雪男は向こうからやって来た (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451405

作品紹介・あらすじ

ヒマラヤ山中に棲むという謎の雪男、その捜索に情熱を燃やす人々がいる。捜索隊に誘われた著者は60日間にわたる捜索期間の中で、雪男を探す彼らの奇妙な体験談に引き込まれてゆく。(解説/三浦しをん)

感想・レビュー・書評

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  • 雪男を探しに行ってどうなった!?
    というより雪男という存在に魅せられた人々のはなし。
    著者の雪男に対しての一歩引いた視点がまたいい。

  • アグルーガの次に面白かった

  • 角幡さんの処女作。
    『空白の5マイル』を始めとするこれ以降の著作が「角幡唯介を読んでいる!」という印象を与えるものが多いのに対し、「雪男捜索という出来事とそれにまつわる人々」が前面に出ているように感じられる。角幡さん自身があとがきでも言っているように、その辺りがジャーナリストの立場で書いたことの効果なのだろうと思う。何というか、レンズ一枚隔てた向こうの話を聞いているような感じ。『アグルーカの行方』にも近いような感じがした。
    結局、雪男の実在は(もちろん)この本では明らかにされることはないのだけれど、実在を証明しようとすると、あるいは、実在を実感してしまうと後戻りできない道に踏み込んでしまうというあたり、ちょっと神学っぽいところがあるなぁ、と思った。

  • ムー的な話ではなく、きちんと事実に基づいて
    書かれた雪男調査隊の真面目なお話。

    子供の頃頭に植え付けられた、身長3mもある恐怖の雪男、
    という要素がまったくないので、そういうのを期待した人は
    この本ではなく、黙ってムーを読んで下さい。

    にしても、田部井淳子さんも動く何かを見ていたとは
    これにはビックリ。
    読んでると、ホントにいそうな気がするが...。

  • 雪男のことを真面目に書いたのは、この本が初めてじゃないだろうか。
    日本の雪男探索史を整理した良書。おもしろかった。

  • 彼の文章が好きなせいで、作品全てにいいスコアを付けたくなる。この作品もあえて3点(小数点の付け方が分からない、というか出来ないかもしれないけど)を付けたが、3、5以上の評価ではある。でも四捨五入しちゃうと大体の作品が4以上になっちゃうんで、この点数の評価とした。減点、というか点数を下げた理由は単にテーマがあまり好きじゃない、ということだけ。でも、作品としては面白いのは間違いないと思う。

  • 空白の5マイルで知られる作者が初めて取り組んだノンフィクション。

    ともすればイロモノ扱いされかねない雪男をタイトルに掲げ、雪男は存在するのか、雪男はなぜ人を魅了するのか、雪男を見た人はいるのに写真や映像に映らないのは何故かなどの疑問に迫りながら、その実、雪男の存在を信じて追い続けた人々を追った作品。

  • 雪男を追うルポ。雪男に翻弄される登山家、冒険家たちの物語。何かはいるのだろう。

  • 読んで何となく違和感があったのは、タイトルから想像するに、雪男捜索の探検記だと思い込んで読み始めたせいだったみたい。作者のあとがきを読んで納得がいった。

  • 最後がなんだかインチキくさい。

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著者プロフィール

角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)
 1976(昭和51)年北海道生まれ。早稲田大学卒業。同大探検部OB。新聞記者を経て探検家・作家に。
 チベット奥地にあるツアンポー峡谷を探検した記録『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞。その後、北極で全滅した英国フランクリン探検隊の足跡を追った『アグルーカの行方』や、行方不明になった沖縄のマグロ漁船を追った『漂流』など、自身の冒険旅行と取材調査を融合した作品を発表する。2018年には、太陽が昇らない北極の極夜を探検した『極夜行』でYahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞を受賞し話題となった。翌年、『極夜行』の準備活動をつづった『極夜行前』を刊行。2019年1月からグリーンランド最北の村シオラパルクで犬橇を開始し、毎年二カ月近くの長期旅行を継続している。

「2021年 『狩りの思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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