すべての疲労は脳が原因 3 仕事編 (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087208986

作品紹介・あらすじ

本書では、私たちの日々の疲労のいちばんの原因である〈仕事〉にテーマを特化。努力や苦痛を伴わずに、脳を休息させながら、楽に仕事のパフォーマンスを上げる方法を徹底解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 疲労した時にリフレッシュ目的の運動は疲労感なき疲労
    自律神経トータルパワーは60代で10代の4分の1以下に

    脳を楽にする情報処理
    概念駆動型(トップダウン ↔データ駆動型(ボトムアップ
    メタ認知  いろんな人を観察し、シミュレーション
     集中しない トップダウン処理 空間認知力 

    繰り返し入力で海馬の短期記憶が大脳皮質で長期記憶
     五感を活用 多くのキーワードでタグ付け 感情

    体の疲労+心の疲労 合計で 
    疲労低減は睡眠 早めに寝て、いつも通り起きる  右を下に眠る
    ニューロン新生 海馬の神経細胞は一生新生する

    小さな判断でも 繰り返すと脳の働きを妨げる
    100%の力で100%の結果を出し続けるのは3年が限界
    60%の力で70%のパフォーマンスを 40%は疲労回復に
    直感 潜在的な記憶情報

    30分以下の仮眠  仮眠の前にカフェインを取ると目覚めた後に覚醒
    一人になる 交感神経を休める 立っているだけでも交感神経は興奮 90分が限界
    ゆらぎ 不規則な規則性 で脳が心地よくなる

    好きと嫌いで 心理的に安定する

  • 脳が疲れている➡ストレス➡ネガティブ思考

    身体が疲れていると思考が低下して発する言葉もネガティブになりがち……。
    睡眠を十分にとって、前向きに物事を考えれるようになれば脳も活性できるかなぁ~。

    この本を読んで
    少し心が軽くなった✨

  • 2023年8月6日、図書館レンタル

  • シリーズ三冊全て読んで、ようやく副交感神経に作用する「ゆらぎ」がどういうものなのかが、分かった気がする。反復して聞く、読むという事は大事だ。本作は仕事編という事で、会社生活に有益な情報が主に取り扱われる。

    職場では、狭い空間で大勢の人々と接しながら仕事をし、移動でも、見知らぬ人と常に接触しなければいけない。満員電車やオフィスにおいては、常に交感神経が興奮し続けている。疲労の原因だ。一人になることが重要。また、目を閉じて視覚情報を遮断すれば、脳に入ってくる情報の90%は遮断できるので、脳の情報処理における負担が激減され、脳疲労から回復させる作用がある。立っているだけでも交感神経に負荷がかかるため、一人、座って目を閉じる。何か不安になるが、とにかくそれが最適らしい。

    一方、活発なコミニケーションは脳疲労を招くが、反面、コミュニケーションが少なすぎると脳は衰える一方。諸刃の剣。他者とのつながりが減り、コミュニケーションの量が減ると認知機能が低下することがわかっている。適度な疲労は必要という事だ。結論、脳は使いながらも、適切に休ませる。休ませるには、寝る事、目を閉じる事、一人になる事、ゆらぎを得る事が重要。

  • 〜俺的まとめ〜

    体の疲れも心の疲れも全部全部脳(自律神経)の疲れ。
    →「ア〜、仕事疲れたから飲み行ってパーっとするぜえ!」疲労が増すだけなので間違い
    「ハ〜、なんかデスクワークで疲れちゃったな。ジムに行って気分転換しよう!!」同じく大間違い

    うつ状態・寝れん
    体の不調・疲労感
    集中できん・飽き
    仕事量サゲみ
    ※これらは脳からの重要なSOS!
    ↑アリ
    脳疲労
    ↓ナシ
    仕事でき子ちゃん
    体調良いみちゃん
    マジ幸ギャル

    脳疲労ナシみになるためには
    ・とにかく寝る。諦める。
    ・無理をしない。とにかく休め。
    ・疲れを毎日モニタリング→自分の疲れ度(パフォーマンスと反比例)に合った本日の活動
    ・昼休みに20分仮眠すると良い(情報が入りすぎると脳が疲れるから)→難しければ1分目をつむる(人間は目から90%の情報を取り入れているから)
    ※そもそも1日ずっと集中して仕事するなんて脳科学には無理らしい
    ・とにかく寝ろ。休め。
    (うつ病の治療薬に含まれているセロトニンは、寝ている間に分泌される)

  • 『ホンマでっか!?TV』でおなじみの梶本修身の本の第三弾。

    今回は仕事編ということだが、特に仕事と関係なく、自律神経を整えることが疲労を感じないことに繋がることを学んだ。

  • 自分は30歳代半ばですが、明らかに20代と比べて疲れやすくなっています。
    その理由の一つが、本書を読んで、氷解しました。

    「自律神経も筋肉と同じように発揮できるパワーの上限は決まっている。
    そして、年齢と共に低下していく」

    残酷なことです。
    自律神経のパワーは、年齢と共に落ちていく。。。
    上がることはなく、下がり方を小さくすることはできる。。。

    自律神経のパワーは、20代の比べてれば30代は2割ほど落ちます。
    40代になれば半分ほどになり、50代になれば40%ほどになります。

    これは、筋肉の落ち方よりも高い。
    こういう数字を見るだけでも、客観的に、
    今の疲れがわかります(ちょっと気が楽になりました)。

    つまり、20代と同じ疲れなら、
    30代では1.26倍(約30%増し)→10代比較で1.55倍
    40代では1.87倍(約90%増し)→ 2.3倍
    50代では2.6倍(約270%増し)→ 3.2倍
    ということになります。

    通りで、以前よりも疲れるわけです。
    自律神経のパワーが年齢と共に落ちるからです。
    つまり、カラダのあらゆる器官の能力が年齢と共に落ちるわけです。
    客観的な数字で把握すると、かなり納得できました。

    30代の自分なら、何かやっても、
    20代の1.3倍疲れやすい。

    ということは、
    ①やることを、以前よりも少なくする(重要なことを優先してやる)。
    ②それか知恵と知識を使い効率化をはかり7割ぐらいの力で、できるようにする。
    この方法が、合理的な妥当策かなと、、、(とは、言っても、そうは言ってられませんが、、、)

    一番いけないのは、無理をすることでしょう。
    疲れは、個人のやる気、云々で、どうすることもできません。
    自律神経というのは、カラダの全てのシステムをつかさどる総体です。

    10代にも、20代にも、もう絶対戻ることはできません。
    疲労基準を、過去に戻すことはできません。
    出来ることは、2点です。

    ①脳に負担をかけ過ぎない
    ②休む

    これ、今の、日本社会で本当に可能でしょうか?
    頑張ることを当たり前で、成果を出すのが、
    必須の社会になっていますが、その代償は、確実に脳疲労です。
    つまり、自律神経の活動量の限界を超えて、フルに頑張っている状態が、
    恒常化しています。

    すみません、脳疲労が半端ないので、
    しばらく休みますと言えば、みんな、脳疲労だから、
    我慢しろ、で終わりです。
    というか、言った時点で終了でしょう。

    現実的には、仕事の効率化は、
    徹底的に考えて、実行することが得策でしょうけど、
    それには、周囲とのコンセンサスが必須になると思います。
    また、組織のトップが、率先して、脳疲労を軽減する各種対策を、
    構じる必要があるでしょう。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・どっちかと言うと2の方がよかったけど、gtdとの連関が感じられたのはこっち。

    【目次】

  • お友達のガクさんにお勧めされたので。
    疲労対策はとても興味があるので、真剣に書評を書いておきますw

    最近プレゼンの手法について研究してる私としては、本の作りがイマイチ。

    特に1。2はましになってて、3は章の最後にまとめがついているなど、読みやすさが著しく向上していますw
    また、1と2で読んで矛盾を感じてたポイントが3で解消されましたので、マニアな方は1~3まで全部読むと面白いかも。

    本から得られた知識はこれまでに実践している手法と絡んでいて、なかなか面白かったです。

    もともと疲労回復には睡眠が重要と体感していたので、いかに良い睡眠を得るかには気をつけていて、睡眠の深さをトラックして睡眠の質をモニターし、質が悪くなるようならその対策(例えば夏はクーラーを朝までつけるようにした等)をとっていました。

    ヨガ的ストレッチが自律神経を整えるのに有効で、これで体調がすごくいいと思うのですが、活性酸素から自律神経を守るというアプローチも取り入れると中長期的にはより効果的かもと思いました。

    また、仕事や勉強の効率を上げる手法として、ポモドロタイマー(25分オン、5分オフのインターバルw)を取り入れていますが、これも脳の一部の細胞だけを使い続けることによるパフォーマンスの低下を避ける手法とも考えられます。集中しているところを25分で遮られるのでちょっとイラっとしますが、1日のトータルのパフォーマンスで言うと、この方が良い感じがしています。この本を読んで、5分のオフでは気分転換にSNSを見たりしていましたが、立ち上がって外の景色を見ながらお茶をすすったり、ちょっと歩いて戻ってきたりすることにしました。

    今まで取っていなかった対策として、筆者はイミダゾールペプチドを推しています。これは、カルノシン、アンセリン等の総称で、日本ではイミダゾールペプチドの健康食品が売られていますが、海外ブランドではカルノシンの方が売られていて、しかもお得なお値段で購入できます。1日200mgを2週間ほどとって体内濃度を高めて置くのが良いようなので、試してみたいと思います。

    身体的疲労の測定にエルゴメーター(しかも4時間!)を使ってるのが個人的にツボw
    原著論文をあたったら、AT心拍の80%、1時間を4セットの負荷(レスト時間不明)で、最初の負荷の30分、最後の負荷の30分時、回復3.5時間後に2分間隔で3回、10秒全力走を入れるという過酷なもの!
    私、このテストの被験者になったら脱落する自信があります。。。

    なお、論文中では、負荷中のパフォーマンスは変わらないけど、4時間後の回復には差が見られ、翌日の回復も優れている傾向が見られていました。

    1・2とは趣が異なり、脳のパフォーマンスを上げるためのテクニックが主となっています。
    脳のパフォーマンスを上げるためのメタ認知は初めて読んだかな。
    数年にわたる長期パフォーマンスを上げるためには、60%の努力で70%の成果を出し、余裕時間は休むというのは、これまでの経験上、続けようと思ったら平均で80%努力と思ってたのと近い考え方かと思いました。
    自転車やってると、いろんなスキルが身につくわぁww

    1.2.3と読んだけどお勧めしてくれたガクさんが言っていたように、実践的に結論だけ読みたいなら2。
    1に書いてある重要なことはほとんど2に書いてあります。
    仕事のパフォーマンスを上げたいなら続けて3もお勧め。

  • 仕事っちゅうのは麻薬みたいなもんだからなあ。少々疲れても、筋肉が疲れているわけではないからあまり休もうという気にならないんだよね。

    「疲労度30%のときは、疲労度0%のときと同じように仕事するのはダメよ」
    みたいな話はなるほどと膝を打った。もっとさぼらねば。

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著者プロフィール

梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)

「2022年 『医師が教える 疲れとりごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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