マスカレード・イブ (集英社文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 集英社 (2014年8月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452167

マスカレード・イブ (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『マスカレード・ホテル』が面白く、続けて購入。
    連作短編な感じで、すべてで4編。

    時系列的には全て「ホテル」より前の話ですが、
    舞台に大阪や京都をからめたりと面白くも。

    その表題にもなっている「マスカレード・イブ」もいいですが、
    個人的には「仮面と覆面」がなかなかに興味深く。

    作家の缶詰ってのはよくネタで聞きますが、
    実際にもこんな感じなんですかね~

    様々な“仮面”をどこまで把握しどこまで守るのか、
    その軸については相変わらずにブレない内容でした。

    広義で、人のため≒サービスと見れば意外な共通点も、
    そんなことも考えさせられた一冊です。

  • 今回も見事に人間の仮面を描いてくれている。
    お客様の仮面を守りたい山岸さんと犯人の仮面をはがしたい新田さんのルーキー時代の話。ふたりの過去の恋話もありファンには楽しみな作品に仕上がっている。

    ルーキーゆえ少し自が出ていて生意気に感じる時もあるが、それがマスカレード・ホテルでのふたりの成長を感じさせうまいなと思う。

    「マスカレード・イブ」が一番よかった。あんな仮面もあるんだな。

    エピローグを読むと新田さんの足音が少しずつ近づいて来るような気がしてドキドキした。
    次は長編でじっくり読ませてほしいな。

  • 第1作目の「マスカレード・ホテル」の続編。
    その1作目を読んでいないのだけど、時系列としては前作より過去の話らしい。
    なぜ1作目を読んでいないかというと、身内に面白くなかったからと捨てられてしまったから(涙)

    前作でタッグを組んでいた、ホテル・コルテシアで働く女性・山岸尚美と警視庁捜査一課配属の新米刑事・新田浩介が主人公の全4編からなる短編小説。

    「それぞれの仮面」メイン:山岸尚美
    「ルーキー登場」メイン:新田浩介
    「仮面と覆面」メイン:山岸尚美
    「マスカレード・イブ」メイン:新田浩介 サブ:山岸尚美

    この中で一番だったのは「ルーキー登場」
    ジョギング中に殺された男性の妻は自宅で料理教室を開いていて、
    生徒である1人の男性に夫からDVを受けていると打ち明けていて…というストーリー。
    まあ…言ってしまうとこの妻、キツネですね。
    でもこういう話、好きなんです。

    東野圭吾さんの小説はこれと「仮面山荘殺人事件」と2作読みましたが、
    どちらもとても読みやすく、割と序盤から犯人に気づいてしまうのです…。
    トリックとか裏の人間関係だとかまではわからないけど、
    なんとなくこの人犯人じゃないかな~と感じて、でもそんな単純じゃないよな~
    と思っていたらやっぱりそうだったっていう…(汗)
    面白いんだけど、敢えて読者にわかるように書いているのかしら。。。

    加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズも積読しているけど
    こちらはもっとぎゃふんといわせてもらえるだろうか。
    一抹の不安がよぎります(笑)

    コルテシアというホテルの名前、最初「コロシテヤル」に見えていかにも事件が起こりそうな随分大胆な名前つけたなーとびっくりしましたヾ(´▽`;

  • 「マスカレード・ホテル」の前日譚。
    ホテル勤めの山岸尚美と、刑事の新田浩介が出会う前、それぞれの仕事をしている時期の短編集です。

    「それぞれの仮面」
    ホテル・コルテシア東京に勤めて4年の山岸尚美。
    念願のフロントオフィスに配属されたばかり。
    謎めいた客の動きを観察し、お客様に良かれと思う方向へ、ひそかに立ち回ります。
    ホテルではお客様は仮面をかぶっている、ホテルマンはその仮面を守らなくてはならないと。

    「ルーキー登場」
    ホワイトデーの夜の事件の捜査に、アメリカ帰りの新田浩介、登場。
    まだ警察内でもやや浮いている? 頭はいいということだけど~という。
    マスカレード・ホテルとは、ちょっと印象違いますね。

    「仮面と覆面」
    ロビーで不審な動きを見せる五人組の目的は‥?

    「マスカレード・イブ」
    大阪に来ている尚美が出会った事件。
    新田の手伝いに借り出された女性巡査が尚美に面会に来ます。
    山岸と新田がお互いに会うことはないまま、同じ事件に関わっているあたりが面白い。
    どちらも有能ではあるけど、まだ少し青臭い印象になってますね。

    期待通り、軽く読めて、事件のバラエティもあり、それぞれの活躍を楽しめました☆

  • 「マスカレード・ホテル」の二人が出会うまでのそれぞれのお話。

    ホテルはいろんな人生が錯綜する舞台なので、非日常的なことも起こりやすそうで、ミステリーとしてはなかなか面白いと思う。
    こっちだけでシリーズ化できそう。

    二人が間接的に出会う「マスカレード・イブ」は結構強引な感じもしたけど、「マスカレード・ホテル」をもう一度読みたくなるのは事実。

  • 冒頭───

     午後六時を過ぎた頃から、フロントにやってくる客が増えてきた。殆どがビジネスマン風の男性だ。この時間帯にチェックインする客は概して表情が明るい、というのは上司のフロントオフィス・マネージャーの説だ。商談なり営業なりの仕事が順調に片付いていなければ、こんな時間にホテルに来ている場合ではないはずだから、というのがその理由だった。
     次々にやってくる宿泊客の顔を眺めているうちに、その説はある程度当たっているかもしれないな、と山岸尚美には思えてきた。

    二年ほど前に出版された作品「マスカレード・ホテル」で主役を演じたホテルウーマン山岸尚美と刑事新田浩介が出会う前の、それぞれの物語を描いた短編集。
    最初の三編
    「それぞれの仮面」山岸尚美
    「ルーキー登場」新田啓介
    「仮面と覆面」山岸尚美
    は片方の人物だけが登場するストーリー。
    最後の一篇「マスカレード・イブ」だけは二人とも事件でカギとなる役割を演じており、後の二人の邂逅を予感させる話となっている。
    ここは上手く、次の「マスカレード・ホテル」に繋げる仕立てとなっており、東野圭吾の腕を見せたという作品だ。

    内容全般も、最初の三編は短すぎて推理物としては物足りなさが残るが、「マスカレード・イブ」だけは、そこそこ長さもあって、充分に東野圭吾ミステリーとしての醍醐味を堪能できる。

    実業之日本社の“いきなり文庫シリーズ”と異なり、手抜き度の感じられない、まずまず満足できる文庫本でした。

  • 「マスカレード・ホテル」の新田・山岸コンビが出会う前のストーリー。特に興味深かったのが、山岸の観察眼。なるほどこれほどの能力があるから「マスカレード・ホテル」での捜査もうまくいったんだと納得。人を観察しその行動を解釈する視点は職業によって違うのでしょうが、まずもって私のようにぼーっと見ている人間は驚いたり、感心したり... 新作の「マスカレード・ナイト」いよいよです。

  • 一流ホテルに勤める女性と頭の切れる若手刑事が主役の短編集。ストリーよりも今回はホテルウーマンの気の利く接客と目の付け所が鋭い刑事のエピソードが印象に残った。

  • マスカレードホテルの主人公、新田浩介と山岸尚美、それぞれの時間を少し巻き戻した設定のストーリー。どの話のトリックも東野作品ファンとしては定番的な感じで、あっと言わせる新鮮味はないが、安心して楽しむことができた。改めて思ったのは東野圭吾の女性の人物の書き方の上手さ。とても魅力的に書かれている。最後の話に登場する女性警察官、穂積理沙もちょっとイラっとさせられつつも、どこかにくめないキャラへの仕立て方が上手いと思う。

  • なるほど、そういうことでマスカレードホテルになるのねぇ、と。

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マスカレード・イブ (集英社文庫)の作品紹介

ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。

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