小説版 スキャナー 記憶のカケラをよむ男 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 70
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087454284

作品紹介・あらすじ

美人ピアノ教師が謎の失踪!? 警察が取り合わない事件の解明に乗り出したのは、モノから思念を読む能力を持つお笑い芸人だった! 野村萬斎×宮迫博之のダブル主演で映画公開の話題作!

感想・レビュー・書評

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  • 映画が見たくて、とりあえず小説を購入。
    よくある設定だけれど、こういう超常現象的な設定はいつでも大好物。
    そして主人公の仙石がもう萬斎さんでしか再生されなくなってしまった笑
    丸山は宮迫さん。

    あえていうなら作者が監督かつ初小説執筆ということで、まだ荒いというか、薄いという部分はあるのだけど、映画の前に見ても後に見てもどちらでもいい雰囲気ではありそう。
    もう少し厚くしてもいいのかもしれないけど、事件の核心部分の濃さ的にはこれくらいでもいいのかもしれない。

    できれば仙石の人嫌いから、事件にのめり込んでいくまでのもっと繊細な心の動きがあれば良かったのにと思う。
    その後の展開があったとしても、いきなり他人の思念を見て雪絵に言われた(ように思える)一言が心に響くかというと微妙なところではある……。
    人を信じない、人嫌いな仙石ならもっと心を閉ざしてそうだなと。

    また仙石の出生の謎は結局どういうものなのか明らかになるくらいの余裕があっても良さそうだった。
    完全に仙石が心を閉ざして、マイティーズをやめるきっかけになった老夫婦の指輪を見た時に、仙石は何を見たのだろう。
    今後スキャナー2が出てきてそこで明らかになるのであれば、それなりの伏線があっても良さそうだったけど、そこについてはわりとあっさりというか、ありがちなエンディングではあったからどうなるのか読めず。
    それこそ私がスキャナーしたいと思ってしまった笑

    映画と小説はまた違うのかもしれないから、映画も見てみたい。
    というか、萬斎さんが見たい。

  • 仙石の持つ「物に宿る想いを読み取れる」能力は設定が面白いと思いました。
    登場人物も好感が持てて暖かい気持ちで読むことができました。
    ミステリーとしてもよく出来ていて、驚かされました。

  • 2017/6/7
    映画のノベライズ。
    映画は見てないけど普通におもしろそうなのに流行らなかったね。
    最後のところが古沢さんっぽい。

  • 物に宿る残留思念を読み取る仙谷と、やたら弁の立つ丸山。
    2人のお笑い芸人の前に持ち込まれたのは、音楽教師の失踪事件。
    果たして、2人は難事件を解決できるのか。
    二転三転する物語の展開は、思いもよらない結末を迎える。
    「才能は、自分のためではなく、人のためにある。それが特別な力を授かった者の使命。」
    ぜひ、シリーズ化を期待します。

  • 請求記号 913.6/Ko 82

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著者プロフィール

2002年脚本家デビュー。「ALWAYS 三丁目の夕日」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「ゴンゾウ 伝説の刑事」で向田邦子賞受賞。主な作品に「外事警察」(NHK)、「鈴木先生」「リーガル・ハイ」「デート〜恋とはどんなものかしら〜」「コンフィデンスマンJP」。またEテレ子ども向け人形劇「Q〜こどものための哲学」の脚本を担当するなど多分野にわたり活躍。

「2023年 『どうする家康 三』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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