ここはボツコニアン 1 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
2.83
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本棚登録 : 451
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087454208

作品紹介・あらすじ

〈ボツネタ〉が集まってできた、できそこないの世界〈ボツコニアン〉。そこをより良い世界に変えるため、双子の「長靴の戦士」ピノとピピが立ち上がる! 宮部みゆきのNEWファンタジーシリーズ開幕!

感想・レビュー・書評

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  • いろんな処に書いているので、繰り返しになるけど、宮部みゆきと私は同い年です。そういう縁と、根っからのSF、ファンタジー、時代モノ、推理小説ファンとして、彼女の書いた作品で、文庫になったモノは片っ端から読むというのを、私の人生ルールとして来ました。彼女との好みはいろんな処で共通しているのだけど、当然のことながら、違う部分もあります。私は考古学が大好きで、平和運動にも入れ込んでいるけど、彼女は政治を描くのは苦手です。そして私がやったことが無い★★★が大好きと来ている。それでも、ファンタジーに模してその経験を活かした作品や、その世界観にヒントをもらいながらも本格SFになった作品は、楽しんで読ませてもらいました。何が言いたいかと云うとごめんなさい、このシリーズ、あと四冊あるのは知っているけど、ここで打ち止めとさせていただきます。こんなことをわざわざレビューに書くのは、マナー違反だとの意見は承知の上です。「よくないね」をたくさん押してもらっても仕方ありません。でも★★★の舞台裏小説は、当然のことながら★★★のことを少しでも知っておかないと、どうしてもその世界に入り込めないんです。最後まで乗れませんでした。このペースのまま読むのは苦痛である、と判断しました。いろんな処に散りばめられている「楽屋落ち」描写は当然面白かったですよ。だから、★★★をたくさんやって来た、この読者の(推定)9割の人たちは愉しめること間違いないです、ハイ。


  • 作者が乱入してくるタイプの本はあまり得意ではないけど、読みやすかったし話は気になるので続きを読むのが楽しみ。

    モンちゃんとハンちゃんで笑ってしまったの悔しかったなぁ〜。

  • ロールプレイングゲームと小説が合体した小説。ゲーム好きはたまらないのでは?
    テレビドラマの話などかなりマニアックな作り。この先は?

  • 初読。「私的三浦しをんフェア」が終わったので、積読本にとりかかろうと手に取った。多少の危惧はもちろんありましたよ。でも、予想以上にダメでした。私には無理。宮部さんは書いていて楽しいんでしょうが、ここまでの崩しについていけない。このまま続けて読むのはダメージが大きいので、とりあえず他に逃げて、また回復してから2巻にいきます。

  • パッケージ買いした本

    ミステリー小説のイメージが強い宮部みゆきさんの作品でしたが
    「あぁ、この人ゲーム好きなんだな」とすごく感じる作品です

    ゲームやら洋画のネタがわんさか出ます

    ラノベ感覚で読めたので、小説をあまり読まない方でもすぐ読めちゃうと思いました

    早く続き買おう・・・(´・ω・`)

  • 作品雰囲気が面白そうだったので購入
    文章のノリでちょっと失敗だったかなぁと後悔
    自分自身ゲームが好きだし知ってるネタがあれば少し嬉しくもなるけど
    最後までこんな感じで他作や作者が闖入してくるのかぁと思うと…w
    さすがにこの作風はボツでは…と思った辺りで、
    もしやこんな感情を抱かせることこそが作者の思惑なのでは?!と思い始めた

  • ゲーマー女子の、完全に同人誌的な、趣味の作品。自分はファミコンの「女神転生」でRPGを卒業してしまい、ドラクエもFFもやらなかった。著者とはほぼ同年代なので、時折挟み込まれる年季の入ったギャグは判るものの、残念ながら物語世界には馴染めなかった。

  • 宮部みゆきの盛大なる悪ふざけ
    まだ、そこまでもりあがらないが、まあ「チュートリアル」半分なので、ね

  • 昔読んだ。
    絵がかわいい。

  • 読む時の気分によって☆〜☆☆☆あたりを変動するので、間を取って☆☆で。元ネタわからんって人もいるだろうけど、ネタ多すぎて全部わかる人は逆に少なそう。なんというか、趣味の共有をしている感じ。だから気にしないで気になるとこだけ読めばいい。

  • やはり文章力がある人が書くと、ライトな小説でも読みやすいだけでなく重みを感じる。
    表面をなぞるような文章ではなく、砂場に手を突っ込んだ時のような重みがあるように感じた。
    ネット小説との違いがそこになる。
    どちらも面白く読めるが、読了感はこちらの方が断然良い。

    火車を読んで著者の本を読むようになったが、これは完全にコメディの本。
    RPGのボツネタを元にしたファンタジー系の内容だった。RPGをあまりしていない自分からすると共感できることが少ないため、もったいなく感じた。

    自分たちが生活している世界にRPGでボツになったものが流れ込んでいくので、それを解決していく双子の物語。

    純粋に面白く読み進められるが、設定が意味わからな過ぎてはまりきれなかった。
    まとめて買った三巻までは読み進めるが、それ以上読むかどうかは今のところ不明。

  • 宮部みゆきさんがこういう作品を書かれるとは驚き。軽快な文章で読みやすかった。ただ、ゲームや映画などに詳しくないので、元ネタがわからず、ついていけませんでした…

  • [ここはボツコニアン 1]
     宮部 みゆき
    作品のボツになったネタ・人物・設定などが別世界(ボツコニアン)になっていて本当の世界にする使命を担ったピピとピノの姉弟の冒頭物語の第1刊目。
    RPGゲームのような軽やかな筆致、作者のゲーム好きが現れている。
    出てくる小道具も長靴やフライ返しなど身近な物。
    模倣犯や火車などの重い雰囲気の作品を読んで宮部さんを知った人には、これ宮部さん?、と思うような新井素子さんチックに物語中に作者の意見や感想、説明が出てきて作品にも書かれてあるが、この作品を世に出してくれた集英社さん、ありがとうございます。新たな宮部さんに出会えました。
    さて、第2刊目の冒頭に出発!。

  • 2018.10.8(図書館)

  • ボツになったものの世界で冒険の始まり。

    ゲームネタはあまりわからないけれど、楽しんで書いたことが伝わってくる。しかし、自分の世界がボツになったものの集まり、というのはどんな気持ちなのだろうか。案外、この世の中もボツだらけのできそこないの世界なのかも。

  • わちゃわちゃしてて良い。

  • 気楽に読める本です。

  • いつもはシリーズを読みきってから纏めてレビューを書くけど、これは一冊づつ書いてみようと思う。

    作者がノリノリで書きたいものを書きたいように書いている、その楽しい気分が伝わって、読んでいるこちらも楽しくなる。
    幸い、私もゲームをする人間なので散りばめられたネタに、とりあえずは楽しく付いていく事ができる。
    今後、物語がどう展開していくのか、非常に楽しみ。

    ただ、所々、情景描写が脳内で上手く出来ないことがあって、宮部作品ではあまり無いことなので珍しいなと思った。

  • 良くも悪くも読みやすい。
    そんなに本気になって読むものではないけど、気楽に読めるから時間潰しには良いかも。

  • 宮部みゆきはゲーマー(いや、ただのゲーム好きかな?この本の帯には「ゲーム女」って書いてありますね)です。それだけではなく、ゲームの原作「ブレイブ・ストーリー」(読了していますし、ゲームもクリアしています)や、ゲームのノベライズ「ICO-霧の城-」(読んだことがありませんが、ゲームはクリアしています)のような作品もあります。

    そんな作者の「NEWファンタジーシリーズ」(表紙裏です)ですから、みんな期待したのではないでしょうか。また、「ブレイブ・ストーリー」みたいな作品が読める、って。

    でも、扉でいきなりひっくり返されます。「・本作品は、確実にこの世界ではない世界を舞台にしていますが、ほぼ確実に正統派のハイ・ファンタジーにはなりません。ご了承ください。」なんて書いてあります。

    肩の力を抜いて読めってことだな、と読み進むと、地の文や、あまつさえキャラクター達の会話にも、ちょくちょく「作者」が顔を出します。宮部みゆきにしては珍しいけど、もしかしたらラノベを書いてみたかったのかな、なんて思いながらさらに読み進むと、地の文の作者が暴走を始めて、自分のゲーム体験を語り始めます。

    もしかしてもしかしたら、作者はゲームに関するエッセイを書きたかったのかななんて思いました。
    宮部みゆきって、エッセイとか随筆とかの作品はあんまりありませんものね。正面からゲームを語るのはちょっと気恥ずかしいので、ファンタジーの体裁を借りたとか…。そんなつもりがあったかどうかはともかく、いまのところそんな風に読めてしまいます。

    で、残念なことに、作品としても冗長、エッセイとしても冗長です。作品としてはちょいちょい入る作者の自分語りが、そしてエッセイとしてはファンタジー部分が、不要じゃないかななんて思ってしまいます。

    作者は「ボツネタを集めただけって最初に言ったじゃん」って開き直っちゃうのかもしれませんけれどね。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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