マスカレード・イブ (集英社文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 集英社 (2014年8月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452167

マスカレード・イブ (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 『マスカレード・ホテル』が面白く、続けて購入。
    連作短編な感じで、すべてで4編。

    時系列的には全て「ホテル」より前の話ですが、
    舞台に大阪や京都をからめたりと面白くも。

    その表題にもなっている「マスカレード・イブ」もいいですが、
    個人的には「仮面と覆面」がなかなかに興味深く。

    作家の缶詰ってのはよくネタで聞きますが、
    実際にもこんな感じなんですかね~

    様々な“仮面”をどこまで把握しどこまで守るのか、
    その軸については相変わらずにブレない内容でした。

    広義で、人のため≒サービスと見れば意外な共通点も、
    そんなことも考えさせられた一冊です。

  • 今回も見事に人間の仮面を描いてくれている。
    お客様の仮面を守りたい山岸さんと犯人の仮面をはがしたい新田さんのルーキー時代の話。ふたりの過去の恋話もありファンには楽しみな作品に仕上がっている。

    ルーキーゆえ少し自が出ていて生意気に感じる時もあるが、それがマスカレード・ホテルでのふたりの成長を感じさせうまいなと思う。

    「マスカレード・イブ」が一番よかった。あんな仮面もあるんだな。

    エピローグを読むと新田さんの足音が少しずつ近づいて来るような気がしてドキドキした。
    次は長編でじっくり読ませてほしいな。

  • 第1作目の「マスカレード・ホテル」の続編。
    その1作目を読んでいないのだけど、時系列としては前作より過去の話らしい。
    なぜ1作目を読んでいないかというと、身内に面白くなかったからと捨てられてしまったから(涙)

    前作でタッグを組んでいた、ホテル・コルテシアで働く女性・山岸尚美と警視庁捜査一課配属の新米刑事・新田浩介が主人公の全4編からなる短編小説。

    「それぞれの仮面」メイン:山岸尚美
    「ルーキー登場」メイン:新田浩介
    「仮面と覆面」メイン:山岸尚美
    「マスカレード・イブ」メイン:新田浩介 サブ:山岸尚美

    この中で一番だったのは「ルーキー登場」
    ジョギング中に殺された男性の妻は自宅で料理教室を開いていて、
    生徒である1人の男性に夫からDVを受けていると打ち明けていて…というストーリー。
    まあ…言ってしまうとこの妻、キツネですね。
    でもこういう話、好きなんです。

    東野圭吾さんの小説はこれと「仮面山荘殺人事件」と2作読みましたが、
    どちらもとても読みやすく、割と序盤から犯人に気づいてしまうのです…。
    トリックとか裏の人間関係だとかまではわからないけど、
    なんとなくこの人犯人じゃないかな~と感じて、でもそんな単純じゃないよな~
    と思っていたらやっぱりそうだったっていう…(汗)
    面白いんだけど、敢えて読者にわかるように書いているのかしら。。。

    加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズも積読しているけど
    こちらはもっとぎゃふんといわせてもらえるだろうか。
    一抹の不安がよぎります(笑)

    コルテシアというホテルの名前、最初「コロシテヤル」に見えていかにも事件が起こりそうな随分大胆な名前つけたなーとびっくりしましたヾ(´▽`;

  • 「マスカレード・ホテル」の前日譚。
    ホテル勤めの山岸尚美と、刑事の新田浩介が出会う前、それぞれの仕事をしている時期の短編集です。

    「それぞれの仮面」
    ホテル・コルテシア東京に勤めて4年の山岸尚美。
    念願のフロントオフィスに配属されたばかり。
    謎めいた客の動きを観察し、お客様に良かれと思う方向へ、ひそかに立ち回ります。
    ホテルではお客様は仮面をかぶっている、ホテルマンはその仮面を守らなくてはならないと。

    「ルーキー登場」
    ホワイトデーの夜の事件の捜査に、アメリカ帰りの新田浩介、登場。
    まだ警察内でもやや浮いている? 頭はいいということだけど~という。
    マスカレード・ホテルとは、ちょっと印象違いますね。

    「仮面と覆面」
    ロビーで不審な動きを見せる五人組の目的は‥?

    「マスカレード・イブ」
    大阪に来ている尚美が出会った事件。
    新田の手伝いに借り出された女性巡査が尚美に面会に来ます。
    山岸と新田がお互いに会うことはないまま、同じ事件に関わっているあたりが面白い。
    どちらも有能ではあるけど、まだ少し青臭い印象になってますね。

    期待通り、軽く読めて、事件のバラエティもあり、それぞれの活躍を楽しめました☆

  • 「マスカレード・ホテル」の二人が出会うまでのそれぞれのお話。

    ホテルはいろんな人生が錯綜する舞台なので、非日常的なことも起こりやすそうで、ミステリーとしてはなかなか面白いと思う。
    こっちだけでシリーズ化できそう。

    二人が間接的に出会う「マスカレード・イブ」は結構強引な感じもしたけど、「マスカレード・ホテル」をもう一度読みたくなるのは事実。

  • 冒頭───

     午後六時を過ぎた頃から、フロントにやってくる客が増えてきた。殆どがビジネスマン風の男性だ。この時間帯にチェックインする客は概して表情が明るい、というのは上司のフロントオフィス・マネージャーの説だ。商談なり営業なりの仕事が順調に片付いていなければ、こんな時間にホテルに来ている場合ではないはずだから、というのがその理由だった。
     次々にやってくる宿泊客の顔を眺めているうちに、その説はある程度当たっているかもしれないな、と山岸尚美には思えてきた。

    二年ほど前に出版された作品「マスカレード・ホテル」で主役を演じたホテルウーマン山岸尚美と刑事新田浩介が出会う前の、それぞれの物語を描いた短編集。
    最初の三編
    「それぞれの仮面」山岸尚美
    「ルーキー登場」新田啓介
    「仮面と覆面」山岸尚美
    は片方の人物だけが登場するストーリー。
    最後の一篇「マスカレード・イブ」だけは二人とも事件でカギとなる役割を演じており、後の二人の邂逅を予感させる話となっている。
    ここは上手く、次の「マスカレード・ホテル」に繋げる仕立てとなっており、東野圭吾の腕を見せたという作品だ。

    内容全般も、最初の三編は短すぎて推理物としては物足りなさが残るが、「マスカレード・イブ」だけは、そこそこ長さもあって、充分に東野圭吾ミステリーとしての醍醐味を堪能できる。

    実業之日本社の“いきなり文庫シリーズ”と異なり、手抜き度の感じられない、まずまず満足できる文庫本でした。

  • 一流ホテルに勤める女性と頭の切れる若手刑事が主役の短編集。ストリーよりも今回はホテルウーマンの気の利く接客と目の付け所が鋭い刑事のエピソードが印象に残った。

  • マスカレードホテルの主人公、新田浩介と山岸尚美、それぞれの時間を少し巻き戻した設定のストーリー。どの話のトリックも東野作品ファンとしては定番的な感じで、あっと言わせる新鮮味はないが、安心して楽しむことができた。改めて思ったのは東野圭吾の女性の人物の書き方の上手さ。とても魅力的に書かれている。最後の話に登場する女性警察官、穂積理沙もちょっとイラっとさせられつつも、どこかにくめないキャラへの仕立て方が上手いと思う。

  • なるほど、そういうことでマスカレードホテルになるのねぇ、と。

  • 『マスカレードホテル』が面白かっただけに、少し物足りない感じがしました。
    東野圭吾さんというだけで、期待しすぎたのかも。。。
    残念。
    また『白夜行』とか『天空の蜂』のような読み応えのある作品が読みたいです。

    そういえば、『天空の蜂』映画化されるんですね~

  • マスカレード・ホテル”0(ゼロ)”といった内容。
    久々に東野作品を楽しみました。

  • マスカレードホテルを読み終わってすぐに読み始めたけれど、前作の二人が出会う前のお話
    マスカレードホテルでの事件に向けての伏線となる部分が描かれていたり、新田の洞察力、推理力が光っていたりとあっという間に読みきりました!

  • 東野圭吾さんの作品はやっぱり読みやすいです
    シリーズもののようで、前作のマスカレード・ホテルは読んでいませんが問題なく読めました(^_^)

    尚美さんは仕事のできる女性だな〜笑
    お客さまの仮面を守り抜くことがホテルマンの仕事…という記載がありましたが、尚美さんは頭が切れすぎるから、意図せずともお客さまの仮面の下に気づいてしまうんですよね。

    マスカレード・ホテルの方は、尚美さんと新田刑事がコンビを組んでるのかな?ぜひ読んでみたいです。

  • 東野圭吾作品2冊目でした。
    マスカレード・ホテルの前段階が描かれた短編小説で、どのお話も面白かったです^ ^
    どのお話にも出てくる仮面の数々。
    わかった時のあっと驚く感じが
    とても好きでした。
    山岸さんと新田さんが、まだ新人さんとして働いている姿は、新鮮に感じました。
    最後のお話の本当に最後からマスカレード・ホテルへと話が繋がっていく感じがよかったです。
    これから沢山の東野圭吾作品と出会いたいです♪

  • マスカレードホテルの前談である。
    前作の主人公二名、ホテルマンの山岸と刑事の新田が新人だった頃、そして前作につながるラストが書かれたストーリーとなっている。
    短編が集合した話となっているので、テンポ良く読み進めることができる。しかしながら前作ほどの面白さには欠けるのはやむを得ない。

  • ホテル・コルテシアで働く山岸尚美の物語と、警視庁捜査一課の刑事新田浩介の物語が交互に語られ、最終話の「マスカレード・イブ」で交差する。
    しかし、二人はこの小説の中では顔を合わせることはない。
    ホテルを巡る日常の謎と、刑事が扱う殺人事件の謎。
    ホテルで働く尚美は、仮面を被って訪れる客の仮面をはがさないように注意するが、刑事の新田は容疑者の仮面をはがそうと努力する。
    2つの物語の対称性が面白い。

    「それぞれの仮面」
    尚美のかっての恋人が偶然ホテルに宿泊し、その恋人の浮気相手の女性がホテルの客室から姿を消した謎。尚美は、観察力によって真相を察する。具体的に何を見たのかが、種明かしの際にはじめて明らかになるので、読者には推理できない。尚美がその女に最後に言い放った言葉が、慇懃にして強烈。

    「ルーキー登場」
    深夜のランニング中に殺された男の謎。新田の推理によって、難なく犯人が逮捕されるが、このままで終わるはずがなく、その先の展開が見通せなかった。新田があることに疑問を持ち、真相にたどりつくが……。推理の内容自体は他愛無いもの。女性のスッピンには本物と偽物があるという、冒頭のエピソードがうまく活かされてはいる。

    「仮面と覆面」
    美人女流作家の追っかけをやっているオタク連中がホテルに押しかけて、騒動を起こす話。使われているトリックの方法は、以前に何かで読んだことがあるが、実際にこんな方法でうまくいくのか、疑問には感じる。

    「マスカレード・イブ」
    容疑者がアリバイの対象となる密会相手の名前を言わなかった理由が最大の謎。それを説明する真相だが、やや肩透かし気味。

  • てっきり「マスカレード・ホテル」の続編だとばかり思っていたら前日談だった(゚д゚)!。
    尚美と新田のキャラがより掘り下げられていて、さらなる続編への期待が高まる( ´ ▽ ` )ノ。

    が、本書そのものはさして上出来ではないな……最終話のトリックが「マスホ」とよく似ているのは、狙いではあるんだろうけど、なんかなーって気がした(´ェ`)ン-…。
    クリスマス感もほとんどなくて、なんでこんなタイトルにしたんだかよく分からなかった(>_<)。
    収録4篇とも、あくまで「マスホ」あっての作品であって、単独での評価はちょっと厳しいかな(´ェ`)ン-…。

    今となっては、作者の意図と違ったところで趣が深まったのが第一話だね(>_<)。
    あの二人のモデル、清原と元木だよね……(´ェ`)ン-…。
    本作で描かれたような取り巻き連が清原をダメにしたのだな、と思うと……(´ェ`)ン-…。
    現実世界では、ヒガシの考えたよりさらに嫌な形で世間の期待を裏切ることになった……覚醒剤とは……現実は小説より奇なり……(>_<)。

    2016/06/13

  • なんか最近の東野圭吾って感じ。
    スマートというか、綺麗に(でも少し小さく)纏まっているイメージ。

    ホテルのクラークが凄腕すぎるわ・・・

  • マスカレードホテルの続編・・・ですが、内容はホテルよりも前の話。
    要はホテルのW主役の新田と山岸が出会う前の話です。
    しかも短編集になってます。
    新田が「一度、顔を見ておきたかったな。その聡明な女性フロントクラークとやらの」って言うセリフにニヤリ(笑)
    でもやっぱりホテルの面白さには叶わず★3つで。

  • 東野圭吾氏の昨年(2014)8月に文庫化された本を、図書館で1年近く待って読むことができました。

    短編が4編、収録されています。主人公はホテル・コルエテシア大阪のフロントで勤務する、山岸尚美です。勤務の内容のせいもありますが、人物観察眼に優れていて、4編目では、殺人事件の解決に役立つような活躍をしています。

    ホテルに来る人には多様な人がいますが、彼らが仮面をかぶっていることを見抜いていつつも、さりげない対応をしているホテルマンの姿を垣間見ることができた、楽しい作品でした。

    2015年9月22日作成

  • ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。

  • 新田さん&山岸さんはシリーズにならないのかな…

  • マスカレードホテルの前話として、ホテルコルテシアで働く山岸尚美の話。お客様の仮面を守り抜くこと、トラブルが起きない様、対処していくホテルマンとしての成長を描く話。メモ。(1)人は誰も、ルール違反を犯す事に多少の興奮を覚える。罪悪感と興奮は紙一重だ。
    (2)お客様の顔を見ながら、この方に何をしてあげられるだろう、自分は何を期待されてだろうと考えるの。そうすれば覚えられる。

  • 「マスカレードホテル」以前の話ということで、のちに事件解決のためのタッグを組むことになる、アメリカ育ちのエリート刑事新田と、有能で情熱あるホテルマンの尚美とがそれぞれの持ち場で巻き込まれる事件を通して、2人のキャラクターが確立されていく様子を描いています。
    ところがある殺人事件では、知らない間に2人は関わることになるのです。お互いがお互いを知らないままに、物語は終了。そして「マスカレードホテル」へと物語が繋がっていくという、練り上げられた展開にうなってしまいます。
    さすが東野作品、ミステリーの幅が感じられる一冊。

  • 「マスカレード・ホテル」の前日譚。短編4篇。
    前作を読み返したら、上手くリンクされていて良かった。
    どれも良かったけど、「仮面と覆面」が一番面白かった。
    ほんまに色々なお客さんがホテルには来るんやなぁ。
    これからシリーズ化してくれたら嬉しい。

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ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。

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