バッドカンパニー (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 544
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087454109

作品紹介・あらすじ

人材派遣会社「NAS」。ヤクザ、テロリスト、国会議員……。法律なんてどこ吹く風で、いかなる依頼相手でも金を積まれれば汚れ仕事も引き受ける。スリリングなアクション満載の連作短編。(解説/杉江松恋)

感想・レビュー・書評

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  • 型破りな人材派遣会社が舞台のアクション小説。読み進めると、人材派遣会社というより民間軍事会社、スタッフは傭兵みたいだと感じる。女子大生が軍用拳銃を手にヤクザ事務所に乗込む「チープスリル」がお勧め。

  • 登場人物の人物像が面白くて読んでいたがストーリー的には何となく力業でおしきられているような…

    全てのストーリーぎ行き着く先がわからなくてモヤモヤする

  • 民間の警備会社。
    高額なお金さえもらえればヤクザ相手でも護衛も殺しも何でもやる的な。

    短編小説集なのですべてが軽く伏線もなくどんでん返しもなく終わりがスケスケだけれどキャラクター設定がきちんとしているのでよい。

    深町先生の本は、八神瑛子から読み始めたけど八神シリーズでも出てくるヤクザ組織がこちらでも登場するのが誉田哲也とかぶって期待してしまう。
    野宮と八神のニアミス期待。

  • この作者も好きな作家の1人。この作者の小説は最初からフィクションと割り切って読むようにしているのだが、純粋に面白い。
    この『バッドカンパニー』も、そんなわけないだろ?(笑)と思いながらも読むペースが速い速い。
    物語は、野宮なる美女が経営する人材派遣会社『NAS』がどんな依頼にも応えるというもの。もちろん、普通の会社であるはずもなく、ヤクザの用心棒やら国際テロリストの捕獲などのナンデモアリの会社。7つの短編からなる作品集である。
    野宮の元で働く腕自慢の元自衛官の有道。腕よりも頭脳派の元警官の柴。それぞれが各章で暴れまくるのだが、全てが痛快な物語となっている。実は経営者の野宮が一番のツワモノだったりするのが物語をさらに面白いものとしている。
    しかし、やはり短編でなく長編で読みたいってことで、☆4つ。

  • ピカレスク連作短編集。

    謎の美人社長の野宮が率いる過激な人材派遣会社・ノミヤ・オールウェイズ・セキュリティ・ヒューマンサービスの社員が引き受ける過激な仕事の数々が描かれる。彼らが引き受ける仕事はヤクザの用心棒にテロリストの捕獲と非合法で危険なものばかり。

    7編の連作短編が収録されており、最初の4作までは面白かったが、同じような風合いの短編が続き、後半は食傷気味になった。

    『レット・イット・ブリード』『デッド・オア・アライブ』『チープスリル』『ファミリーアフェア』『ダメージ・インク』『イーヴル・ウーマン』『ランブリン・ギャンブリン・マン』の7編を収録。

  • 深町節全開のストーリー。悪党と悪党がドンパチやりあうクライムノベルの怪作。犯罪の手口などは裏社会でも実際あり得るよな?と思わせる描写。深町節の入門書として面白さはダントツ。是非深町節に触れてみよう!

  • ライトノベルであまり深く考えたくない時に読むと打って付け。面白かったです。

  • 弱みを握られ野宮に頭が上がらない元自衛官の有道が、野宮からの無茶振り案件を命からがらな体でこなしていくという話の構成(時に、それが野宮へ密やかに想いを寄せる元公安の芝の場合もある)は実にコミカルで読み易い。

    このコミカルさの根底にある「予定調和」な部分が最初からある程度透けて見えてしまうところもあったけど、それはもうこの手の短編小説の宿命として割り切るしかないかな。

  • 民間のスパイ組織的な感じですかねー

    顧客は公的組織から反社会的組織まで

    ありとあらゆる非合法の危ないお仕事を請け負っております

    部下の男たちはある事情を抱えていて、女性社長にしっかりと手綱を握られているわけなんだけど

    それだけではなくて、憎まれ口をたたきながらも尊敬の念も持っているんです

    彼らの活躍を描いた短編集

    今まで読んできた作品を考えると

    『ジョーカー・ゲーム』柳 広司 と『 影の中の影』月村 了衛を足してニで割った感じ

    深町作品の中ではすごくあっさり目でスラッと読めますよ~

  • 同じ著者で「八神瑛子」シリーズを読み、面白かったので「バッドカンパニー」も期待して読みました。こちらも面白かったです。続編を買いました。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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