あたらしい家族 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 95
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453850

作品紹介・あらすじ

浪人生アキラの居候先は老人ホームだった。介護士をするいとこの善男さんは、口は悪いが人望が厚い。個性豊かな年配者に囲まれてアキラは勉強では得られない経験をする。短編小説集。(解説/斎藤美奈子)

感想・レビュー・書評

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  • パワフルな人たち!すごい生き方!

  • ビブリオバトルで知り、手に取った本です。
    とても面白く、また読み直したい

  • おれのおばさんシリーズは大好き←うろ覚えだけど(^_^;)もう一度読み返したいと思う。
    アキラの存在もいいし、善男と婆さんたちのやりとりがいい!
    善男が善男っていう名前なのもいい。
    有里が善男をゲットする様もいい。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    医学部入学を目指し大学浪人中のアキラは、いとこの善男が営む老人グループホーム「八方園」に下宿することになる。三十半ばでバツイチ、元役者、めっぽう口が悪くて老人たちを婆ぁ呼ばわりする善男だが、なぜかホームに暮らすみんなからの信頼は厚い。赤の他人ながら共同生活を送るうち、彼らは互いにかけがえのない存在になっていく。著者の代表作『おれのおばさん』に繋がる連作短編小説。

    なかなかの佳作である「おれのおばさん」のスピンオフで、おばさんの別れた旦那の話です。アナザーストーリーではありながら元ネタ読んでなくても十分楽しめる内容で、家族という単位のあり方を描きたかったんだろうなあということが伝わってきます。

  • 『おれのおばさん』に続くお話。
    医者を目指す浪人中のアキラは、従兄の善男が営む「八方園」に下宿しながら、手伝いながら…
    そこには7人のお婆さんが生活している。
    その後も色々と人が加わってくるのだが、
    あとがきにもあったように、まさしく「八方園」での形は『あたらしい家族』である。
    今後、現実にもこんな形の施設が出来てくるのでは?と予感させるようなお話だった。

    2017.5.20

  • 初めて出会った佐川光晴の本。この本を読んで以降佐川さんの本を読みまくっている。ラストが好き。ほんわかした気持ちになる。

  • 昨年「おれのおばさんシリーズ」を3冊ほど読んではまった。
    本作の元の主題は家族芝居というタイトルで、シリーズが生まれるよりも10年前の作品とのこと。
    おれのおばさんの内では登場は僅かながらも、
    善男という人間のインパクトは強かったので
    彼が独り身になってからと、家を存続させていく様が見られたのでとても満足。

  • 『おれのおばさん』シリーズ外伝。老婆ばかりの老人グループホーム「八方園」に下宿することになった大学浪人中のアキラ。彼の視点で、ホーム経営者の後藤善男と老婆たちの不思議な共同生活を描く。
    何とも賑やかな毎日から、一転して一人の老婆の死亡、そして新しい家族の誕生。慌ただしくも、そこにはお互いの信頼と敬う気持ちが垣間見れる。存在を認めることが、家族の正しい姿なのかもしれない。

  • 2015年12月17日読了。

  • 家族の形は変わるし、それもありだなぁ。
    これからは、いろんな形があっていい。

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著者プロフィール

1965年、東京生まれ・茅ヶ崎育ち。北海道大学法学部出身。在学中は恵迪寮で生活し、現在は埼玉県志木市で暮らす。2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。2011年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞受賞。

「2021年 『満天の花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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