貴族探偵 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451269

感想・レビュー・書評

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  • 「貴族探偵」が活躍(?)する連作短編集。
    最初の作品「ウィーンの森の物語」は悪くない。が、全体的にトリックが少々お粗末なように思う。
    とはいえ、この種類の作品ではキャラクターが大切。そして、貴族探偵というからには、見目麗しゅうなければならぬ。
    「背が高く色白のすっきりした顔立ち」うん、悪くない。「口許に髭を蓄えている」…って!えー!チョビ髭ぇ!?(「チョビ髭」とは書かれていない)好きじゃないのよねー、チョビ髭。(「チョビ髭」とは書かれていない)
    すべてがあと一歩といった感じ。

  • あんまりすっきりしなかったな。

  • ドラマを見て興味を持ったので。この原作であのドラマらば珍しくドラマのほうが面白い。
    女探偵との対決の小説でもないし使用人も毎回3名出てくるわけでもない。毎回同じ刑事が対応するわけではない。
    ドラマの演出は上手だったと思う。
    小説の内容は至って普通。

  • 気軽に読めるミステリーでした。

    実は使用人たちが事件を解決できるよう仕向けているのは御前さまでした!的な展開かと思ったら
    本当に全く何もしない育ちの良い方でした。

  • 相葉雅紀くんが主役のドラマ原作。

    読んでみたらイメージと全然違った。

    自身は推理せず、貴族探偵と名乗り、優秀な使用人に謎を解かせる新しい謎解きスタイル。
    毎回毎回登場人物に「あなたが推理をするのではないのか?」と突っ込みが入るのがお約束。
    こんなにキャラが濃いのに、山場では突然空気になるギャップに戸惑う。

    ミステリ自体は、犯人の動機や心情描写が浅く、密室やアリバイトリックに重点を置いている。

    笹沢左保の「7つの殺人」に雰囲気が似てるなぁと思ったら2001~2009年発表の作品だった。

  • 発想は確かに面白いが、ほとんど警察が捜査する場面を読み続け最後の最後で貴族探偵がかっさらう。構わないし新しいけどなんか読み飽きてしまう感じも無きにしもあらず。だからなのか貴族探偵が最初から登場する回はワクワクするかもです。

  • 自称「貴族」で趣味は「探偵」という謎の男が、
    コネと召使いを駆使して事件を解決!
    斬新かつ精緻なトリックと過去に例のない強烈なキャラクターが融合した、
    奇跡の本格ミステリ集。
    (amazon内容紹介)

    単刀直入に言うなら、麻耶雄嵩の他の小説を読んだほうが良い。
    メルカトルシリーズとか。

    月9のドラマになったらしいけれども、
    正直なぜこの小説をドラマ化したのかも良くわからない。

    設定は奇抜だけれども筆者のしっかりとした文体と、
    内容に合ってなさすぎて、
    貴族探偵の「推理しない」という設定が全く必要ないものに感じて仕方ない。
    これが「謎解きはディナーの後で」位の軽快さだったら面白かったかもしれないと感じた。

    ただ内容に関しては麻耶雄嵩!という色が短編ながらしっかり。
    「こうもり」が、おお、と嬉しい出来だったので☆2

    しかしドラマを見ていないので何とも言えないけれども、
    これを機にミステリへ!というにはちょっと読みにくい気もします。

    個人的に、位置づけのわからない一冊。

  • 中途半端感がぬぐえない。
    お金持ちで警察上層部とのコネも有りの
    凄い設定。
    ならばもっと徹底的にお金とコネを使って
    やりたい放題して欲しかった。

    ミステリーも中途半端で
    羨ましがらせる話なのか
    ミステリーで唸らせる話なのか
    判断が付かず・・・

  • 貴族探偵を名乗る金持ちそうな青年が事件に首を突っ込んで使用人に解決させる、という・・・・ただそれだけ。
    事件そのもののトリックはまあごく普通の短編ミステリって感じだし、いろいろ偉そうなこと言った挙句に全部使用人に推理までさせて「お前がやるんじゃないのかよ?!」というツッコミも一話だけならいいけど毎回毎回だと飽きる。出オチをひたすら引っ張ってる感じというか。
    この作品の面白さはどこあたりにあるのだろうか?正直よくわからない。

  • 捜査も推理も使用人にお任せの貴族探偵。彼がするのは女性を口説くこと?う~ん、この設定いりますか?ストーリーの魅力になっていますか?「こうもり」は謎解き部分で「は?」となってもう一回読んだけど、なんだかな~。

著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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