偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

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著者 : 万城目学
  • 集英社 (2013年12月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (582ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451429

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偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • いやぁ~、相変わらず
    なんという想像力と妄想力!!

    いったい万城目学の頭の中はどうなってるのか(笑)
     
    冒頭からワケ分からんまま
    その物語の力で
    グイグイ読ます手腕にはホンマ脱帽です(>o<)


    舞台は日本最大のパワースポット、琵琶湖の湖畔の町、石走(いわばしり)。
    この土地で現代も城に住み、
    1300年にも渡り琵琶湖から授かった不思議な『力』を伝承してきた日出一族。

    そして、日出家の永遠のライバルであり、
    こちらも琵琶湖から授かった
    ある恐ろしい『力』を有する最大の宿敵・棗(なつめ)家。

    高校入学を機に石走にある日出本家にやってきた日出涼介が遭遇する摩訶不思議な日々と
    棗家との対立、淡い初恋、修行の日々、
    そして両家を凌ぐ巨大な力を有する謎の敵が現れ
    力で力を洗う戦いの幕が切って落とされる…

    といったザッツ・エンターテイメント小説です(笑)


    それにしても面白かったなぁ~(笑)(*^o^*)

    パタ子さん曰わく奇面組みたいな赤い詰め襟制服を着て(笑)
    城から舟でドンブラコとやってくる高校生って絵柄を想像しただけで
    ぷぷぷと笑いが込み上げてきます(笑)

    日出家、棗家の両家ともに
    心や肉体を操る力を持っているが
    琵琶湖を離れるとその力が発揮できなくなるという設定も
    面白い♪

    主人公の涼介がいわば
    一番地味なんやけど(笑)、
    いつも城内を忙しなく走るパタ子さんこと藤宮濤子(とうこ)や
    『力』を放つ時、下品な音を立てる(笑)
    日出家の永遠のライバル、
    棗家のイケメン息子、棗 広海(なつめ・ひろみ)、
    ある特別な力を持ち城内でひきこもり生活を送るグレート清子など
    とにかくキャラが立ちまくってるので
    荒唐無稽な話なんやけど、
    容易に映像が浮かんでくるんですよね(笑)

    そしてなんと言っても
    「ナチュラルボーン殿様」として生を受けた、
    ちょっと小太りな日出本家の長男、日出淡十郎が
    抜群にいいキャラしてるんですよ(笑)

    人を使うことに慣れていて
    不器用ながら真っ直ぐな性格は
    物語が進むにつれて
    なぜかカッコよく思えてくるし、
    陶芸や彫刻や絵を愛す
    高校生らしからぬ趣味を持つところも
    レトロ趣味な自分にはツボでした。
    (これ、絶対初めから映画版の濱田岳くんをアテ書きしてますよね笑)


    他にもスモークサーモン入りのクロワッサンサンドや
    重箱に入ったうなぎ弁当や
    おろしポン酢をかけた近江牛弁当、
    北海道の小樽から呼び寄せた職人による握り寿司など
    お城で出される豪華な料理や
    淡十郎や涼介が学校に持ってくる贅沢弁当の数々にも
    食いしん坊さんならヨダレたらたらになるハズ(笑)


    それにしても『物語』の力ってスゴいわ(*^o^*)

    当たり前の日常を描いたリアルなストーリーの小説も好きだけど、
    読めばひととき現実を忘れさせてくれる極上のホラ話(笑)も
    小説の醍醐味を味あわせてくれて、
    本が好きで良かったって
    改めて思いました。

    ラストの締め方がまた心憎くて泣けるし、
    読後は最後まで読んで良かったっと言える
    最高のカタルシスが得られますよん(笑)

  • まんがみたいだったけど面白かった。

    登場人物すべてが魅力的。
    個人的には淡十郎が好き。

    主人公(?)の心のつぶやきみたいなのがちょいちょい入るのも楽しかった。

    最後の最後、棗くんが!という希望がみえたのもよかった。

    何も考えずに読めるのて息抜きにちょうどよい本。
    ちょうど、滋賀に旅行に行くからちょうどいいやと買った本。湖西に泊まりました。笑。

  • 実は琵琶湖の周りでは特殊能力を持つ日出家と棗家が長年にわたり勢力争いを続けている--そんな舞台で始まるSF的青春小説。現実的な世界観(この作品の場合は滋賀県観?)に突飛な要素を一個ぶち込んで“化学反応”を楽しむ、というのは、「鹿男、あをによし」や「プリンセストヨトミ」など万城目氏の他の小説にも通ずるものです。
    ページ数が多いので前半もたつきましたが、ストーリーが進むにつれてどんどん引き込まれました。「しゅららぼん」の意味が分かったときは気が抜けましたが、肩の力が抜けた感じもまた魅力的です。
    ところで、日出本家では、実に美味しそうな料理や弁当が登場します。毎日そんなに用意できるってさすがに無理がないか、と心配になるぐらい。一度その料理を食べさせていただきたいと思った次第です。

  • 壮大な設定の非日常劇場という感じ。
    この作家の話は、人には無い力を持った主人公なりが、その力を駆使したりしなかったりして巻き込まれた事件を乗り越えるパターンだが、今回もそれを踏襲。
    ただ、やはり登場人物それぞれが個性的で魅力的なので、話としては若干薄いが憎めない。

  • ストーリー展開というよりは文章が好み。一言余計なんだけど、そこが肝心なところで、鼻から息が抜けるような、なんと言っていいのやら…和み感?非常に心地良い。
    250頁を過ぎるまでは、人物紹介長いなーと思っていたけど、話が動き始めたらあっという間だった。面白かった。清子さん、好きすぎる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる…! --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    「しゅららぼん」。
    この響き、絶対気になりますよね。

    この人の作品は作品名から秀逸。
    鴨川ホルモー、しゅららぼん、あをによし。
    一見して「何だろう?」って興味をひかれる。

    そしてつい手に取ってしまう。
    で、読んでしまう。

    で、中身がタイトル負けしてないことに驚く。
    ちゃんとしゅららぼんだし!(笑
    ちゃんと分かる(ような気がする)し!

    何と言うかテンポがいい。
    さくさく読めて止まらなくなる。
    一気に読んでしまいたくなる。

    でも長編なんでそんな元気は私にはないんですけれども(苦笑)。

    登場人物も個性がありすぎて、くどくなりそうなのにそんなこともない。
    ありすぎる個性も受け入れられてしまう。
    今回の場合だとグレート清子とその弟のナチュラルボーン殿様、淡十郎。

    私この淡十郎好きだなぁ~。
    映画では濱田岳さんが演じているそうで。
    ぴったりだよね~、めっちゃ見てみたい!

    恋する淡十郎なんかかわいすぎますよ。
    日頃の偉そうな態度もなんか堂に入っていて、
    むしろ安定のクオリティ。
    (←使ってみたかっただけ/笑)

    主人公は力を持つけど中身はわりと普通の人。
    あとライバルの棗家と言う一家がいるのですが
    その長男、同級生の棗広海もわりと普通の人
    (日出家への憎悪を除けば)。

    そんな普通の人たちもありながらの清子だったり淡十郎だったりするからくどく感じないのかな?

    清子もいいですよね~。
    毒舌で引きこもりだけどなんか安心感がある。
    強い力を持っていて、それでどうにかしてくれそうだからかな?

    淡十郎もそうかと思ったのだけど...
    殿様然とした態度は力に裏打ちされているのかと...
    いやでも、ぜひ本編を読んでください。

    ただね、やっぱりラスボスがいますよ(笑。
    そこらへんRPGっぽいですね。
    でもラスボスの正体、分かる人には途中で分かっちゃう。

    何だろう、ヒントはないんだけど、
    どこか違和感を感じるからですかね?

    普通にいる人のように設定されているけれど、
    いや、普通にはいないはずのひとだよね?
    みたいな違和感を感じると言うか...

    そして琵琶湖の神に、「千と千尋」を浮かべたのは私だけではないはずw
    あとドラゴンボールw

    現実に疲れた時にぜひ読んですっきりして欲しい、
    そんな作品でした!

  • 2014.12.10読了。
    今年37冊目。

    面白かったけど本題に入るまでが長すぎて途中かなりダレてしまい読むのに苦労した笑
    涼介目線なんだけど涼介の活躍がそれほど多くなく、淡十郎や清子、棗に分散していたのでなんとなくパンチが足りないというか物足りない印象を持った。
    琵琶湖には行ってみたくなった。

  • おおー、一気読み!

    琵琶湖にまつわる力を巡って争いを続けてきた、日出家と棗家。
    現代、琵琶湖の環境の変化と共に、その勢力図にも衰えが見られてきた……。
    そんな中で、主人公、日出涼介は力のコントロールのために本家に移り、そこで小太りの次期当主淡十郎と出会う。

    さくさくした展開で飽きないし、所々で咬ましてくる笑いに持っていかれてしまう。
    海に比べて、湖は穏やかで味気ない感じがするが、読み終えるとタイトルに戻って欲しい。なんだか、うん、よく分かる気がする。

    あんまり生真面目にレビューをするのは、やめておく(笑)

  • 万城目学さん「偉大なる、しゅららぼん」読了。琵琶湖を舞台にした万城目ワールド全開の不思議物語。高校入学のため、琵琶湖湖畔にある日出本家にやってきた「日出涼介」は、跡継ぎの「淡十郎」と出会う。共に高校生活をスタートした二人の前に色男「棗(なつめ)広海」と長身の文化女子「速瀬」が現れる。琵琶湖から不思議な力を授かった日出家と棗家。因縁の両家の戦いが幕を上げる。。とても読みやすく、面白可笑しい展開に顔がにやけます。これぞ万城目ワールドという内容で、本文で紹介されていたビリヤードのような遊び「カロム」に興味を持ちました。約600ページのボリュームだけど、読み始めたらサクッと読めました。楽しい気持ちになりたい時にオススメの一冊。

  • この作品が読みやすいのは、ジャンプ漫画っぽさ( 友情努力勝利、主人公が普通の少年であること、 記憶に残るあだ名、最後の最後に秘儀が繰り出されるところ)が漂っているからだと思います。
    舞台は高校やお城だからイメージしやすいし、涼介は名前も人柄も一般的なので、 読者が彼を通してストーリーに入るのはたやすいことですが、一度石走の土地に足を踏み込んでしまうと、 周りには個性的キャラクターが大勢いるので、誰かに肩入れしてしまい、世界観にどっぷり浸かってしまうはず。

    わたしの中で万城目作品暫定1位。

  • 『鹿男あおによし』『プリンセス・トヨトミ』など、西日本の都市にちなんだ作品が面白かった、万城目学。
    「その土地に関係する歴史をからめながら、壮大なファンタジーを書く作家さん」という印象を持っています。
    その万城目学の新作文庫が書店に平積みされていたので、さっそく読んでみました。
    今回の作品のテーマは、「琵琶湖」。
    高校入学を機に、親元を離れ、琵琶湖湖畔の街にある"本家"に住むことになった主人公。
    行くとそこは、立派な"お城"。
    ここに住む同学年の本家跡取りとともに、城のお堀を船で送り迎えされて高校に通う、主人公。
    その高校で出会う、同級生たちとの騒動が描かれつつ、主人公の血筋に由来する大きなストーリーが展開していきます。
    主人公の血筋に関する秘密、出来事と出来事とのつながりが、大小たくさんの伏線によって、明らかにされていきます。
    なので、600ページ近くある作品ですが、ぐんぐんと、読み進めることが出来ました。
    読み終えて感じたのは、「日本には少し前まで、"自分たちが住む土地が持つ力への崇拝"のようなものが、あったのだよなあ」ということ。
    そのような、日本人が持っていた心の拠り所がなくなっていく悲しさを、この作品を読んで感じました。
    関東で生まれ育った自分には、これまで縁遠い土地だったのですが、この作品を読んで、琵琶湖に行ってみたくなりました。
    次はどの地が題材になるか?次作を楽しみにしたいと思います。

  • ハラハラドキドキ!
    読んでるあいだじゅう、とっても面白かったんだけど(特に湖が割れて、馬に乗って走っていくところとか)、オチ的にも「うそー!黒幕そいつー!?」みたいな驚きがあったんだけど、ちょっとラストが悲しい…。
    し、ドアから入ってきたのは誰だったのーっ。気になる気になる気になる。。。
    映画もラスト一緒なのかな?見てみたいな~。

  • 万城目さんの作品はいわゆる嫌なキャラが出てこないので、ストレスが溜まった時などの気分転換に最適。世界観やちょっとした文章が面白く、読んでいると何だか癒される。

    いわゆる美形キャラの棗も、美形キャラとは程遠いイメージの淡十郎も清子も皆カッコいい。その中でちょっととぼけた感じの主人公が何とも言えずいい味付けをする。

    ストーリーは読めてしまう所があるのだけど、それでもやっぱり面白く、話の運びが上手いなぁと思う。源爺が最後救われて良かった。そしてラストシーンが何とも秀逸。3人のぎこちない友情がとても好き。

  • 最後まで読み終わったときに、ああよかったなあとため息をついて少し感動していて自分で驚いた。設定が突飛だから笑いを求めて読み始めたので。 大人(自分たちの家という歴史)に子どもたちだけで立ち向かうこと、それぞれ一癖ある子たちがその過程で少しづつ変わって成長していくこと。この字面だけだと本当ありがちで読む気が起きないけど、ありえない設定に引っ張られて最後には感動させられてしまった。万城目さんのお話を読むといつもこうな気がする。
    お城の水路をゆっくりと舟で進む描写の気持ちよさそうなこと!そして朝ごはんが美味しそうだった…

  • めっちゃ面白かった!
    登場人物のキャラクターが強烈で、でもそれぞれに感情移入しやすくて。
    しかも、どんでん返しありーの、謎解きありーので、飽きさせなかった!
    万城目さんの本は初めてでしたが、次も期待しちゃいます。

  • 前半はナチュラルボーン殿様のキャラで笑えて、張られていた伏線には全く気付かず、後半はその伏線が回収される際は切なくなる部分があった。
    グレート清子やパタ子さん、日出家と敵対する棗家の広海などキャラが立っていて、ところどころくすっと笑えた。

  • 高校入学を機に日出本家の本丸御殿に住まうことになった日出涼介。遠い昔から琵琶湖周辺限定の不思議な力を持つ日出家とそのライバルの棗家の跡取り同士と同じクラスになり、よく分かってない涼介が戦いに巻き込まれていく。

    だんだん嘘が壮大になってきてますね(´∀`;)
    今回も日出本家の人達のキャラが濃くて楽しかったです!
    グレート清子ってw レスラーみたいじゃんw
    反則みたいに強いけどさ。

    アクションシーンもあったりして、インディージョーンズか!と突っ込む場面も。

    最後はショックな終わり方をするのかと思いきや、期待を持たせる展開で締めくくってくれて、とてもすっきりと読み終えられました。

    楽しかった〜ヽ(´∀`)ノ

  • 琵琶湖から不思議な力を授かった「湖の民」・「日出(ひので)家」と「棗(なつめ)家」。
    人の心を操る日出と、人の体を操る棗。二つの一族はライバル同士として湖畔に生きている。

    主人公「日出涼介」は修行と高校入学のため、気の乗らないまま日出家の住む城へ招かれ、ナチュラル・ボーン殿様である「日出淡十郎」と出会うのだが――


    「愉快なタイトルだな」と本屋で思ったあの日から、気付けば早3年。映画化までされてから、やっと書店で買って読みました。

    超能力が登場するのに、今ひとつすごくない感じがいいですね。
    例えば主人公の兄が「力」を使ってマジシャンやってますが、「なくても何とかするんじゃないかな」と(笑)便利だけど、なかったらなかったで生きていける。淡々として俗っぽく、時には邪魔になる。
    こんな風に「超能力」を描く作家も珍しい。

    映画の予告編を見て思いましたが、グレート清子はやっぱり太ってた方がいいと思うけどな。『銀の匙』の多摩子ばりに。しかし「フルボッコ」発言はよい。

  • 奇想天外で何が悪い。
    清コング、唯一無二の存在。ほんとグレート。
    奈良、大阪からの滋賀。本作が一番好みかな。

  • 「鴨川ホルモー」が京都、「鹿男あおによし」が奈良、「プリンセストヨトミ」が大阪、ときて、本作は滋賀県。琵琶湖が舞台ということなので帰省中に読もうと思って(京都だけど琵琶湖近いし、子供の頃からしょちゅう行ってたから)分厚い文庫を持って帰りました。

    描き方によっては幻魔大戦的スペクタルな超能力合戦にもなるであろう題材なのだけれど、この作者のテイストだと、結構ほのぼのというか、のほほんというか(笑)。学園友情ものの趣きもあって、個性的なキャタクターを楽しみつつ、最後まで一気に読めました。終わり方とか甘酸っぱくてすごく好きだったなあ。記憶が消える系のネタは、最近だと「陽だまりの彼女」映画版で号泣したので、これでもちょっと泣きそうに。

    あ、でも龍はあれですよね、琵琶湖なら鯰のほうが(笑)

    余談ですが、文庫のカバーが映画の宣伝になってたのだけれど、よく見もせずに外してしまったので、てっきり主人公の涼介が濱田岳、棗広海が岡田将生だと思い込んで読んでいました(苦笑)。そして「ぽっちゃり系」の淡十郎のビジュアルイメージは何故か「三月のライオン」の二階堂くん(実在してないから)で(笑)。読み終わった今でも、岡田将生なら棗広海役のほうが断然いいと思う。

  • あまりに壮大過ぎて、何となく設定がバカっぽいかなと思う気持ちもどこかに行ってしまう物語。
    ストーリーに勢いがあって、どんどん読み進められました。
    もうちょっと続きが読みたかったかなぁ。

  • 京都でオニを戦わせ、奈良で鹿に喋らせて、大阪をこっそり独立国にしちゃった万城目学が、今度は滋賀で超能力戦争を勃発させていた。相変わらずムチャクチャだった(いい意味で)。
    単行本が出たときから気になってはいたんだけど、あまりの分厚さに尻込みして手は出さずじまいだった一冊。映画化が決まって文庫ももうじき出るだろう、と、待ちに待ってました。

    ざっくり言えば、琵琶湖の畔に住む二つの一族が先祖代々伝わる超能力をつかって壮大な戦いを繰り広げる、という、ザッツ MAKIME SHOW 的な、荒唐無稽な大法螺話。でも琵琶湖や石走市や竹生島のロケーションをその下敷きにすることで、こんなにもリアリティを生むのだからほんとにすごい。そこに竹生島の竜神伝説をまぶしてボーイミーツガールを一つまみ加えて琵琶湖の水でぐつぐつ煮込んで少年の友情と成長物語にしてしまうわけだから、まあこんなに分厚くなってしまうのも「宜なるかな」というところ。しかしまあ、「ホルモー」にせよ「鹿男」にせよ「トヨトミ」にせよ、どんだけ下調べしてから書いてるんでしょうね、万城目さんは。
    きっと相当凝って調べまくるオタク気質の人なんじゃないだろうか、と勝手に想像したりしてしまう。
    600ページあるのにするする読めてしまったのは、やはりそういう知識に裏付けされた話の面白さがあるからでしょう。

  • ものすっごく面白かった! ほら話をここまで広大に描けるのは素晴らしい!

    『鴨川ホルモー』といい『鹿男あおによし』といい。

    万城目学という作者の脳内が知りたいと切に願う。今回、直木賞候補に広大なほら話を書くことに置いて一人者の作者が候補に入っているが、こうした作品に賞を与える茶目っ気が欲しいと思う今日この頃である。

    少なくとも直木賞は大衆文学を対象にしているのだから!

  • 相変わらず、目を惹きつけすぎるタイトルに身構えつつも、地域限定かつ特殊な設定の中に、登場人物の思惑や気持ち、郷土への想いとかが詰められていて、最後までしっかりと読める面白い内容でした。
    タイトルとの物語の関係が結びつく後半が特に面白かったです。
    事件の発端になった黒幕の心境には、少しほろりと来ました。


    …それにしても、鴨川、鹿男等、どの作品を読んでも読む前と後で、タイトルの印象ががらりと変わるのがすごい。
    このあたりが、万城目氏の作品の個人的には好きな所なので、今回も期待を外すことなく楽しく読めました。

  • この作家の独特の感覚に対する好みは分かれそう。
    当方は確実にネガティヴな方なんですが、本作もそれを払拭できず。特に本作はストーリーの出来としてもイマイチ。舞台の設定に満足してしまって、肝心の中身がなぁ、、、といったところ。前に読んだこの作家の小説でも似たようなことを感じたかもしれない。

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