ハロワ! (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 248
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451719

作品紹介・あらすじ

ワケありな求職者たちが次々訪れる、ハローワーク宮台。新米相談員の沢田信は、一癖も二癖もある彼らの「仕事」探しに奮闘する。ハローワーク勤務・28歳男子の“お仕事"青春小説。(解説/杉江松恋)

感想・レビュー・書評

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  • 読み出したら最後まで読みたくなって寝れませんでした。
    共感出来る事は無かったです。
    それでも読みたかったです。
    何故だか不思議ですね。

  • 読んだのは文庫ではなくハードカバー。
    キャリアコンサルタントに興味があって読んだ。物語はエンターテイメントとしての起伏もあって、読み始めたら止まらず一気に読んだ。面白かった。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ハローワークでのキャリコンの仕事の一端を垣間見られて、面白く読んだ。長期就職困難者の支援には困難さや危うさがあることや、職場にはお役所的な事情があることが、リアルに描かれていた。全体的に軽くて読みやすい。

  • 仕事が嫌な時にも、上手く言っているときにも読んだ。何故か嫌な時には信に共感できるが、良い時にはできなかった。多分、結局信は不器用だけど才のある人間だからかな。それか考える余裕がなかったから?

    最後は少し早いくらいに畳み掛けるように終わったが、終始テンポ良く読みやすかった。

  • ハローワーク宮台に転職した沢田信。様々な強烈求職者に振り回されながら成長するお仕事小説。愚直で真面目で一生懸命な信。同じ職場にいたら要領わるいとかんじるかも知らないけど(笑)奈美との関係も踏み出さなくてよかったね〜。なんだかんだ言ってるけど、奈美も安全な場所で守られて、信が踏み出さないとわかってるから家に来てたんだろうし。最後あの三人が信のためにとがんばる姿が良かった。

  • 2019.6.6-226

  •  タイトルの通り、ハロワで働く主人公が、癖しかないひどい求職者たちと仕事について向き合うお話……と書くと、まじめで道徳的なお話のようだが、出てくるみんなが愛すべきポンコツなので、読んでいて「そりゃないだろ」と噴き出すことしばし。落語っぽい。そして、でこぼこのある人たちが、でこぼこのまま補い合うわけでもなく、良いところがマリッジして幸せになるわけでもなく(なってるのかもしれないけど)、駄目なところがあってもいいじゃない、人間だものって気持ちになる。面白い。

  • なぜか、この本を読んでいると主人公をSMAPの草なぎ君、同僚の奈美を小西真奈美さん、同僚の樋口を松尾諭さんが浮かびます。
    普段は、こんな事無いんですけどね。

    主人公は、人材派遣会社でリストラを担当して同僚を切ったことで罪悪感に苛まれて退職、再就職先を探しに来たハローワークでスカウトに近い形で嘱託として働く事に。
    効率良く求職者を裁かないといけないのに、つい求職者に深入りしてしまって奔走します。
    ハローワーク側からしてみれば、主人公はいい職員とは言えないかもしれないけど、やっぱり求職者としてはこういう人に担当してほしいよね。

    主人公と奈美の関係は、危うい関係で、本筋の話よりハラハラしたかも。結果的には一線を越えなくて良かったのかもしれないけど、ずっと奈美の事が心に残りそうだなって思いました。

  • 兄弟への就職活動アドバイスとして読んでみた
    逆にアドバイスする側が主人公だけれど。

    学生の学校に、恋愛に、友人関係に、部活に、と盛り沢山展開あるけれど
    社会人だって仕事だけでなく友人や恋愛関係も当然あるんだよなぁ、と。

    電子書籍、紙媒体との差別化として
    その時主人公が聞いている音楽が流れる、とか設定とかできないのだろうか。。
    自分もその時の気分で選曲するタイプなのでどんな音楽なのか気になった。

    アイドルや女性営業の人も仕事上の好意の延長線上を勘違いされて大変だとは思うが
    男性でもあり得るのか…。

    人を相手にする職業は何をもって終わりとするのか不透明だけれど
    主人公はこの先も変わらぬスタンスで接していくのだろうな、と。
    恋はこれ、どうするのだろうなぁ。。

    一番の衝撃は受けた会社の名前をきちんと登録しているか、が採用基準の会社。
    クダラナイ、と思うが、誠実か否かの判断は難しいけれど、いいひとに来てほしいという願望もわかる。

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著者プロフィール

1969年東京都生まれ。立教大卒業。2007年「みなさん、さようなら」でパピルス新人賞、「ブラック・ジャック・キッド」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、「すべての若き野郎ども」でドラマ原作大賞特別賞の新人賞三冠を達成。他著に『空とセイとぼくと』『オープン・サセミ』『ハロワ!』『中学んとき』『青少年のための小説入門』などがある。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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