岳飛伝 六 転遠の章 (集英社文庫)

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著者 : 北方謙三
  • 集英社 (2017年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455656

岳飛伝 六 転遠の章 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 呉用は死ぬ前に「岳飛を救え」と言い遺した。燕青が久しぶりに立ち、侯真、羅辰ら致死軍が久しぶりに活躍する。褚律がきちんとかっこいい処を見せる。

    岳飛と秦檜が訣別し、岳飛が捕らわれて形の上では「死ぬ」前に、2人は何度も話し合う。その言葉の端々で、やっと軍閥の岳飛が南宋に合流しなかったのか、読者である私にも分かって来た。

    「軍閥であり続けて、何になる、岳飛?」
    「拠って立とうという国が、俺にはありません」(125p)

    結局、岳飛は南宋という国が「嫌い」だったのだ。非常に知性的な人間だとは思うが、しかし最後の選択は「好きか、嫌いか」で行う。そこが著者の北方謙三と被るかもしれない。本来は梁山泊に入るべき人間が、楊令を生涯のライバルとしたために違う道を選ぶ。男というのは、マアどうしようもない生き物ではある。

    岳飛は遂にチェ・ゲバラのように南の国を彷徨する。遂に本当の岳飛伝が始まるのかもしれない。

    2017年5月7日読了

  • 岳飛が秦檜の策略で処刑されるところで、あわやというところで命拾い。ただその後も付け狙われてベトナム当たりまで逃走。南では今のミャンマー当たりの国まで、秦容が探検して王と交流をすることになった。芋糖が上手く精算が軌道に乗り、また造船が始まる。今後梁山泊と南宋、金の戦いはどうなるか。良くわからん展開。

  • 岳飛処断、歴史上この時点で岳飛は処刑され亡くなっている。
    岳飛処刑にいたるまでの、秦檜の心理状態が、秦檜の妻の王夫人の言葉の影響なども含めて、細かに描かれている。
    ただ岳飛伝としては、南でそこで暮らすための村作りが始まる。南でも西でも次への準備がなされる。
    金の後継者争いの種も書き込まれ、東西南北、これからどんな展開になることやら。

  • そっか、表舞台の岳飛は死んじゃうんや。水滸伝でヨウシが死んだのも5巻か6巻くらいだったと記憶しているけど、今度も同じようなタイミングでまたもやビックリさせられました。そういうスパイスもあったせいで、今回はかなり新鮮な読後感。なぜ軍団からの脱落者がいたのか。なぜやたら南方が詳細に描かれていたのか。そのあたりがだんだん繋がってきました。人物紹介の中には入っているから、生きているには違いないんだろうけど、全く一顧だにされていなかったコウジュウ、ここにきてようやくの登場ってのも興奮材料。老いて益々盛んな梁山泊最古参メンバー、みんな漢らしく散らせてもらえるんでしょうか。見ものです。

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岳飛伝 六 転遠の章 (集英社文庫)の作品紹介

岳家軍としてあくまでも抗金を貫きたい岳飛と、彼を南宋軍に組み込みたい秦檜。対立が決定的となり、岳飛の処断が近づく中、梁山泊が救出に動き出していた。『岳飛伝』前半のクライマックス!(解説/小椰治宣)

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