ヘッドライン (集英社文庫 こ 28-12)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450545

作品紹介・あらすじ

TBNテレビの報道番組『ニュースイレブン』の遊軍記者、布施。警視庁捜査一課・継続捜査担当の刑事、黒田。偶然にも二人が追い始めた女子学生猟奇殺人事件の背後には、巨大な闇が潜んでいた……。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった
    帯にシリーズ化第1弾って書いてあったのでシリーズの最初から読めると思っていたら、実はこれ「スクープ」に続く第二弾だった!
    ひどくないですか?(笑)
    それだったら「スクープ」から読んだのに(怒)

    ストーリとしては、
    TBNテレビの報道番組の遊軍記者の布施と黒田刑事の物語。布施は独自の人脈から今までスクープを取ってきた人物。そんな記者と刑事が情報交換しながら事件解決ってあり?

    布施が興味を示したのが未解決の女子学生猟奇殺人事件。独自に調査を進めると、その事件の担当は黒田。
    黒田は、布施に張り付くことで、事件の真相を明らかにしていきます。ドラッグ、新興宗教などなど。
    そして、スクープの報道+犯人逮捕となるわけですが、本書が我々に伝えたいメッセージは、布施の口から語られるマスコミの在り方でしょう。
    「マスコミが正義を振りかざした時、それは社会的な圧力となりかねない」
    「俺たちの仕事は、視聴者の耳や眼の代わりになることです」

    お勧め!

    • ひまわりめろんさん
      masatoさん
      こんにちは!

      これは…ひどいですね!

      布施ちゃんがなかなか好評だったのでシリーズ化することにしました!からの最初なので...
      masatoさん
      こんにちは!

      これは…ひどいですね!

      布施ちゃんがなかなか好評だったのでシリーズ化することにしました!からの最初なのでしょうけど
      全部集英社が悪いです
      そういう会社です

      (でもちょっと笑ってしまいました、ごめんなさいw)
      2022/06/18
    • masatoさん
      そう、酷いですよね。っと言うことで集英社の策略にハマり、スクープを買い求めました。読んだらレビュー書きます(^^)
      そう、酷いですよね。っと言うことで集英社の策略にハマり、スクープを買い求めました。読んだらレビュー書きます(^^)
      2022/06/21
  • 登場人物のキャラがみんないい。

  • 未解決事件継続捜査の刑事と人気報道番組の遊軍記者の新シリーズ。
    ふんわり飲み歩いてる遊軍記者の布施は独自の取材でスクープを連発していて、魅力的に書かれている。
    未解決事件を追っている刑事の黒田は新たな情報もなく動かない事件に記者と情報交換で協力していく。こんなことある?と思っちゃうのだけど布施が魅力的に書かれているので面白く読めた。次も期待

  • 捜査一課の黒田と報道局記者の布施が過去の猟奇殺人の解決に乗り出す。独特の嗅覚を持った布施に、黒田が自身の仕事のスタンスを変えながらも真実に近づいて行く様子は実にスリリング。それぞれの流儀が最後に結実。現実にはなかなかいないタイプなんでしょうが、大好きなシリーズです。

  • テレビ局の遊軍記者である布施は、けっして仕事熱心な記者ではない。
    けれども何度もスクープをものにして実績をあげてきた。
    上司である鳩村も、刑事である黒田も、布施に一晩張り付いてまわり、驚くべき人脈を目の当たりにする。
    常に自然体で周囲に接している布施だったが、それが計算されたものなのか天性のものなのかは、結局ふたりにはわからない。
    知り合った人たちをいつの間にか安心させ、布施が張りめぐらした網の中へと取り込んでしまう。
    そして築かれたとんでもなく豊富な人脈。
    それこそが布施のスクープを生み出している。
    一年前に起きた猟奇殺人事件に目をつけた布施。
    独自に取材を始めるが、未解決のままになっていたその事件の担当刑事が黒田だった。
    以前から布施に一目置いていた黒田は、布施に協力をあおぎ事件解決へと乗り出す。
    実際には刑事と記者が共に聞き込みに回るようなことはないだろうが、設定としては面白かった。

    「俺は俺の仕事をした。黒田さんは黒田さんの仕事をした。それだけでしょう?」

    言い切ってしまう布施は変わってはいるけれどかっこいい。
    第1弾の「スクープ」よりもミステリー色が濃くなっていたし、黒田から見た布施像も描かれていてより面白く読むことができた。

  • 上司や刑事が、報道記者とどう絡むか葛藤する描写がとてもよくてあきない。

  • 「スクープ」第2弾。今回は長編。
    ニュースイレブンを舞台に報道に携わる人間達の生き方を描く。

    未解決のバラバラ殺人に興味を持った記者の布施。
    捜査担当である刑事黒田と協力体制を取る。果たして結末は?

    報道を舞台にして新しいジャンルの小説であった前作。
    今作は著者得意の警察小説にかなり内容は寄ってしまった。
    但し、それでもその内容・展開スピードと申し分なく、
    400Pに近いボリュームでも、苦もなく、一気読みできる良作小説。

  • 報道番組の記者、布施京一が警視庁捜査一課の刑事、黒田とタッグを組んで猟奇殺人事件に迫る。記者と刑事のコンビというちょっと異色のミステリー。記者と刑事のコンビというと、マイクル・コナリーが描いたマカヴォイとボッシュくらいしか思い浮かばない。

    シリーズ第二弾なのだが、前作の『スクープ』は不覚にも読んでなかった。前作を読んでなくとも十分楽しめるのだが、前作も読んでみたいと思った。ちなみに『スクープ』は布施京一を主人公にした短編集とのこと。

    毎晩、飲み歩き、素行不良と思われた布施が実はかなりの敏腕、独自の取材で、次々、スクープをモノにする辺りが面白い。そんな布施に惹かれ、タッグを組む黒田。イイね!

  • あらすじ
    TBNテレビの報道番組『ニュースイレブン』の遊軍記者、布施。警視庁捜査一課・継続捜査担当の刑事、黒田。偶然にも二人が追い始めた女子学生猟奇殺人事件の背後には、巨大な闇が潜んでいた……。

  • 過去のバラバラ死体と若い女性の失踪とドラッグと宗教団体。事件自体をあきらかにしていく過程はいい、けど記者の布施の性格がポイント(魅力的な人間で、つい手助けしたくなる)なんだろうけど、ちょっとしゃらくさいと感じる。むしろ刑事の黒田をもう少しキレる風にして頑張ってほしい。
    シリーズだけど2話目からになった。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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