途半端な時間に失礼します。

      すごい!
      数々の本物の名画をご自身の目でご覧になっておられるんですね。
      やっぱり本物は違いますか?
      レビュー、トリビア満載でたいへん興味深く拝見しました。

      私のいちまいの絵、は、ゴッホの『夜のカフェテラス』かなー。
      何故か懐かしく、切なくなるんです。
      ゴッホはキャラクターがツボなんです。
      いえ、側にいたら確実にもてあますと思いますが、遠くでこっそり眺めるぶんにはすごく面白い方だなと。
      実際、マハさんもゴッホに魅了されていますよね。
      私も、ハイジさんがレビューで書かれている通り、アーティストの生い立ちや背景を知ると作品にますます興味が湧いてきます。
      感覚でなく、物語として絵画を観ているのでしょうかね。
      2022/07/04
    • ハイジさん
      5552さん
      コメントありがとうございます!

      若い頃は(笑)海外旅行が大好きで、さらに美術館巡りも大好きで、運良くいくつか拝見することがで...
      5552さん
      コメントありがとうございます!

      若い頃は(笑)海外旅行が大好きで、さらに美術館巡りも大好きで、運良くいくつか拝見することができました
      最近はなかなかそんな機会もないですが…(涙)

      そうですか!
      「夜のカフェテラス」なのですね
      確かにゴッホのキャラクターと彼の人生を知ってしまうと、切なくなりますね
      5552さんのおっしゃるように身近に居たら、ちょっと敬遠してしまうタイプですが(笑)
      でもあの作風はゴッホにしかない個性が溢れていて、わたしには受け止める技量はないですが、好きな方の気持ちはわかる気がします

      物語として絵画を観る

      名言です!
      5552さんのレビューをみてもいつも思いますが、言葉のセンスが素晴らしいです!
      感服
      2022/07/04
  • 何も知らないままで、絵を鑑賞したときに感じる第一印象も大切なんだろうけど、少しでもその絵が描かれた背景や、画家の生涯などを知ってから鑑賞すれば、もっともっと名画の世界が楽しくなるんだとワクワクしました。
    「綺麗だなぁ」「迫力あるなぁ」だけではもったいない……ですね。
    いちまい、いちまいの名画に対する原田マハさんの真摯な語り口に、これらの絵に「いつか会いたい」と恋焦がれ、だけど、きっと一度も会うことが出来ない方が多いんだろうなと、報われないまま片想いに終止符を打ってしまいそうな、そんな初恋にも似た感情を抱きました。
    アートの力に心が震え、その美しさに言葉をなくし、名画が発するオーラに引き込まれる。そんな心打たれる想いを、たったいちまいの絵が私たちに届けてくれるのです。

  • 原田マハさんから、
    たくさんの絵のおもしろさを学んだ。

    小説、映画と続き、今回は実際の絵画から
    語られるストーリーと作者の生い立ちを。

    タイトル通り、いちまいの絵から
    さまざまな物語が生まれるんだなぁということを
    身に染みて感じた。

    美術館はたびたび訪れるが、
    わりと絵をさっと見て次の絵へ。。
    という見方しかしてこなかったので、
    次はじっくりといちまいの絵と向き合ってみよう
    じゃないか。

    そう思いながら読了。

  • 図書館で目にとまって読んでみました。
    「生きているうちに見るべき名画」とサブタイトルに惹かれて。
    知っておいた方がいいかも、と
    不用な虚栄心。
    アートの上澄みをすくっておこうとした自分に
    大いに反省いたしました。

    原田マハさんの美術品に対する向き合い方、
    画家たちの命を削るようにして書き上げた
    歴史の一部を知るにつけ
    私も縁のある作品にいつか出会える日に向けて
    純粋な感動を大切にして進まなくちゃと
    思った次第です。
    とはいえ、何も知らない自分には
    大変役立つ一冊になりました。
    おすすめです。

  • 美術が苦手で、美術館やアートと言われるものには興味がないとずっと思い込みつつ、時々、食指が伸び、いや、一瞬でもの気の迷いに違いない…と思ったりしてきた。

    でも、原田マハさんの小説は大好きで、そこで出てくる数々のアートはやはり気になり…この本を読んで、生きているうちに、このうちの1枚でも見てみたいと思わされた。

    特に【ゲルニカ】に関しては、心を打つ。

    未読のマハさんのアート小説もまた読んでいこうと改めて思う。

  • 2016年末に手にした「デトロイト美術館の奇跡」。

    破綻寸前の美術館に起きた奇跡を描いた作品に魅せられて、上野の森美術館の「デトロイト美術館展」に出かけた。

    美術館に行ったのなんていつ以来だっただろうか。学生時代は、キャンパスに隣接した美術館に頻繁に通っていたのに。

    社会人となってからも、都内の美術館を訪れるのが楽しみだったのに。

    だが、いつの間にか時間と心の余裕がなくなっていた。


    ただただ絵画と対峙して楽しむ。

    美しさに圧倒される。

    作品の背景を知ることで様々なことを思索する。

    そんな大切なことを思い出させてくれ、美術館に呼び戻してくれた著者は、私の恩人の一人であると言っても過言ではない。


    専門家としての豊富な知識と経験。

    純粋にアートを愛する無垢な心。

    それが両立する彼女の作品は、気取りがなくわかりやすい。

    「青春と読書」の連載記事をまとめた本書には、28作品すべてがカラーで掲載されている。

    アヴィニョンの娘たち、ゲルニカ パブロ・ピカソ

    最後の晩餐 レオナルド・ダ・ヴィンチ

    セザンヌ夫人 ポール・セザンヌ

    バルコニー エドゥアール・マネ

    大壁画「睡蓮」 クロード・モネ

    エトワール エドガー・ドガ

    星月夜 フィンセント・ファン・ゴッホ

    アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ グスタフ・クリムト

    真珠の耳飾りの少女 ヨハネス・フェルメール

    マドリッド、1808年5月3日 フランシスコ・デ・ゴヤ

    叫び エドヴァルド・ムンク

    道 東山魁夷

    「その絵は世界中のどこかの美術館に収蔵されていて、いつでも観にいくことができる。そのこと自体、世界中のすべての人に与えられた幸運であると私は思う」(P42)

    「美術館訪問は『遅きに失する』ということがない。そこがいいところなのだ」(P123)

    「たったいちまいの絵。そう、ただそれだけである。けれど、そこには光がある。私を、あなたを、私とあなたが生きる世界を変える力が、その絵には秘められている」(P253 あとがきにかえて)

    移動が制限されて、人と自由に会うことができない2020年。
    美術館だけでなく、あらゆるイベントが中止や自粛に追い込まれる世界的危機と対峙している今。

    そんな時に、時間も空間も超えた芸術との対話の機会が得られた。

    それは、著者のアートを心から愛する情熱があったればこそだ。

  • 「生きているうちに見るべき名画」を1点ずつ紹介されています。有名なものが多いので、見たことのある名画もたくさんありました。なぜそれを見なければならないか、書かれた時代背景についても紹介されており、一通りの知識を整理することができたと思います。見たことがあるから、へえこんな名画もあるのかと興味を深めるようにもなっていると思います。口絵に紹介されている名画がカラーで載っていますので、それを見ながら本文を読んでいくことで、それらを近く感じながら知ることができると思います。
    著者がその名画と出会った瞬間も書かれています。図録などで見るだけではなくで、実際に本物を見にいくこと。名画と出会うことの意味が、本書から訴えれてきたと感じました。そう、生きているうちに、そこへ行って見るべきだと。

  • 小さい頃から謎の線や色を芸術と持て囃す人種に対しての理解ができなかった。大人になるにつれて教養としての芸術を目の前にすればするほど、理解したい気持ちと向き合った時に感じる虚無感に耐えられなくなってしまう自分に嫌気がしてしまう。
    この本を読むと教養のある人というのは画家の人生やその時代の出来事を知識としてではなく、想像力を膨らませるための材料としていることがよくわかる。感性を磨く道はあまりにも長く、同じ土俵で人生を生きる未来は遠い気がしてくる。

  • 今を時めくアート作家【原田マハ】は、幼い頃から絵画に親しみ、美術館で絵画と向き合えば不思議な声が聞こえてきて、その絵との会話が始まる・・・そんなアートとの長いお付き合いから醸し出された芳醇な物語が『楽園のカンヴァス』や『暗幕のゲルニカ』であり『ジヴェルニーの食卓』『デトロイト美術館の奇跡』や『風神雷神』などの誕生に繋がっています。本書は、一枚の絵に隠された歴史的背景や芸術家の魂の足跡を探る26枚の絵画のアート・スト-リ-です。

  • 原田マハさん流、1枚の絵との向き合い方。
    ・直感で感じる
    ・疑問を持つ
    ・芸術家の生い立ち、生きた時代背景を知る
    ・もう一度絵を見る

    美術館に足を運ぶものの、どう見たらよいか分からない方にオススメしたい。めちゃくちゃ良かった。

  • 原田マハさんが好きな絵、衝撃を受けた絵について書かれたエッセイ集。特に産業革命後の近代美術作品についてのモノが多い。
    文章からは作品に対する愛と、出会ったときの衝撃が伝わってくる。

    各絵のカラー写真も載っていて、検索しなくても、どのような作品かわかるのが嬉しい。

    彼女自身が子供の頃はピカソやマティスの絵を見て、下手くそだと感じたこと。
    美術史を学び、アートに関わる仕事を経て、改めて見たときに、その絵画たちの放つ異質さ、個性、思想、技術がより感じられたという。

    美術館は好きだが詳しくはない、にわかファンとしては、その絵画からメッセージをそこまで拾えるマハさんが凄い、という安直な感想しか出てこない。
    ただ彼女が語るこれらの絵についての背景や注目される切欠の事を説明してくれるので、突拍子もない下手な絵としか思えないマティスの絵(私の感性はまだ子供のマハさんレベルw)が何故こんなに評価されているのか理解できた。
    でもやっぱり上手いとは思えないんだよなぁ…(^^;

    過去、信仰の道具とされたり、権威を示すために描かれてきた絵画が、産業革命後、画家たち自身の表現の手段として発展し、むしろアートとは何か、という表現を模索し続ける現代のアート事情がある。

    いきなり予備知識がない人間が、アートとは何か!?と問うてくる、個性溢れる作品を見ても、これはなんだろう???何を言いたいんだろう?と、混乱するしかないが、これらの変遷を得て今があると思うと、カンヴァスに一色しか塗られてない絵も、アートなんだなと受けとる感性が出てくるのかもしれない。

  • 「生きているうちに見るべき絵画」の本物に出会いに行きたくなりました。
    いや、読んだだけでも、出会った(見た)ような気になってしまっている!マハさんの文章による惹きつけに、もう全部持っていかれちゃっています。

    ゴッホやドガが日本画・浮世絵に憧れ、その技法をも取り入れたという点、興味深く読みました。その事実は知っていても、一人一人の画家を丁寧に取り上げているマハさんの作品を読んでいると、より親近感がわいて、事実味が増してくる感じがします。

    あとがきのことば、非常に印象的でした。

  • 「生きてるうちに見るべき名画」本当かな?と思ったけどさすがマハさん、納得です。時代の転機となった作品をピックアップしてるのかな。東山魁夷の「道」が描かれるエピソード読んで1発で好きになりました。

  • この絵たちに
    全部 会って
    この本読めたら素敵、贅沢やなあ
    って思いながら読んだ

    何点かは 出逢ってるので
    マハさんとの対話ができるから
    文章の染み込み方が 違うなあと

    マハさんの本をもって 一枚ずつ
    会いに行けたらいいな

    クリムトの絵に 今 一番会いたいなあ

    • やきにくさん
      毎日仕事や家のこととかでいろいろいそがしそうだけど、いつか会えるといいね
      毎日仕事や家のこととかでいろいろいそがしそうだけど、いつか会えるといいね
      2021/02/16
  •  著者が前向きに生きるための力を与えた絵、そして世界を変えたとして選んだ26枚の名画について、その絵が美術史に与えた影響や、画家達が歩んだ背景について語られている。
     絵が描かれた背景、画家の人生を知ることで、その絵が持つ意味や画家が描こうとしたものなどが、重層的に絵の中に見えるように感じた。今までなんとなく有名な絵としてしか、認識できていなかった絵も、意味を持ち、物語のように自分の記憶に残った。
     絵に刻み込まれた画家の思いが「世界」を変える、という意味も自分なりに納得できた。「世界」という言葉には美術史という意味も当然含まれるだろうが、もっと内面的な、自分自身の目から見える「世界」も変わるという意味も含まれると思った。

  • 図書館本。マハさんと美術との出会いが書いてあり、世界観へと旅立てる。読んでいて、思わずAmazonのサイトに飛んで行ってしまった。

  • 美術館愛、アート愛に溢れた一冊。

    コンパクトにまとめられてて、作品についての豆知識が得られる。

    行きたい美術館がまた増えた…

    「日本は、世界有数の美術館大国。各都道府県に美術館がある…」

    佐倉のDIC川村記念美術館は必ず行こう。

  • ひらがなタイトルの「いちまい」が「いまいち」にみえて仕方がない。
    芸術作品である絵は、必然的に歴史的・文化的な背景を内包するが、それは文学も同様のはず。しかし殊更、絵ばかりが、作者の生い立ちや歴史的意義に左右され過ぎている気がする。(死後、急に評価された画家の多いのもこの芸術の特徴です)例えば、小説はその書かれたバックグラウンドよりも作品そのものが面白いかどうかで評価される。著者も告白しているように、初めて見たピカソ(マティスやルソーも)の絵が「下手くそ」と感じたが、後年になってみる目が変わったのは、その絵そのものからというより、筆者が絵の歴史や文化を勉強して始めてみえてきたモノではないのか?少なくとも、文学作品(すべてとは言わないが)は、こうした類の評価は稀である。もちろん、古典文学は古典というだけで評価されるが、それもあくまでも時代の文脈の中での評価という形に限定されている。
    さらに、「新たに絵画の幅を広げた」という点でゴッホやピカソ、ムンクなどの先進性を持ち上げるが、新しいもの=素晴らしいという単純な図式が成立するのも不思議だと思う。であれば、当時から自閉症や知的障害者の描く絵は、色や構図も含めてもっと斬新だったはずだが・・要は、金持ちの道楽や金もうけの道具に画家や絵画が利用され、その理由付けに「先進性」「革新性」などが必要だったのでは。
    ってことで、素人の私が理想だと思う絵画鑑賞は、作者名や背景などの雑音を排した初見のインパクトで決めて、好きな作品があればあとから自分で調べるというやり方です。もちろん、本書のような解説本から入るのはアリだが、本当に自分好みの絵を見つけたいのならもったいないと思う。
    ちなみに、私の好きな画家は、断然マティスです。

  • 有名な絵もそうでない絵も、原田さんの丁寧な説明で一枚づつ記憶に刻まれる。絵の解説なのに小説を読んでいるみたいだし、原田さんの小説に悪い人がほとんどでてこない様に、どの絵に対しても温かい眼差しが注がれている感じ。例えばピカソ。アヴィニヨンの絵が美術史を変えた、みたいな話は何度聞いたかわからないけれど、そういう学術的な面のみならず、「超有名だけど本物を見るとやはり心動かされる」という、本当に絵を好きな気持ちが伝わってくる。

    備忘録:取り上げられていた絵
    ピカソ アヴィニヨンの娘たち
    秘儀荘 ディオニソスの秘儀
    ボンドーネ 聖フランチェスコの伝説
    ボッティチェリ プリマヴェーラ
    ダヴィンチ 最後の晩餐
    セザンヌ セザンヌ夫人
    マネ バルコニー
    モネ 睡蓮
    ドガ エトワール
    ゴッホ 星月夜
    クリムト アデーレブロッホバウワーの肖像
    フェルメール 真珠の耳飾りの少女
    モランディ ブリオッシュのある静物
    ゴヤ マドリード 1808.5.3
    マティス ダンス
    ルソー 夢
    ピカソ ゲルニカ
    ビアズリー お前の口に口付けしたよ、ヨカナーン
    マレーヴィチ 黒の正方形
    ポロック Number 1A 1948
    ロスコ シーグラム壁画
    カーロ ティワナ衣装の自画像、あるいは私の考えの中のディエゴ、あるいはディエゴへの想い
    カラヴァッジョ 聖マタイの召命
    クールベ オルナンの埋葬
    ムンク 叫び
    東山魁夷 道


  • 原田マハさんが紡ぐ絵画の物語が好きなわたしにとっては、フレンチのフルコースをいただくくらいの満足度の高い一冊。
    絵画一つにこれだけ惹きつけるドラマを再構成できるのがすごい。
    もちろん、作品をもとに作家の一生をそのまま描いていればあっという間に本が一冊出来上がると思うけど、この本はただの紹介じゃなくてドラマがあったなと。

    まだまだ知らない画家のエピソードがいっぱいだった。多くの作家(とくに近現代絵画)に共通するのは官選(サロン)のアカデミーの潮流から漏れているという点だった。アートが常にカウンターカルチャー的な存在で大きなエネルギーを持つのには、こういう背景に通じてるのかもしれない。

    一番気に入ったのはエドガー・ドガのエトワール。踊り子、舞台裏に注目するその眼差しに、自分の精神性に近いものを感じた。この本があったからこそ知れたので感謝。

    あとは、原田マハさんの強い好奇心と、情熱のすごさ。連載を集めたものだったから仕方ないのかも知れないけど、「会いたかった」「一度お目にかかりたかった」「この時を待ってた」が次から次へ…!
    それでも、原田マハさんと絵画の対面の瞬間には常に感動が待ってる。毎回「会えて良かった!」と思える、それくらい真っ直ぐで気持ちがいい。
    一つの絵に、熱い想いを絶やさずに向き合い続けることはそうそう出来ることではないが、それでこそ、年々素晴らしい作品を生み出し続けられる原動力なのかなと思ったりした。

  • 読書記録です。

    著者が10才のとき、初めてピカソを観た「ピカソ体験」が一緒だったので笑ってしまった。「ものすごく下手くそだ!」という下手くそパンチを浴びた衝撃って…わかりやすいわ~
    私も絵が下手くそで、図工の時間が苦痛な子どもでした。学校外でのスケッチで、今回はなんとかわかる程度には描けた!と思った水彩画を、当時の担任に上から容赦なく色を塗り直された記憶がいまだに忘れられません。ピカソは、そんな私にとって「なんでコレが本に載ってんの?」な絵でした。
    まあそれが「これなら許せる」「これは下手くそ!」と、子どもなりに絵を観るきっかけになったんですから、感謝するべきなのかも?!

  • 著者が「生きているうちにみるべき」と考える26点の絵画を取り上げ、個人的体験を加えつつ解説していくスタイルの新書。


    まず、取り上げられた26点の絵画すべてについてカラー図版が付いているのが良い点です。良質の紙が使われているため、新書サイズでも鮮明に印刷されています。
    解説の分量は、絵画初心者が読み進めるのに丁度良いくらいだと思います。美術史や時代背景についての記述も必要十分な程度に抑えられていて、美術に疎い自分でも飽きることなく読み進めることができました。

    ただ、作者の思い入れが強く出ているためなのか、過剰とも思える表現が所々に見受けられるのが気になる点です。例えば本文一行目からひとまとまりの文章において、著者の絵画に対する思いが語られているのですが、読んでいて少し居心地の悪さを感じるくらいの熱量がありました(もっとも、自分が原田マハさんの本を読み慣れていないせいかもしれませんが)。


    全体的に見て、良い本だと思います。原田マハさんのアート小説を読んでみようかな、という気持ちになりました。

  • 読み終えて、今まであまり知らなかったアンリマティスに興味を持ちました。いつかMOMAで夢や星月夜が観たいなあ(^ ^)

  • 26作品のうち見たことあるなってのが実に15枚、たぶん見たのも含むと18枚。わたしすごい。
    正直なところを言うと、モネの睡蓮はオランジェリーが改修中で別のところでなんか円形状の展示室がモネの間みたいになってていっぱい睡蓮の絵があったのを見た、のであって同じ睡蓮ではないのかも。
    でもまぁジヴェルニーにも行って睡蓮の池のある庭も見たし。オランジェリー行きたい。
    そして、マティスのダンスも私は見たのは同じ構図の別作品、ニューヨークのMoMAにあるダンスである。

    ピカソのアビニョンの娘たち
    ポンペイのディオニソスの秘儀
    ボッティチェリの春
    ダ・ヴィンチ、最後の晩餐
    ドガの踊り子
    ゴッホの星月夜
    クリムト、フェルメール、ゴヤ、ルソーの夢
    ピカソのゲルニカ
    カラヴァッジョにムンク…

    ちゃんと見た時のこと覚えてるものだなって自分の記憶にちょっと驚いた。
    これが名画のパワーか。そしてマハさんのレビューの巧さだな。
    なかでもすごかったのはやっぱり最後の晩餐とゲルニカかな。
    サイズも大きいしインパクトも計り知れない大きさだった。
    もう一度観たくなる。

  • 十三枚目、モランディの章の冒頭である。
    「世界中にある絵画の中で、もしも一枚だけ好きな絵をもらえるとしたら、どのアーティストの作品が欲しい?」
    この質問にあれこれ思案する著者にとても共感した。私も「一番好きな画家は?」という質問に、未だ確固たる答えを持っていない。
    本の中では、26枚の絵が紹介されている。そのどれもから、著者のそれぞれの絵に対する愛情が感じられる。私も自分の好きな絵について、こんなように語れたらいいなぁと思った。そしていつか、質問の答えが見つかればいいなぁと思う。

  • アートには、歴史とのすごく深い関係性があることを知った。
    時代背景の理解なくして、アートのことは理解できないのだ(アートのことが本当に理解できるわけではないのはわかってはいる)。
    歴史が苦手な私が、アートやアーティストと一緒に学ぶとすごく楽しく学べるとは思わなかった。

    そして、この本を読んでいるうちに、クレパスで思いっきり画用紙に描きなぐりたい衝動に駆られた。全然絵心とかあるわけではないのだけど。早速、クレパスと画用紙買ってこようかな。
    なぜクレパスかというと、私はカラフルな色使いが好みらしいということを、読んでいて何となく認識したのである。不思議。

    いつかは、この本に出てくる色んな美術館に行きたい。アーティストごとにじっくり作品の移ろいを眺め、自分のお気に入りを見つけたい。

  • とても分かりやすく書かれていて、とても美術を好きになる文章。頭の本当に良い人の書く文章ってすごいなと改めて感動しました。美術史を大学で学んだ私は、美術の初心者とは言えないけれど、長年にかけて学んだことよりも、こちらの一冊をしっかり読めば良かったんじゃない?(笑)と思うほど、原田マハさんの知識の深さや、書きたいことは他にも沢山あるだろうに、要点をしっかりとまとめて書き上げるところに感激します。

  • 一枚の絵。絵が描かれた時代背景や作者背景を知ることが、こんなにも絵を見てみたいと思わせるのか…。美術館に行きたい…。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

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