短編少女 (集英社文庫)

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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455731

感想・レビュー・書評

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  • 多感な少女の気持ちがなんとなくわかるような作品集。
    「宗像くんと万年筆事件」はおもしろかった。
    宗像くんのあっぱれな探偵ぶりに感動。見た目とのギャップがおもしろかった。
    「空は今日もスカイ」の茜やフォレストは、その後どうなったのかな?

  • 「短編少年」を読んだので、その次はこれ、と手に取ってみた。読み終わって解説のところで気づいたのだが、こっちが先に出版されたのか…情報不足だった。とはいえ、私もこの本に出てくる少女たちと今現在同じ年代なので、共感できたこと、クスッと笑えたところ、切ないと感じたところなど、私も各物語の一登場人物のように、主人公と交わることができた。
    ホテルのコース料理のように、いろいろな作家さんのいろいろな良いところをつまみ食いできるところがアンソロジーならではの傑作だと感じた。

  • 短編なので読みやすかった
    短編少年も読みたくなります

  • アンソロジーですが、お馴染み作家よりも初読みの作家さんの短編が面白かった。荻原さんのは『海の見える理髪店』で既読でしたし。『haircut17』(加藤千恵)で繊細すぎる少女に憧憬し、『薄荷』(橋本紡)で自分に似た少女時代を懐かしく感じました。『きよしこの夜』(島本理生)の少女にも感傷を覚えました。自分はあまり女らしくない少女時代を送った気がしたけれど、こうやって繊細だったり大胆だったり傲慢だったりする少女たちに自分を重ねることができる。それなりに自分もありきたりな少女だったのだな。

  • 少女という言葉でイメージするのはキラキラしていて、なぜか楽しそうで。でも、内心はそうでも無くて。
    そんな感じの女の子が9編。

  • てっぺん信号―三浦しおん
    空は今日もスカイ―荻原浩
    やさしい風の道―道尾秀介
    モーガン―中島京子
    宗像くんと万年筆事件―中田永一
    haircut17―加藤千恵
    薄荷―橋本紡
    きよしこの夜―島本理生
    イエスタデイズ―村山由佳

    小学生から高校生までの年ごろの9人の少女達(?)
    女の子なのに鉄人28号や鉄腕アトムが好きで、青い筆箱を買ってもらっていた私には実感できない少女の心。でも みんなキラキラしてて嬉しい。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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