オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.85
  • (374)
  • (490)
  • (404)
  • (74)
  • (10)
本棚登録 : 6186
感想 : 432
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453133

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 男子校の出なのでここに書かれていたような悩みとはある意味無縁であった。これがどこまでリアルなのかは分からないが、心理描写としてはとてもリアルに感じられた。
    死にある種の美を感じて死を求める感情というのはなんとなく分かるし、実際これで自ら命を絶った人もいるのであろう。悩んでいる人の救いになるかは微妙な本だが、ほかに悩んでいる人がいることは知れる本だと思う。
    それまでのきつさがある分、終盤の展開は嫌いではない。

  • 中学生ならではの悩み、葛藤が描かれていて自分の中学生の頃を思い出した。芹香みたいなのいたな。
    3.3

  • スクールカースト、特別になりたい気持ち等、辻村深月さんが描き出す学校という空間で起きる物語。
    辻村さんは爽やかな青春も得意とするはずなのにこんなにも負の感情の物語も描くとは。自分を殺してほしい少女、依頼された少年、二人の行く末は…?

  • 中学時代のあるある。突然の無視やカースト制度の様な見下し。色々思い出した~。徳川やアンの揺れ動く気持ちの描写が良かった。

  • ページをめくる手が止まらず、夜から朝まで一気読みしてしまいました。

    スクールカーストが高くても低くても、人それぞれの悩みは重みは違えどあるんだと再認識しました。

    「私を殺してほしいの」
    そんな事、本にして大丈夫なのか?? と思いながら手に取った1冊でしたが、色んな人に読んで欲しくなった1冊でした。

    とても楽しく読むことが出来ました。

  • 中学生独特の感情?ヒエラルキー。
    こういうお話なーーんか読んでしまうんだよな…
    なんだろうこの10代前半特有のいざこざ!!!
    モヤモヤが積もるのに、
    読む手が止まらない〜〜!!
    辻村さんの作品もっと読みたいのに
    いかんせん、長編が多いので。笑

  • 学校って本当に不思議な空間だよな…と。
    この中学生らしい感情も、きっと多くの人がなんとなくわかる。そんな時もあったかもって。

  • 面白い。
    こんなにも中学生独特の心情を綴れることに尊敬の念しかない。こっちまで中学に戻された気分。
    ごちゃまぜになった複雑な感情を味わえる。

  • リア充の女子生徒と昆虫系男子による、センセーショナルな少年殺人事件を起こそうとする計画のお話


    自分が中学生のときを振り返り、思い当たる部分が多すぎ
    読んでいて身悶えする程に痛々しく、またそれが全て自分に返ってくるという仕掛けになっているわけですね……

    「完全自殺マニュアル」とか女子高生コンクリート詰め殺人事件のルポとか読んでたなぁ……
    あと、自分の将来に関しても悲観的で、20代後半あたりには死んでるんじゃないか?とも思っていたりねー
    若気の至りです

    辻村深月さんは朝井リョウさんと似たような方向でありつつ違った角度でこっち側の人間を刺しにくるよなぁ


    中学生のクラス内でのヒエラルキー、友人との関係性の不安定さ、規律への反抗心、臆病な自尊心と尊大な羞恥心なんかを描いた小説は他にもあるし
    殺人計画とかを取り扱ったものもある
    この小説のすごいところは、その殺人計画の対象と動機というところもあるけど
    やはり、ラストのオチまでの盛り上げ方なんだと思う

    猟奇的殺人事件の記録を読んでいたと思っていたが、実際は中二病同士のアレな物語というオチは辻村深月っぽいと思ってしまった
    まぁ、だからこそ辻村深月は安心して読めるとも言えるんですけどね

    辻村深月作品は今まで4、5冊読んでいるけど、どれも自分の中での評価が高い
    機会があったら他のも手をだしてみる

  • やっぱりすごかったなー。

    『悲劇』とはなんなのか…

    自分の中学時代、高校時代を振り返ってももちろん、ヒエルラルキーはあって、上位にいたり、それを否定したり…きっつい思い出はある。決してあの青春は振り返りたくもないんだけど。

    結局のところ、芹香やサチとは仲良くなりたくない。

    徳川も普通の男子だったのかもね。

    それが悲劇だとしても悲劇が起こらなくて良かった。

全432件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×