おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)

  • 182人登録
  • 3.24評価
    • (3)
    • (17)
    • (21)
    • (7)
    • (2)
  • 27レビュー
著者 : 千早茜
  • 集英社 (2013年8月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451047

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 酷評、に近いレビューもいくつか見たけれど、割と好みの作品だったな。露悪的で、ほの暗く陰鬱。その雰囲気は嫌いじゃない。同じようなコンセプトの「むかしのはなし」(三浦しをん)よりモチーフとなった童話とのリンクがわかりやすくてその点も良かった。

  • 昔・・・中学生か高校生のとき・・・作者も名前もおぼえてないけど、同じようにグリムだかアンデルセンとかをモチーフにした短編小説を読んだことがあります。
    そのころが子どもだったせいもあるんだろうけど、その作品のすごく怖くて。
    いま、大人になったせいもあるんだろうけど、この作品はあまり・・・怖くない。
    インパクト弱い不気味系。

    少し切なさ系、だったら、大人になった今だからこそのいい小説になったかもしれないんだけどなー・・・。(意味不明でゴメン)

  • 毒々しい…後味が胃に悪い…が、毒があるこそ妖美な薫りを醸し出せるな…

  • 子どものころに誰でも読んだり聞かされたりしたことがあるだろう、グリムやアンデルセン童話をモチーフに、現代の日本を舞台にした物語が7編。著者は泉鏡花文学賞受賞作家で、ホラーともファンタジーとも言いがたい、美しく怪しげで不気味な話ばかりです。

    モチーフとなっているのは、『ヘンゼルとグレーテル』、『みにくいアヒルの子』、『白雪姫』、『シンデレラ』、『マッチ売りの少女』、『ハーメルンの笛吹き男』、『いばら姫』。パロディなどではなく、言われなければ西洋童話がモチーフだとはわからないぐらい、オリジナリティあり。ハッピーエンドの話も若干あるものの、ほとんどは死を感じさせるもの。特に『ヘンゼルとグレーテル』が基の『迷子のきまり』と『マッチ売りの少女』が基の『凍りついた目』は、悲惨な目に遭っている子どもが描かれているので、なんとも心が痛みます。

    この作家への興味を引くにはじゅうぶんな作品。もっと読んでみたいと思いました。

  • 2/20マイラバ紹介本

  • 全体的に耽美ではなくダークでグロイお話が多く、鬱々とした気持ちになります。「シンデレラ」が唯一読後感良かったかな。全話とも、童話と言われないと気付かないくらい本当に童話はただのモチーフでしかないです。落ち込んでる時には読みたくない!

  • 耽美というよりは気味悪い印象を受けました。あまり好みではないかも…。 どのお話もゾワゾワするけれど、虫は特に駄目だわー! 想像もしたくない(苦笑)。

  • 初めましての作家さん。
    本当は怖いと言われる西洋童話。
    本作は化け物よりも人間が怖いっていう感じのお話し。
    ザワザワと皮膚の表面を撫でる冷気のような不気味さが
    淡々とした文章の中から滲み出るような感じがたまりませぇ~ん
    「金の指輪」と「アマリリス」は(´▽`) ホッとする話だけど、
    この感性には痺れますなぁ~。他の作品も読んでみよう。

  • ジャケ買い
    中身もダークメルヘンな感じで楽しめた
    鵺の話は昔の黒乙一を思い出すようなテイスト
    色んな味が1話ごとにあって、飽きることなく読めた

  • 「カドミウム・レッド」が好みだった

  • アマリリスが好き。

  • あとがきを雑にまとめると「西洋童話を現代の個人レベルで描いて安心しては読めない話にしました」ということか。執念深くてひやりとしていて『魚神』より好きかも。特に<鵺の森(みにくいアヒルの子)><カドミウム・レッド(白雪姫)><白梅虫(ハーメルンの笛吹き男)>は好み。<金の指輪(シンデレラ)>は結局綺麗な話じゃないか!と思いつつも嫌いじゃない…。

  • これもほぼジャケ買いだった。
    どれも読後感がいいとは言えないと思うけど、とても面白かった。

    子供むけ絵本では童話ってとてもキラキラしたものとして扱われているけど、実際はそうでもないのよな、と改めて実感させられた。

  • 現代日本を舞台にした西洋童話モチーフの短編集。
    全体的に、おどろおどろしく、暗く、美しく。
    この気持ち悪さと美しさの融合が好き。
    『白雪姫』の原作は未読で、どうもディズニー映画のイメージが強いです。だから、うわあ白雪姫という人物ををこんなふうに描いちゃうかぁ~と驚きました(『カドミニウム・レッド』)。他の千早作品のレビューにも書いたけど、千早さんの文章って色が頭の中にはっきりと浮かぶのが本当に凄い。
    他に特に印象強かったのは、『金の指輪』と『白梅虫』。

  • 童話をモチーフにした短編集ということだけど、まったく別ものだと思う。最近の若い作家にありがちなポエムっぽいぶつ切り文章だった。ストーリーは面白いと思うけど、文体がきらい。物珍しくもないし、たいした感動もない。位置としてはオムニバス・テレビドラマの原作くらいのもの。

  • 表紙買い。グリムなど西洋の童話はわりとえぐい話が多いので、どんな風に組み替えられるのかなあと思い、読みはじめた。童話モチーフだと言われなければわからない。ダークな現代物短編集
    ただ、童話の幻想的で浮世離れしている雰囲気がある。どれも白昼夢のような短編

  • 望まないと、手に入らない。
    という言葉が刺さった。

    全体的には、元の話を知っているから、ああ、こういう表現をしたんだな、と照らし合わせがあって、やっとおもしろいと思える程度。

  • ほんとうにあった怖い童話、西洋童話をモチーフに、設定を現代に変えてホラー仕立てになっています。どの童話をモチーフにするのかは編集者次第、毎回大嫌いな物語を選んでくれたとのことです。一見ほのぼのとしたなかに、本質的にある毒々しさ、怖さ、ずるさ、幸せがまとわりつくように色鮮やかに描かれています。千早さんの小説は素敵ですね。

  • 「本当は怖い~」に代表される様に、童話の多くは教訓、警告といった要素を含んだ作品が非常に多いです。内容も時代を反映した表現、描写をしています。
    この作品はそうした警鐘を鳴らす原作からインスピレーションを得て、作品の設定をより恐ろしく、残酷な物語として書き上げています。
    原作とは一味違う恐怖をご賞味あれ。

  • 西洋の童話を現代的なモチーフを用いて書き換えた短篇集。
    取り上げられている作品は『ヘンゼルとグレーテル』『白雪姫』『シンデレラ』等、誰でも知っているもの。
    その現代的なモチーフがありきたりのネタだった点はマイナスだが、逆に安心して楽しめる内容であるとも言える。

    しかしこの手のネタは、どうしても倉橋由美子の『大人のための残酷童話』『老人のための残酷童話』を思い出してしまうのだが、倉橋由美子が描き出したような『毒』を、『おとぎのかけら』から感じることは出来なかった。

  • 馴染み深い西洋の童話を、現代日本で再現した短編集です。

    すべてが、見事な翻案。
    一見、現代の小説であるようなのに、本当に見事なまでに、元になった童話!です。
    中には、闇をたたえた話もあるけれど、元々、童話は、闇の物語でもあるし。

    全部好きで、どれが一番なんて、決められませんが・・・。
    『カドミウム・レッド』が、読んでいる時からすごく好みだったのですが、最後の榎本正樹さんの解説を読んで、「あ、そう言えばそうだったー!」という事に気付いてしまうと、一層、深く感じられたり。

    あー、でも、どれも本当に好き!

  • 女の意地悪い視点で描いている。男ではこの、夏の汗をかいた後に入るクーラーの室内みたいな居心地の悪さ、それを周知されるいたたまれなさは描けないと思う。

全27件中 1 - 25件を表示

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)に関連する談話室の質問

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)の作品紹介

「白雪姫」「シンデレラ」「みにくいアヒルの子」……誰もが知っている西洋童話をモチーフに泉鏡花文学賞受賞作家が紡ぎだした、耽美で鮮烈な現代のおとぎ話7編を収録した短編集。(解説/榎本正樹)


おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)のKindle版

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)の単行本

ツイートする