マスカレード・ホテル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452068

感想・レビュー・書評

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  • 多種多様な人間模様が交差するホテルが舞台なので、ミステリーとしてだけでなく群像劇としても楽しめた。次から次へと事件が起こるけれど、巧みなストーリー運びでサクサク読めて安定の面白さ。 だけど最後まで緊張感が途切れないちょうどいい作風。 新田と山岸のコンビが真面目な人間の枠を超えないところにも安心感を感じる。
    ラブストーリーではないけれど、ラストがいいですね。

  • おもしろくてどんどん読み進めてしまった。
    山岸尚美の、感情に流されず、今自分がやるべきことを冷静に判断できるところは、見習いたいと思った。

  • 電車の発売日広告を見て、読みたい!読まなくては!と感じた作品
    先が気になってどんどん読み進めていった
    ホテルというサービス業についてしっかり触れていて興味の幅も広がった
    時間をおいてまた読み返してみたい作品
    ただ、新田はもっと若いフレッシュなイメージだったから(実際30代半ばぐらいと描写もあるし)実写キャストに違和感があったな...年齢以外は完璧でした。もちろん演技も素晴らしかったです。

  • 面白かった。「どうやって謎を解くんだろう……」とかんがえながら読むのが楽しかった。山岸さんは刑事も向いているのかな……まさか片桐瑶子(?)から全ての事件が繋がってたなんて。驚きの連続でした。キムタクがはまり役だと思う。

  • 久しぶりの東野圭吾作品。
    東野作品を出版順に読んでる私的には、次読むべきは53作品目の『幻夜』ではありますが、文庫版で800頁弱ある同作の圧倒ぶりと、今まさに本作が映画化されていることに後押しされ、76作品目の本書を、かなり順番繰り上げての本作読了です。

    いやはや。
    面白くて、あっという間の読了。

    本作での犯罪の「在り方」については、まぁいろいろな考え方もあるかもしれません。

    しかし!
    ホテルという舞台設定とそれを背景とした様々な人々の描写が、サスペンス的な躍動感ある物語の流れとも融合し、なんとも心地のよいエンタメ作品だと感じました。

  • いろいろな思惑を抱えた客が登場しては事件の臭いをさせていくが、真犯人とその動機は思いの外シンプルで、えっ…と拍子抜けをしている内に読み終えてしまった。
    キムタク主演で映画化され、なかなかに好評らしい。

  • キムタク主演で映画化され、話題沸騰中の原作です。
    高級ホテルで起こる事件をホテルマンと警察が協力して解決していく、というミステリー小説ですが、
    マスカレードとは「仮面舞踏会」という意味で、登場人物皆が素性を隠した一面を持っており、様々な真相が徐々に明らかになっていきます。
    お読みになった方はクライマックスで犯人が犯行に及ぼうとするとき、思わず口にするでしょう。
    「ちょ…待てよ!」
    と。。。

  • 一流ホテル・ホテルコルテシア東京で殺人事件が起こる──?謎の連続殺人の現場に残された暗号は、次の殺人がこのホテルで行われると示していた。犯人をあぶり出すため、警察はホテルへの潜入捜査を決行するが──。

    正義感が強く敏腕で英語も堪能、見目もよくプライドが高いのだけが玉に瑕の刑事・新田が主人公。ペアを組むのは、お客様は神様を地で行き、ホテルの流儀を忠実に守るフロントクラーク山岸尚美。序盤は尚美が新田の指導役になるが、2人のやり取りが終始小気味よい。

    映画のマスカレード・ホテルが好み直球で、普段はやらない映画→原作という読み方をしてみた。映画では演出とわかりやすさ重視で、トリックが簡略化されていたり、細かいストーリーの配役が異なったり、原作で仄めかす程度の恋愛要素が協調されていたりする。

    どちらかを選ぶのであれば・・・原作を選ぶ。ミステリーは途中で伏線を確認しにページを行きつ戻しつするのが楽しいからだ。
    しかし、カップリング萌えしたいなら圧倒的に映画を選ぶ。映像の力は大きい。むしろ映画は恋愛・バラエティ要素を前面に出していて、推理要素が薄まっている。
    そういったアレンジができるのも、東野圭吾の原作にクセがなく、緻密に淡々と推理が進むからだと思う。

    映画を観た時は感じなかったが原作を読んでみて、
    原作の東野圭吾ワールドは映画の世界観よりもっと落ち着いた現実的な印象を受けたが、
    「小説原作」ということ自体のきらびやかな異世界感は、映画でうまく表現されていたと感じた。

    ひとつ不満があり、この文庫本は書評がない。書評は漠然とすべての小説にあるものだと思っていた。次はあるものを買おうと思う。

  • さすが東野圭吾さんですね。帯に「伏線は、ここにある」と書いてありましたが、読み終わってそういうことかと思いました。読んでる途中で何とか見破ってやろうと思ってましたが無理でしたね!

  • 随分と前に人に薦められた記憶がありやっと読んだ。
    物語のおもしろさを薦められたのではなく、この話に出てくるホテルとその従業員の
    プロフェッショナルの素晴らしさとモデルとして実在のホテルがあることを教えても
    らった記憶。
    物語もしっかりとおもしろかった。さすがは東野圭吾さん。
    長編なのに短編のようなエピソードを複数織り込んで飽きさせず、なのに最後はそれ
    らをぐっと纏め上げて『やっぱり長編でした』と感心させられる作品でした。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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