いつもの毎日。 衣食住と仕事 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450361

作品紹介・あらすじ

どうすれば心地よく、日々の仕事や暮らしができるのか?『暮しの手帖』編集長が自らに問いかけ続けて見つけた、自分らしいベーシックのかたち。毎日を豊かにするヒントがたくさん詰まったエッセイ集です。モデル・女優の菊池亜希子さんとの対談を特別収録。

感想・レビュー・書評

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  • ありのままの自分を知ること。
    すなわち、自分のベーシックを探すこと。
    それが『暮しの手帖』編集長が薦める、心地よい毎日を送るための第一歩です。
    本書では、読者の"自分のベーシック探し"のヒントになるよう、著者自身の衣食住と仕事についてのベーシックを綴っています。

    自分の着るものや持ち物を、質の高い、けれど色や形はシンプルなものにする…いいなぁ。
    良質な品をケアしながら長く使うことに憧れるくせに、それを実践するマメさが伴わない私ですが、30代になったことだし、1つくらいそういう物を持ちたいです。

    仕事について書かれた第三章は、読んで反省させられることばかり。
    折しも担当業務が繁忙期で、職場のデスクの上は目も当てられない散らかりよう…。
    職場のデスクはパブリックなスペース、という意識は恥ずかしながらゼロだったので、一人で赤面してしまいました。
    「「つもり」をやめる」という3ページほどの短い文章にガツンと頭を叩かれました。
    「つもり」は言い訳…なのに、ここ最近の私はこの言葉を使ってばかりじゃなかったかしら…。

    松浦さんの文章は本書で初めて読んだのですが、今後も定期的に読みたいと思います。
    特に仕事について書かれたものを。
    私自身の仕事に向かう姿勢を恥ずかしいものにしないために。

  • こういう本は、ゆったり、ゆっくり読みたいとつい思ってしまう。

    〇家庭も小さな社会だと考えれば、「家族なんだから、〇〇してくれるはずだ」という考えをなくすことができます。相手を「個」として尊重すれば、家族であっても、何かしてもらったときには、感謝の気持ちを忘れないようになります。

    ☆常に新鮮な気持ちを忘れない、というよりも、ひとりひとりを個として扱うことを忘れない。ときどき思い出したい言葉。

    〇家族が集まり、いろいろなことを話し合ったり、一緒に何かするためには、「完全に一人になれる場所」を確保することが大切だ、そう考えているのです。

    ☆はい、これ必要。産後は本当につらかった。子どもはかわいいが、やはり一人の時間が必要です。
    まだ学生の頃、恋人とずっと一緒にいたーい♪と思っていたかわいかった私に言ってやりたいよ。
    一人の時間は大切です!!!

    〇家で使うもの、というのは、自分の暮らしの根っこに迎え入れるものです。

    ☆相方にそういう気持ちがない場合は?ま、相手も「個」だから、干渉してはいけない。でも100均でぽんぽん買うのはやめてほしいな~

    〇イムネオールというオイル

    ☆どんな香りかな~興味あるな~

    〇つねに先手を打つ
    つねに準備し、段取りし、念入りにものごとを行う習慣がしみついているので

    ☆毎日をていねいに、先手先手で生きていく。
    これができたら、私にとってはすごくいいやりかたになるなあ。行き当たりばったりは、ストレスになるんだよね。

    〇こうした気遣いは、働いているなら当たり前にやるべきです。

    ☆自分が見えていない、関わっていない部分に目を向けること。

    〇きょとんとする人もいますが、好意だろうと感謝だろうと、「自分の思いがつよい」ということが、まず危ないのです。

    ☆だから、思いを込めて手紙を書かない。字をゆっくり書く。強い手紙の文字は、相手に負担。
    分かる。

    〇手紙は残るものですから、ただでさえ印象が強いのです。

    ☆さらりとした手紙が書けるようになろう。

  • タイトルと装丁になんとなく惹かれ、読了。
    著者の松浦弥太郎さんのことは恥ずかしながらあまり存じ上げていなかったが、30歳(1996)まで12年間アメリカに滞在→「暮らしの手帖」編集長(2006-2015)→クックパッド(2015-現在)のほか、中目黒の書店オーナーという経歴をお持ちのようだ。

    本書では著者の暮らし(衣食住・仕事)についてのエッセイが纏められている。自身の20代は、常に他人からどう思われるかばかりを意識し服装や立ち振る舞いを選んでいたという松浦さん。それにひどく疲れてしまったことをきっかけに、まず、ありのままの自分を知ることがいかに大切であるかを実感したとのこと。

    持ち物でも衣類でも背伸びせず身の丈に合ったものを選ぶこと、シンプルで長持ちするしっかりしたものを使うこと、親しい間柄でも礼儀をわきまえ個々を尊重すること、想像力を働かせることなどに重きを置いている。

    周りの人や物を大切にしながら、シンプルに丁寧に生きる姿勢が、自分の衣食住そして仕事の質を左右するのだと思った。

  • 先輩にオススメしてもらった松浦弥太郎さん。
    素敵です。
    大人だなぁ…。

    「自分のベーシック」
    あったらいいなとは思うけど、ここまで整理していくのは難しそう。
    でもなんとか頑張りたくなった。
    ものすごく素敵だから。

    第一章の「衣」のことについては、ピンとこない部分が多かった。
    性別の違いもあるのか、私があまりにもこのテーマに不真面目過ぎるのか。
    トラディショナルとか、考えたこともなかった。
    もういい年なんだから考え直さないとな…と反省。

    第二章の「食」と「住」のことは、もうこんな家に住みたいよ!と。
    良いもの、本当に気に入ったものだけを必要な分だけ持って、丁寧に使う。
    あれもこれもいいなとか、もらったものをもったいないからとかそんな使い方はしないわけですね。
    それだよなぁ…。

    第三章の「仕事」のこと。
    毎朝読みたいくらいです。
    出勤時に電車で読もうかしら。
    特に「「つもり」をやめる。」という文章。
    こんなにきっぱりと言われたら目を見て話が聞けないよ。情けない話だ。

    頑張って自分のベーシックを見つけよう。
    あともっと松浦さんの本を読んでみよう。

  • 自分のこだわりの物を選択して、毎日の生活を大切にされてて、見習いたいと思いました。

    最近 モノ への考え方を変えたいと思っていて、なんかつか読んだ中でも、アイテムごとに想いが書かれていて読みやすかったです!

    特に手紙を書く時、強い筆圧に気をつけるなんて、考えたことなかったので、今度からゆっくり、丁寧な字で書きたいと思いました。

  • 資産形成のためと生活コスト下げることばかり考えていたが、
    上質なものを長く愛用する生活は豊かで素敵だなと思った。
    お金のかけ方、少し見直したくなった。

  • 良かった。空き時間に読めるし、丁寧な暮らしをしたくなる。著者の他の本も読みたくなった。

  • 松浦弥太郎さんが、普段身の回りのものとどのように付き合っているか、どのように接しているのかがよく分かる本。

    こういった丁寧な暮らしは、そう簡単にできるものじゃないが、一つずつやっていけば、だんだんと生活が豊かになるのだろう。

  • Traditionalを愛でるという思考に共感。

  • モノ選びの参考になる。

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著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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