冤罪 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 94
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450613

作品紹介・あらすじ

男が練炭自殺。親しかった美奈子に容疑がかかる。鶴見弁護士は、弁護のため美奈子の過去を探るうち、彼女が真犯人ではないかと疑う。苦悩する鶴見は真相を求めて…。長編ミステリ。(解説/小梛治宣)

感想・レビュー・書評

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  • シリーズものだった!
    鶴見弁護士シリーズなのね。知りませんでした。
    解説によると
    「黙秘」「疑惑」「覚悟」に続く4作目とのこと。

    今回のストーリは、
    河川敷の車から発見された練炭自殺と思われる男の死体。
    しかし、不審な点があり、警察が捜査することに。
    その容疑者として浮かんだのがホステスの小堀美奈子。
    美奈子は鶴見に弁護を依頼するも、自分のアリバイについては明らかにしない。
    状況証拠は明らかに美奈子が不利。

    さらに、調査をすすめると、美奈子の周りにはさらに数名の練炭自殺者が..
    無実を信じながらも、美奈子の過去を調査する鶴見。
    そして明らかになるある団体との関係。
    頑なにアリバイを語らない美奈子。

    事件の真相は?
    美奈子が隠そうとしていた真実とは?
    といった展開です。

    鶴見と一緒に真相にたどり着くパターンです。
    この弁護士すごいです!

    本書を通して語られるメッセージも唸らせられます。
    自殺者の想い、その考え方..

    お勧めです。
    このシリーズ、読み進めたいと思います。

  • 先入観持たずに読んだが
    かなり面白かった。

    著者の主張もうなづけるし
    伏線も見事。

    鶴見弁護士シリーズ読んでみようと思います。

  • 淡々と読めてしまう。あっという間に読み終わってしまった。
    少し物足りない感。

  • 次々に出てくる状況証拠に、被疑者はどこまでも「黒」に思え、題名との関係はどうなのかと、最後まで読者の興味をひきつける。作者のストーリーテリングに○。

  • 初めて読みました。読みやすかった。
    尊厳ある死について考えてしまった。言っていることもわかるけれど、人間とは考えは変わっていくものなので現在の状況なんだろうな。
    あのとき死ななくてよかったって思っている人はたくさんいると思うし、ただ反対にあのとき死んでいればよかったって思う人もいるかもしれない・・・
    内容としては警察の捜査が甘いんじゃないかーって思ってしまった。
    タイトルから冤罪なんだと思ってどこで逆転するのかと思いながらササーっと読み終わった。

  • ▼美しい美奈子にみ〜んな男性は憧れる。どこに行っても目立ってしまうし・・・。はぁ美人っていうのも、いろいろ大変なのね。
    ▼行動が怪しいのに、口はやたらと堅くて、なかなか真実を語りたがらず、でも自分は無実だと言う美奈子。真実がわかるまでが長かった〜。
    ▼事情がわかってしまえば理解できるようなできないようなで、それがアリなのかどうかも、よくわかんなくなってしまった複雑なエンディングでした。

  • 思い込みで犯人と決めつけ冤罪を作る警察への警鐘になる。

  • 130611

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著者プロフィール

一九四七年、東京都生まれ。八三年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八八年「絆」で日本推理作家協会賞、九〇年「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞を受賞。他に「仇討ち東海道」「遠山金四郎」「風烈廻り与力・青柳剣一郎」「栄次郎江戸暦」「蘭方医・宇津木新吾」「親子十手捕物帳」「八丁堀赤鬼忠孝譚」「義賊・神田小僧」シリーズなど著書多数。

「2023年 『剣の約束 はぐれ武士・松永九郎兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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