孤高 国語学者大野晋の生涯 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453737

作品紹介・あらすじ

日本語の泰斗・大野晋は東京下町に生まれ、寄席に親しみ辞書が大好きな少年だった。後年、ベストセラー『日本語練習帳』を生み出した彼の知られざる生涯を描いた傑作評伝。(解説/内館牧子)

感想・レビュー・書評

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  • 孤高 国語学者大野晋の生涯 [著]川村二郎 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/30323

    【東京書籍】 一般書籍 文芸 孤高 国語学者大野晋の生涯
    https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/80355/

    孤高 国語学者大野晋の生涯/川村 二郎 | 集英社の本 公式
    https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-745373-7

  • 2024年2月読了。

  • たとえ童児の言っていることでも、真実であれば信ずるべきである。

    まず、ものごとを細かく観察すること。観察した上で正確に言葉で表現すること。

    学問に対する姿勢と日本語に向かう姿勢。今の先生に伝えてたい。言葉は変わるとはいえ、基本を理解した上で、日本語を使っていきたい。

  • 角川必携国語辞典。岩波古語辞典

  • こんなに芯が真っ直ぐな人は今の世の中にいるのだろうか。

  • 亡くなってもう、十年になる。
    改めてすごい人だったんだと思う。
    研究のしかたの徹底ぶり。
    橋本新吉仕込みの、確証の持てないことは口にしないという姿勢。
    教員としては、鬼教師。
    学会とも、マスコミとも、意見が違えば闘う。
    一方で、下町育ちの、歯切れよく話す、おしゃれなおじさん。
    いろいろな面が丁寧に取り上げられていて、面白かった。

    伊藤忠兵衛(伊藤忠商事の創業者)のような、懐の深い財界人も、昔はいたのね。

    それから、やはりいつか岩波の古語辞典を手に入れねば、とも思う。

    大野晋さんの本のお世話になるようになって、それほど久しくない。
    日本語学のセンセが、「あの人も、タミル語とか言い出さなきゃ、すごい人なのに」なんて言っていたのを聞いたことがある。
    それがその後、ずっと自分の中に残っていた。
    タミル語と日本語の関係、その後どう考えられているのだろうか。

  • 日本語をもっとしっかりと教えられる人を育てればよかったという大野先生。
    どんどん抽象化されていって、日本語の良さが失われているという実感は確かにある。やばい、とか、かっこいいとか。
    自分自身もっと日本語をしっかり勉強していきたい。

    #読書 #読書記録 #読書倶楽部
    #孤高
    #国語学者
    #大野晋
    #川村二郎
    #2017年33冊目

  • とても面白かったです。
    私は国語教育に関わる仕事をしています。
    そのため大野さんのことくらい知っておこうと軽い気持ちで読み始めたのですが、大野さんの人柄や人生そのものが面白い。それに日本語がこれまでなかなかに危ない橋を渡ってきていたとは。知識で知っているのとは全く印象が違っていて驚きました。
    国語教育の重要性についてもお話があり、大野さんが日本語には論理性があると断言しているのがとても嬉しかった。
    過去に自分もほんの少し言語学を研究していましたが、大野さんの徹底した用例採取と古典知識から照らし合わせて現在の日本語を研究する姿勢には程遠い。
    改めて文法や日本語学を学びなおしたいと、学問を極めることの楽しさを教えてもらえます。
    タミル語に関してこれほどバッシングを食らっていたとは。こんなふうにハッキリ物が言えるのは、徹底して追究し、学問を極めようとしてきたからなのでしょうか。

  • 「対談 日本語を考える」を読んだので購入。

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著者プロフィール

1941年、東京生まれ。文筆家。慶應義塾大学経済学部卒。『週刊朝日』編集長、朝日新聞編集委員などを歴任。『学はあってもバカはバカ』(ワック)、『王貞治のホームラン人生』(朝日新聞社)、『いまなぜ白洲正子なのか』(新潮文庫)、『夕日になる前に─だから朝日は嫌われる』(かまくら春秋社)、『孤高─国語学者大野晋の生涯』(集英社文庫)、『社会人としての言葉の流儀』(東京書籍)など著書多数。

「2018年 『「浮気」を「不倫」と呼ぶな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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