- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452778
作品紹介・あらすじ
これまでイスラム、イタリア、バルカンと舞台を変えて刊行されてきた“夫婦で行く"旅シリーズで、著者夫妻が訪れた数々の国で出合った“食"をテーマに綴った番外編エッセイ。(解説/久住昌之)
感想・レビュー・書評
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夫婦で仲良く行く羨ましい旅の味巡り。それも、ホテルや有名店目当てではなく、街中の地元の人が食べてる家庭的な田舎料理がお気に入り。屋台でも酒場でも美味しければちょいとつまんでみる。コンセプトは地元の食べものを食べる。二人とも食は細く口に合わないものもあれば、そこは好きなアルコール、ビールとかワインがあればそれでオーケー。夫婦二人してお酒がすきだと、それだけで旅の楽しみは増える。
いま、私は胃を切ってからはアルコール類が苦手になりましたが、嫁さんはそれを補うごとく吞べいさん。もう一度、お酒に強くなって対等に気ままにちょいと一杯と楽しみたいもんですな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽しきねー。清水先生がご夫妻で巡る、イスラム、バルカン、アフリカ、ヨーロッパ。特に見識を振りかざすとか蘊蓄をたれることはなく、淡々と食べたものを記録するのみにて気楽に読める。お酒事情もわかるしね。
こういう大人数のツアーというものがこの2年は絶滅状態だけど、また復活しますように。私は行かんけど、父とか行きたいだろうしなー。 -
地図を見ながら、歴史や食材をggりながら、読むのも楽しい。ともかく地中海のイカは美味しそう。
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トルコ料理うまそう。
地中海は鯖とイカが美味いみたい。じゅるり。 -
バルカン諸国から、中東、そしてスペイン、イタリアと。著者が旅行されたその場その場で出会った食べ物について、旅行記調で書かれています。夫婦での旅行記ですので、奥様の意見に対しての客観的な見方など、やり取りが目に前に見えるように臨場感あって楽しめました。現地の観光については、簡単にしか書かれていません。毎日何を食べたのか。何がおいしかったのか。そういった食事にまつわることに限定されています。しかしそれが素晴らしく。旅行に行くにあたって、料理はやはり重要な要素なのだなと思わされました。
各章の最後に、出会った食べ物を、日本に帰ってから実際に作ったレシピが書かれています。著者と奥様の観察眼と、それを再現する力に、ただただ敬服します。 -
既刊「夫婦で行く」シリーズ、イスラムの国々、イタリア歴史の街々、バルカンの国々での食事にクローズアップしてまとめたエッセイ。ホテルやツアーの先々のレストランで食べた料理について、素朴な味の評価だけでなく、献立から歴史的国際関係に思いを馳せたりするほか、夫人が食べたものの素材を分析でき、目と舌の記憶だけを頼りに帰国後再現ができるというのがポイントで、章末ごとに日本で再現して楽しんでいるレシピがいくつかずつ載っている。久住昌之が解説で言及しているように、夫婦そろって知的好奇心が旺盛で、お酒を飲みながらあれこれ観察したり想像したりの会話をし続けられる旅(だからツアーでも不満がたまらないんだと思う)が楽しげでうらやましい。
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面白かったです。地理がわかっていればもっと楽しめたと思うので、地図を載せてほしいです。