- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087455090
作品紹介・あらすじ
ひょんなことから猫になった旗本の息子、宗太郎は、人の姿に戻るため日々善行を積む。道ならぬ恋をする男女の手助けをと思いきや、自らの許婚が登場して──。大人気「猫の手屋シリーズ」第三弾。
感想・レビュー・書評
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猫先生は石部金吉で恋の機微には疎いけれど、市井に揉まれて少しは前進したかな。琴姫のいじらしさに気づけて良かった。
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今回も猫太郎…いや宗太郎は猫の手を貸して回る。
許嫁のお琴、宗太郎への健気が思いが可愛いなぁ。振り回される真面目な宗太郎も可愛いなぁ。初々しい恋物語だわ。
猫の姿になっていても、きっとお琴は宗太郎であることに気付いているんだろうね。2人の行く末が気になるところ。 -
「猫の手屋繁盛記」シリーズ、第3弾。
今回も面白く読めました。
宗太郎は人間の姿に早く戻りたいだろうけど、そうしたらシリーズが終わってしまうので、もう少し猫でいて欲しいものだ。
だんだんと猫の本能が染みついて来るようで不安を感じてもいるようだが、それではいっそ、許嫁のお琴ちゃんも猫にしてもらったらどうだろう?
『にゃこうど』
白猫の桃太郎と、身分違いの恋もモノともしない「最近の若者」と、笑えるほどお堅い宗太郎の話。
『奇妙奇天烈な白猫姿の宗太郎が、語る』
「にゃっほ、にゃっほ」という掛け声が聞こえたらご注意!
悪事を憎む宗太郎の、熱い正義感が存分に語られる話。
しかし、やがて正義感と人情の狭間に揺れ始める。
宗太郎の成長でもあり、父上の血でもあろうか?
『男坂女坂』
宗太郎の父上って、もしかして、有名なあの人?
いつ人間に戻れるか見通しが立たない宗太郎は、縁談の反故を父に願い出る。
…お琴ちゃんは気づいているのかいないのか。
どちらにしろ、明るく健気で強い、良い娘である。 -
猫股によって白猫姿に帰られてしまった武士の宗太郎。
人間の姿に戻るために百の善行を積もうと、長屋暮らしをしながら困った人に「猫の手」を貸す毎日を送っている。
およそ男女関係の機微や微妙な人間の心模様には疎いぼんくらぶりだが、誠心誠意ひとの役に立とうと日々涙ぐましい努力をしている宗太郎の毎日を描いた物語、第三弾だ。
情の濃い庶民の生活にもまれ、四面四角な性格だった宗太郎も正論ばかりではない解決方法があることに気づき始め、そうはいってもぎこちなく、日々を送っている。
猫がつなぐ若い恋の物語、火車に乗ってゆく老人の人生の物語、そして宗太郎の許嫁との物語。
どの話も優しさがあって、読んでいてふっと気持ちが丸くなる。
猫先生のひんなりとしたしっぽ、触ってみたい。 -
シリーズ第3弾
今回も宗太郎のいちいち入れるツッコミにクスリとできて可笑しい。かたぶつらしく鈍感なところとかも。そしてそんな所をよく理解している許嫁がお目見え。可愛らしく純粋で真っ直ぐな姫君にたじたじになる宗太郎をもっと見たいなぁと思った。どんな展開になっていくんだろう。
国芳展を見に行ったら、もれなく猫太郎の事も思い出すんだろうなぁ。現実と小説。今と昔が塩梅よくごっちゃになりそうで楽しみ。 -
今回は恋(*^^*)最初の「にゃこうど」は若者が青春しているから「若人(猫版)」だと思って読んでいたら「仲人(猫版)」だったんだねぇ(^^;)1話目の熱々話、2話目のしんみり話の後、3話目の冒頭で度肝を抜かれた(゜゜;)いやしかし仲良しって、そんなもんか(^o^;)今回最も気になったのは、宗太郎の父上の桜吹雪イレズミ(゜_゜;)もしかして、あの方なのか?
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猫の手屋繁盛記第3弾