にじいろガーデン (集英社文庫)

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著者 : 小川糸
  • 集英社 (2017年5月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455823

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にじいろガーデン (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この作品では、つるかめ助産院の時ほどの作者の共感を読み取れなかった。

    当然、読んでいる側も設定に入り込めず。

    展開も急すぎて非現実的に感じたし
    遠慮せずに物を言えば「作り話」感が強かった。

    それでも性的マイノリティの課題には正面から向き合いたいと思っているし、勉強になったところもある。

    のめりこむような楽しさの読後感は得られませんでした。

  • 世間のはじっこでしっかりと根を張って生きる家族
    重いテーマ
    でも視点を変えて淡々と語られる
    ついていけない所も分からない所も多かったけれど
    虹を求めて生きていくんだね
    草君の展開には不満ですが
    「つるかめ助産院」「かたつむり食堂」の方が好きですが
    ≪ オハナって 家族の意味よ ちがう色 ≫

  • もう少し物語を丁寧に書いてほしかったかな。淡々と進むので重くなり過ぎないのだが、時間がポンポン進んで、逸話と逸話の間の主人公たちの気持ちの変化が解らず、置き去りにされたような感じです。それと、4人の主人公の一人が死んでしまうし、一人が事故で植物状態になるのは、物語としては有りなのかもしれないが、私としては無しですね。ガッカリしてしまいました。

  • 章が変わるごとに泉、千代子、草介、宝の視点で描かれています。
    本のカバーを見た時には普通の家族の物語だと思っていましたが、
    読み始めたら全然違い同性同士の結婚、
    その他の家族についての物語でした。
    こうゆうタイプのものは初めてだったのでとても不思議な感覚でした。
    今まで男性と結婚していたのに、突然表れた女の子によって
    自分がそうゆう人だったのかと思うのは
    どうゆう感覚なのだろうかと思ってしまいました。
    けれどこの二人、そして家族を見ていると
    性別とかそうゆう物を通り越して
    人として自由に生きている感じがしました。
    ここまでに至るには現代の日本でもまだまだ差別や偏見、
    色眼鏡などで見てしまうので難しいなと思います。

    心に響いた言葉
    どんな人でも拒まずにありのままを受け入れる、開かれた場所。
    この場所を、ほんのひと時でも自分らしさを取り戻す、
    安らぎの場にしたかった。

    はじっこでもちゃんと根を張って生きていけることを、
    わたしは自分のこの体で証明したかった。
    泉ちゃんの夢を、一日でも長く更新したかった。

    楽しかった思い出を瓶に保存しておいて、
    それをちびちびと出してはさ、
    残りの人生を食いつないでいかなくちゃいけないんだもの
    幸せな記憶が腐らないよう、
    塩漬けとか味噌漬けとかにしておいて、
    なくならないように配分しながら人生のおかずにして生きていく。

    前半は割と温かく明るいイメージでしたが、
    後半になって今までのとは違うテイストになり
    想像もしていなかった展開になりとても悲しく胸の詰まる思いで
    一気に読んでしまいました。
    けれど暗い場面では暗くなり過ぎないように
    文に色彩がついているかのように丁寧書かれていたので
    あまり暗くならずにはすみました。

    この物語の場合は親同士も世間ではあまり見かけないタイプで
    周囲に受け入れられるまではそれなりに苦労を重ねてきています。
    けれどそれ以上に息子や娘は本当は本人達の前では言えない
    苦労していることなどが切実に語られて、
    特に息子の草介の場合は 娘の宝とは違ストレートに表現することもなく、
    また違う想いも重ねていたこともあり
    とても辛い立場だったなと思いました。

    家族、結婚という形について改めて考えさせられました。
    そして生きるということについてまた深く考えさえられた作品でした。

  • 離婚を夫から迫られている泉さんと
    女性が好きだということを親に理解されない千代子さん
    泉さんの息子と、千代子さんの娘と
    4人が家族として生きていく数十年の物語
    人の優しさが、ビシバシと感じて涙が出る

  • 出来事ひとつひとつは、けっこう深刻なものなのに、それをあまり感じさせないような文章だった。
    登場人物、それぞれの視点から、それぞれの想いを語られているのは面白かった。
    ハッピーじゃないのに、明るく、ほのぼのした雰囲気が漂ってて、どう納得させればいいのか分からなかった。でも、きっとそこがいいところなんだと思う。

  • 気軽に読み始めたら、テーマが重くてびっくりしました。
    でも、逆境や苦難をものともせず突き進んでいく「愛の力」に引っ張られるように、読み進めました。

    家族になるのに、理屈も常識もいらない。
    でも、法的に認められている関係というのも確かに大事で。

    幸せの形は本当に人それぞれだけれど、茨の道であっても笑って乗り越えていけるような、そんな強さを持ちたいと感じました。

  • 帯に愛と再生の物語、と書いてあったのが気になって買った。

    まず、構成が面白かった。
    ちょっとずつ時間がずれていって、それぞれの視点があって、
    読み進めていくとだんだん種明かしがされていくような気持ちになった。

    息子くんと娘ちゃん、両名とも好きです。
    性格の違いがとてもいい。

    読後感は「切ない」かな。
    悲しくはなかったですし、感動とも違う。

    最後はもっと幸せな展開があるのかな?と思ったけど、そうでも無かったのがちょっと誤算でした。
    でも、そこが楽しめた。

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にじいろガーデン (集英社文庫)の作品紹介

夫との関係に苦しむ泉はある日、電車のホームで思い悩む女子高生と知り合う。互いの悩みを相談するうち二人は惹かれ合い、共に暮らす決意をする──。新たな家族の形と幸せを問う感動長編。

にじいろガーデン (集英社文庫)はこんな本です

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