- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087452952
作品紹介・あらすじ
“旅先作家こそ、小説家の究極の姿"と語る著者は、今日もまた旅に出る。迫り来るは旅情か睡魔か、はたまた締め切りか!? JALの機内誌で連載された、旅のスペシャリストによる抱腹絶倒のエッセイ。
感想・レビュー・書評
-
浅田次郎にエッセイ書かせたら当代一でしょ☆な一冊。
エッセイなんて誰でも書けるという風潮蔓延る昨今、プロのクオリティはこれですよ、と思い知る。深い知識に新鮮な切り口、流麗な言葉の数々。
旅っていいなと素直に思い、もっと旅に出たくなる。これが、JAL機内誌のキラーコンテンツ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浅田次郎氏は、日本・中国・時代物・現代ものと多肢に渡って多くの作品を執筆されているが、とりわけ1996年発刊の中国清朝時代を舞台とした「蒼穹の昴」は圧巻だった。「つばさよつばさ」はJALの機内誌に掲載されたものをまとめたもので、ご存知の方も多いと思う。浅田氏は中国はいうにあらず、世界を飛び回っておられる。海外では地元のものだけを食す!とのポリシーをもっているのであるが、有名作家ゆえ 頻繁に海外からも招待を受けられる。公式であれば、ポリシーなどとは言ってはおられない。ある時、歓迎会で出された豪華な(はずの)料理がどうにもいただけない。市長が大自慢したジャムがどっかり乗った豚の料理がほぼレア状態で、招かれた日本人一同が一口食べて大困惑。ピンチを救うべく勇敢な日本人が、氏の分まで豚肉を食べた後、長い間トイレから出て来なかった話など、様々な国でのエピソードが可笑しい。祖父母に「不味いものは毒」と教えられ育った氏の食の指南は、そこらのガイドブックよりよほど頼もしい。
-
文章がとにかくうまい
中国や歴史、中国語にも造詣が深いので中国語取得者にはとても魅力的な切り口から話し込んでくれる
村上春樹のエッセイとはまた全く違う
本当にギャンブル好きのおじさん
星を狩る少年
無邪君へ、と名づける
思いに邪(よこしま)なし。
神様はきっと、星を狩る少年に無邪(ナジャ)という名前を与えたのだろう
他人の空絵
あぐら
東北の関羽
かくて私は1年の3分の1を、羈旅(きりょ)の空に過ごしていることになる -
浅田次郎の抱腹絶倒エッセイ集。
この人のエッセイは本当に面白い。
黄門伝説、ウケる。何故このようなおもろい発想ができるのか。
第二回修学旅行。こんなふうに高校時代の友どちと付き合える人生って良いな。
他人の空似。中国人とアメリカ人は似ているという話。ともに声がデカい。フレンドリーに話しかけてくるらしい。
中国人の口喧嘩に対してアメリカ人はすぐに手が出るという。
言葉は大切だという話。
ありかどう。自分が何をしなくとも社会が何とかしてくれる結構な国に生まれ育った、自己責任という言葉どころか、ありがとうの一言も忘れてしまっているのでは?という日本の若者についての話。
自分の子供を見ているようで大いに納得。
星を狩る少年。ダメと思えば何でもダメ。
逆を言うとダメじゃないと思えば何でもダメじゃない。 -
安定して面白い。毎日朝風呂で2-3編読む贅沢をした。続編の「パリわずらい、江戸わずらい」を順序前後で読んだけど、こちらの方が、より真面目に書いてる印象だった。パリ、、、の方が柔らかい感じ。
いずれにしても安定の面白さだと思う -
旅先作家のお話。海外が中心。できれば国内でお願いしたい(^^;;
-
面白かった。続編の文庫化をお願いします。
-
電車で読むのには最高!
ほんの少しの間知らない場所に連れて行ってもらえた。
最後の『星を狩る少年』は大好きです。
続きのエッセイもあるので通勤の友として愛読したいです。 -
浅田次郎の作品を読むのはいつ以来だろうか。機内誌のエッセイなので、旅に関する話題が多いが、そうではないユーモラスな内容が記憶に残る。