- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087454307
感想・レビュー・書評
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東京バンドワゴンシリーズ9作目。
シリーズものでも、登場人物がしっかり年をとって、その経過もつぶさに見える。一作目では、よちよち子供も今じゃ思春期真っ只中。
良くも悪くも、劇的な展開はなく、ゆったりと穏やかな、その中で起こる日常のちょっとだけ非日常が温かい。
物語に親戚気分で陶酔できる作品は相変わらず。
読者としては、他のシリーズは良いからこれに集中して、もっと短いスパンでだしてほしいね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京バンドワゴン 9冊目
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20160618
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親切か、お節介か、親しい中の距離の取り方が絶妙だと思う。勉強になります。
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201605/変わらない部分と変化していく部分と。都合良かったり出来すぎのリンクがあったりするけど、そんなことは気にならないそれ以上の良さが詰まってる。いつまでもこの世界にふれていたいな。
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うわ〜。期待以上!!
いつも、いつでも相手を思いやる登場人物たちが
本当に大好き。
ドラマを見てから、キャストのイメージがついてしまったけど、(割と悪くないなとも思ってる)
もっともっと知りたい。 -
今回も、安心感のある展開というか流れというかに身を任せ、一気に読みました。
ご都合主義な感じはやはりありますが、もうこの家族を見守っていくと思えば細部は気になりません。笑
また来春も楽しみにしています。 -
皆がお節介で、それを受ける人が喜んで受け止めて、また違う人たちを助けていくという循環が上手く巡っているのが素敵。
暖かな思いやりに溢れていて、読んでいて心地いい。 -
「東京バンドワゴン」シリーズの第9作。GW、新幹線の中ではあまり興が乗らなかったのだけど、どんたくのパレードも中止になるメイストームの日に読み進む。
話の度に登場人物が増えていき、それがまた思わぬところで繋がっていたりで、それを捌く作者の腕は良しとするも、面倒臭さに輪が掛かる。
毎度お馴染みのシチュエーションだが、研人や花陽も成長してきて、親子の繋がりとか自分が思うように生きることなどに話が及んできて、その辺りはまずまず良かった。 -
東京バンドワゴンシリーズ第9弾。またまた登場人物が増えるのですが、ひとりひとりそれぞれの個性が立っているで、大人数が一度にわいわいと出てきてもややこしくならないのはさすがです。しかしさすがにひとりひとりのエピソードの分量は減ってしまうので、エピソード自体の盛り上がりは小さいです。小さい波が連続して起こる感じでしょうか。一冊に渡る大きな謎や問題があればまた変わるのでしょうか、今回は小エピソードの連続に思えました。
その中でも研人のエピソードが印象強いです。将来に対する想いと決意。それに対する父・紺の言葉。自分の好きなようにやればいい、でも皆の話をちゃんと聞いてくれ。面倒臭がらず聞いて、ちゃんと考えるんだ。自分で決めて自分で行動するということは他の人の話を聞かないことではないということ。他の人の想いを受け取り自分で考えること。その言葉が響きます。
東京バンドシリーズは実に心地好い世界です。読んでいてずっとその世界に居たくなります。そんな幸福感を今回も味わいました。