- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452945
作品紹介・あらすじ
寸暇を惜しみ、熱心に修行を続ける篤蔵は華族会館、上野の精養軒で働き、ついに西洋料理の本場、パリへ。大正、昭和の時代、宮内庁主厨長まで登りつめた男の生きざまを描く感動長編。(解説/吉村千彰)
感想・レビュー・書評
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「伝記小説」というジャンルがあるんですか!
何度かドラマになっているので、こんな小説だとは思いもせず...。感情移入しにくいお話でした。
まあ色々な人の考え、人生を一瞬でもトレース出来た、ということで。それも読書の醍醐味だ。そうだそうだ。きっと私の人生で、こういうことは絶対起こらないから。
上下巻合わせて約700ページ、いや〜今回は長かった!頑張りました!(え) -
下巻はフランスでの修行から天皇の料理番としてのお話。
いろいろなエピソードが書かれていますが、美化したりしないで、どこか淡々として、でも味気ない訳では無い、私には丁度良い塩梅の文章でした。
最期の最後まで料理人として生きた人生に、それだけ打ち込めた情熱や信念を思うと羨ましくもあります。
久しぶりに伝記小説を読みましたが、思いのほかいろいろ考えさせられた一冊です。
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なんていい話・・・。( ´∀`)
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皇室の方々は、材料は素晴らしいが、普段は質素な食事をされているんだなと知った。しかし、戦時中は、よく材料を調達したものだ。
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料理人という職業は、身体を、感覚を、駆使することのプロだと思っている。
何か一つに長けているというよりは、総合芸術的な長け方が必要なのではないか。
しかし、この小説で描かれる明治時代の料理人というのは何かやくざ者な所があって、そんな人たちがフランス料理を本場さながらに創り上げるのだから、今日の、なんとかプロデュースみたいなものを考え直してしまう。
篤蔵という人物の人間性が魅力的かというと、私の中ではそうとは言い切れない部分もある。
けれど、小説として篤蔵という人物が丁寧に描かれているのだとしたら、それで良い。
彼の志を全うする信念は、彼自身を超えて日本という国に財産をもたらした。
これと決めたことで誰しもが身を立てられるわけではない、とは篤蔵自身も語っていることだが、その信念というか執念がなくては成立しない成功があるのだと思わされた。
未開に踏み込む勇気を持て、と鼓舞された一冊だった。 -
2019年4月7日、読み始め。
2019年4月14日、読了。 -
元気になれる物語でした!
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いつの間にか年取ってた。実在する人とは、すごいの一言です。晩年はきちんと昭和の頑固親父になってた。
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修行時代のところは面白かったけど、いざ、タイトルの天皇の料理番になってからは主人公に魅力が感じられず。
ドラマでは号泣しながら観てた描写はなく伝記小説でした。
らしからぬ優しいお言葉、ありがとうございます。
700ページ、修行のようでした。
らしからぬ優しいお言葉、ありがとうございます。
700ページ、修行のようでした。