旅屋おかえり (集英社文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 集英社 (2014年9月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452259

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旅屋おかえり (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 原田マハさんの本に出てくるキャラクターは何故いつもこんなに好感が持てるんだ~。゚(゚´Д`゚)゚。今回の登場人物も素敵な人ばかりで、温かい気持ちになった。
    売れないタレント・丘えりか(通称おかえり)が、ひょんな事から旅代理人を始めるお話。最初のきっかけが私も旅に出た事のある場所だったので、もうかなり気持ちが高まった!同じ季節ではなかったけれど旅ルートがほぼ一緒で、その時の気持ちが蘇って、もう、もう、もう、うわあって感じ(本文参照(笑))
    旅を通じて人と人の絆を繋ぐ事ができる、なんて素敵な仕事なんだろう。私も読みながら当時の旅を思い出し、おかえりに勇気と元気を貰えた。また、あの場所に行ってみたいな~。

  •  売れない元アイドルのタレント”おかえり”こと丘えりか。唯一のレギュラー番組も打ち切られてしまい、おかえりとおかえりしか所属タレントのいない弱小プロダクションは窮地に立たされる。
     そんなある日おかえりは、忘れた財布を届けてくれた女性にあるお願いごとをされる。それは難病の娘に代わって苦い記憶のある地を旅してほしい、という旅の代行依頼だった。

     読み終えたときにこの小説のタイトルを『旅屋おかえり』とした原田ハマさんのセンスがとても好きになりました。

     と言うのも自分の中で旅というと旅先での名前も知らない人たちとの触れ合い、というイメージがまず始めにあったのですが、
    しかし、この小説を読んでいると旅というのはもちろんそういう物語もあるけどそれだけでなく、旅に行くまでの、そして帰ってくるまでの物語があることに気づかされます。

    「遠足は帰るまでが遠足です」というお約束の言葉に小学生時代の僕は「あー、はいはい」と聞き流していましたが、今考えるとその言葉の真意は、無事に帰って待ってくれている人や場所に「ただいま」と声をかけ「おかえり」と迎えられるまでが遠足ということだったのだと思います。この小説が体現していることはきっとそういうことです。

     おかえりがそれぞれの旅の代行(旅屋)で向かい合うのは家族の物語でもあります。そしてそれはどこかで歯車が狂ってしまい家族の場所に戻れなかった人たちを、
    元のあるべき場所に帰すための旅、つまりバラバラだった家族が元の場所に戻り「おかえり」とそれぞれが言えるようにするための旅なのです。
    だからこそ『旅屋おかえり』というタイトルが読み終えたころにまた違った輝きを持つのです。

     そして登場人物たちそれぞれに個性が与えられていて、何よりもみんな優しいのが読んでいて安心します。

     印象的な場面もいくつかあったのですが、何よりも愛媛からの帰りの空港の場面は本当に素晴らしい名場面です。

     雪の中の秘湯や和紙作りなど旅先の描写も素晴らしく、インドア派の自分も旅がしたくなりました。ヒマが出来たらどこかに行ってみようか、と思います。

  • 旅屋おかえり。どんな話しか分かりそうでわからないタイトル。読み進めるうちに、軽快なタッチだけど計算されつくした展開に驚きました。推理小説みたいに最後は全部がつながって、やっぱり泣いてしまう。読み終わったら、秋の自然の中を旅した後みたいに、すっきりして、新しい一歩を踏み出せそうな気持ちになる一冊。

  • ちょっと毒気が足りないものの、旅の雰囲気がとても素敵な小説でした。
    礼文島に行ってみたくなりました。

  • う~~~ん
    原田マハさんはたぶん楽園の~しか読んだことないかな
    どんな人、ってのはないけど
    なんかイイハナシ系で読み始めてもうやめたかった(そういう気分じゃなかった)
    けどまあまあ面白かったかなーーうーん

    売れない元アイドルのおかえりちゃんが体当たりで旅レポをする話で
    人とのふれあいとか、旅っていいな的な話だった

    あんまり合わなかった

  • 最近、マハさんが、マイブームです。といっても、まだ五作目なので、まだまだですが。全体的的にマハさんの作品は、言葉使い(表現)が、優しい感じやし、内容もホッコリするので癒やれます。この『旅屋おかえり』も何度か泣かされてしまいました。僕も『出かけてみなくちゃ、何が起こるかわからない』っていう言葉が印象的でした。

  • 旅をしたくてたまらなくなる。特に、この本に出てくる角館。武家屋敷の並ぶ町並みを満開の桜の時期に見てみたいものです。

  • 売れないタレント「おかえり」こと丘えりかが始めた依頼人に代わって旅をする旅屋。

    旅がもたらす感動。現地での出会いも良いですが、何よりも「行ってきます」と「おかえり」を言ってもらえる幸せ、これに尽きるのではと思いました。

    依頼人の思いに寄り添って感動したり泣いたり。ひとの現実を変えるなんて言うのはおこがましいなんて思っていたけど、変えることはやっぱり大切。

    ひとも叩かれて叩かれて、強く、美しくなるって、痛そうだけど、素敵なフレーズでした。

  • 原田マハさんの作品は読んでて嫌な気分にならないなぁ。
    読後感も爽やか。
    泣ける場面も、悲しくてとかじゃなくて感動しちゃってのが私には多い。

  • 「元プロボクサー、いま社長」の鉄壁が率いる事務所にはには、「元アイドル、いま旅人」のおかえり1人しかタレントがいない弱小芸能プロダクション。唯一のレギュラー番組だった旅番組が打ち切られ、始めた事業は「旅屋」。
    誰かの代わりに旅行を代行。最初の仕事は病気で病院から出られない華道家元の娘の依頼。そして、旅番組のスポンサーだった会社の会長からの依頼が飛び込む…
    おいしいご飯や素敵な旅館、優しい地元民など旅の良さを余すことなく描かれていて、旅に出たくなった。

  • 「丘えりこ」という芸名を持つ30過ぎの芸能人女性が主人公。旅ロケで全国を紹介する番組を持っていたが、スポンサーからの番組打ちきりを宣告され失業に。

    ・旅好きな主人公と、それを支える芸能プロダクション社長が考えたのが、旅行に行きたくても、病気や事情で行けない人の替わりに、旅行を代行する「旅屋」ビジネス。

    ・最初はALSという、全身の筋肉が硬直して動けなくなる難病を持つ華道家元の娘の依頼で、秋田県角館のしだれ桜を見に行く旅を。次には、大手ソースメーカーの会長の依頼で、愛媛県内子町へ、遠い親戚の墓参りに。

    ・旅の事情はいろいろで、いけない事情もいろいろ。ここでは2つの旅について、その事情の物語が綴られていました。あまり泣きは入りませんでしたが、これはうまく作るとシリーズ化できるような、テレビドラマにも出来るような話でした。

    ・前回の「楽園のキャンパス」では絵画への並々ならぬ知識を披露していましたが、作者の原田マハは、映画や旅行に対しても造詣が深いようです。そして何より、作者が楽しんで書いているのが良くわかる作品でした。ミステリーな事件も全くおこらず、それこそ旅行中にでも、気楽に読める作品ではないかと思います。

  • 2014.12.5読了
    とっても綺麗にまとまったという感じか。サラリと読むには良い。(図書館)

  • 私も旅好きなので分かることもあれば、おかえりすげーなと思うところ多々あり。
    でも、読み終えると「旅っていいな。」と思って、行きたくなるだろう。実際に私も旅行中にも関わらず、次の旅行のことを考えている始末…。

    とても温かくなる小説でした。

  • 『楽園のカンヴァス』以来、原田マハは四冊目、ドキドキさせられっぱなしである。

    旅番組のレポーターから、旅人への転身。
    主人公おかえりの誠実さが、彼女の撮る画や言葉から滲み出てきて、私も依頼人とおんなじ気持ちにさせられる。

    ビジネスだけではない、誰かのために心を尽くすというあたたかさを、こんなに自然と受け止められた小説は久しぶりだった。

    私が旅をした彼是の地も、彼女の目で見つめると、きっともっと、輝いて映るのだろうな。
    ほっこり系がお好きな方は、是非!

  • 売れないアラサータレント丘えりか、通称”おかえり”は
    唯一のTV出演だった旅番組がささいなミスで
    打ち切りになったことから、旅の「代行業」を始める・・・

    最初の病気の人の代行始める時は、
    このままもっと重苦しいお涙頂戴的な話になるかと思ったけど、
    案外そこはさくっと終わったし、なかなかまとまってて、おもしろかった。
    キャラも立ってるし、平均点超えてると思います。

    高梨臨あたり主役で、単発のスペシャルドラマとかできそうだな〜。

  • 図書館で借りたけど、期待以上の感動で、即、購入決定!
    泣いて笑って、胸にひびく、1番好きなバターン

  • 丘えり。おかえり。現実の様なお話。人と人の繋がり、笑顔は幸せにする。ハッピーエンドだよね。というお話

  • 平成29年6月

    マハ好きのため、読む。
    この人の本は当たりと外れがある。
    どっちかというと自分的には、当たりではなかったな。
    でも、普通に面白かったんだけどね。

    売れない旅好きの元アイドルが、唯一持っていたレギュラー番組が無くなり、、、新しい道を探す。
    旅を通じて、新しい出会いがあり。。。

    旅に目的をもつ、もたない関係なし、必ず何かを見つけて帰る。
    旅は、出かけるだけで、すでに意味がある。
    ・・旅に出ようって思った。やっぱり旅に出よう。

    旅の始まり、駅弁を広げ、その地域に生まれた作家の文庫本に目を通し、これから旅する先に思いを馳せる。
    これが醍醐味らしい。
    確かに、その地域に生まれた作家の本を読むっていいよね。今度、やってみよう。
    司馬さんとかの歴史小説ならやったことあるけど、それ以外の本でもやっぱり、その人の生まれた場所ってその小説の題材になりやすいもんね。うんうん。

  • ハートウォーミングなマハ本。読んでよかったです。とてもほっこりしました。最近、旅をすっかりしなくなっていたけれど、久しぶりにしたくなってきました。おかえり、さすが!
    2017.06.10

  • 二部構成のような流れで二時間ドラマを観ている感覚。
    人の想いを動かすのは至難だが、主人公のその純粋な想いが変えていくのは面白い。

  • 旅にでて、その土地の空気、おいしいものを堪能したくなりました。

  • アイドルデビューしながらもヒット曲に恵まれず
    旅番組「ちょびっ旅」の旅レポーター一本でくいつなぐ
    弱小プロ、よろづやプロ所属のタレント「おかえり」こと丘えりこ。
    ある日「ちょびっ旅」の唯一のスポンサーであった「江戸ソース」の社名をライバル社と言い間違えるという大失態をおかし、番組は打ち切りに。
    仕事のなくなった「おかえり」は旅に出られない事情のある個人の代わりに「旅に出る」旅人としての営業を始める。

    原田マハの作品らしい「おかしくてやがて哀しき」登場人物が続々現れる人情喜劇。
    おかえりやハゲ社長の萬鉄壁、元セクシー女優でグラマーという名のデブのんのさん。
    数々の依頼人。しまいには社長の元妻まで登場。
    アクの強いキャラには事欠きません。

    導入から最後のオチまで飽くことなく楽しめました。

  • 原田さんの力量のなせる技なのでしょうか、内容的にはかなり無理のあるご都合主義とも言えるものかと思うのですがふたつのエピソードがとても胸に沁みて涙腺が緩みました。空いた時間に読むには良い本だと思います。

  • 時間が経過するほど、強く美しくなる
    叩かれて叩かれて、強く、美しくなる

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旅屋おかえり (集英社文庫)の作品紹介

売れないアラサータレント“おかえり"こと岡えりか。ひょんなきっかけで始めた「旅代理業」は依頼人や出会った人々を笑顔に変えていく。『楽園のカンヴァス』の著者が贈る感動の物語。(解説/吉田伸子)

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