あとは泣くだけ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.11
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本棚登録 : 500
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452327

作品紹介・あらすじ

好きだった。あの人はもう隣にいないけれど、わたしの手もとには、あの人からもらった物が残っている──。注目の女性作家が「贈り物」をテーマに描く、せつなく共感を誘う7つの物語。(解説/瀧井朝世)

感想・レビュー・書評

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  • 終わった恋だからこそ、美しく見えるのかもしれない。

  • 何回読んでも飽きない、面白い

  • 何かしらの小道具がキーアイテムとなって展開される、もう届かない恋の短編集。「触れられない光」が一番印象的でした。プロポーズしてくれた彼について行きたかったけど、病に倒れた祖母と娘に依存している状態の母を置いては行けない…と諦める阿弓の気持ちが切に伝わってきました。

  • 忘れられない切なくも愛しい7つの物語がつまった短編集。短い中でも主人公の過去の大切な人への想いがつまっていて、切なくなります。人間誰でも、切なくなるような恋の想い出があるのではないでしょうか。もうどうしようもない、変えられない過去。ふと思い出してつい泣きたくなってしまう恋が・・・。読んでいて、そんな過去の人たちを思い出して胸がぎゅぅっとなりました。ひとり静かに読みたくなる、そんな本です。

  • するすると読めた。
    それぞれのお話の主人公があるアイテムからかつて恋をしていた人のことを回想していく。
    出会いから別れまでが穏やかに丁寧に書かれている。
    筆致に激しい上がり下がりが無いのがよりリアリティを感じさせるように思う。

    ただ、『あとは泣くだけ』というタイトルがあんまりピンとこなかった。
    別れてすぐのお話ではないし、主人公たちがアイテムを見て感情を泣くほどには高ぶらせている感じもないので。

  • 痛い。
    苦しい。
    切ない。
    甘酸っぱいなぁ。
    分かりたくないのに分かっちゃったり。
    ちょっと羨ましかったり?www
    そんなこんなが、詰まった一冊。

    ☆触れられない光
    ☆おぼえていることもある
    ☆被害者たち
    ☆あの頃の天使
    ☆呪文みたいな
    ☆恐れるもの
    ☆先生、

  • 記録用

  • いくえみさんのカバーが印象に残った。数年前に読んだ本で内容あまり覚えておらす

  • 過去にもらった贈り物をきっかけに
    記憶を遡る話が詰まった短編集です
    そのときは、すごく泣いて辛くても
    時間が経って、今、過去として
    思い出にできるってすごい
    ハッピーエンドでは無いけど
    主人公たちは皆前向きでした
    カバーイラストは、
    大好きな #いくえみ綾 先生。
    あの頃の天使 がすき

  •  静かに、諦める。泣くのが難しい。

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著者プロフィール

1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家としてデビュー。その他、詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『あかねさす――新古今恋物語』『真夜中の果物』『こぼれ落ちて季節は』『この街でわたしたちは』『消えていく日に』『そして旅にいる』『マッチング!』などがある。

「2023年 『この場所であなたの名前を呼んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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