佐賀北の夏 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087456141

作品紹介・あらすじ

2007年夏、甲子園決勝の舞台で奇跡が起きた。逆転満塁ホームランを放った無名校が、常連校を破って優勝。その野球部は一体どのようにして全国の頂点に立ったのか。あれから十年のインタビューを追加。

感想・レビュー・書評

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  • 公立校で2007年に甲子園優勝の佐賀北について
    書かれた書籍
    ここまで甲子園関連本4冊目ですが
    いろんなチームがありいろんな監督がいて
    いろんな選手がいますね
    そして佐賀北もまた
    甲子園決勝で劇的な逆転劇
    そこにある監督、選手らの思い、言葉などを
    みるとただテレビで観戦するだけじゃない楽しみが
    あります
    よかったです

  • 甲子園の伝説となった試合のノンフィクション。甲子園には魔物が棲むと言われる。まさに相手側の広陵高校にとっては魔物にやられた決勝戦。満塁本塁打の前球は、今さらながらどう見てもストライク。その時のバッテリーが野村(広島)と小林(巨人)。現役後半に差し掛かっている二人だが、もう一花咲かせてほしい。勝者も見事、それ以上に敗者も美しい。

  • 高校野球を経験したことのあるものなら誰もが知っている2007年の夏だろう
    どこにでもある公立校だけれども、その“どこにでもある”はもはやマイノリティだろう
    高い志を持つエリート集団である私立と9人の部員を揃えることができず、助っ人を借りたり、他校と連合を組むことでしか大会に出られない。そんなチームがかなり多い。

    本書ではどこにでもいる高校生にとって当たり前のことを続ける、継続することを難しいこととして語られているが本当にその通りであり、大人にとっても難しい。だからこそ続けさせることのできる百崎先生と挫けながらもついていこうとした生徒が目標を達成できた物語だと思う

    すごく人間的で途中何度も熱いものが込み上げてきました。興味深く拝見させていただきました。

  • 日差しが照りつける夏の暑さが続くこの頃。

    ふと甲子園が近いなと思い手に取った1冊。公立高校の奇跡はいかにして起きたのか。あの時の伝説がまた甦る。

    読んでる最中に、あの日、偶然テレビで目撃した佐賀北の強さが思い起こされた。数々のドラマを打ち出す甲子園は素晴らしい。毎年、心震わされる。

    佐賀北の夏。伝説の夏。日本中に旋風を起こした軌跡を辿りたければぜひこの一冊を。

    2018年7月22日読了。

    • ノートさん
      野球好きで嬉しい
      野球好きで嬉しい
      2020/04/04
    • わっかーさん
      早くプロ野球始まって欲しいです。笑
      早くプロ野球始まって欲しいです。笑
      2020/04/04
  • 夏の金足農業旋風で、そう言えばあれよあれよという間に優勝しちゃった公立高校があったなあと思いだして、前から気になっていたこの本を読んでみた。まったく当たり前だけど、あれは決してまぐれとかじゃなかったんだなあ。よくある「さわやか高校野球」的なスタンスではなく、かといって暴露的な感じでもなく、かなり突っ込んで取材してあり、読みごたえたっぷり。しかしまあ、監督が熱すぎて、もう降参。

  • 今年も公立校の金足農高が決勝進出して盛り上がりましたが
    公立高校の優勝は、この佐賀北の優勝まで遡ります。
    その優勝への軌跡は、あらためて読むとまた胸にグッとくるものがあります。

  • ノンフィクションならでは

  • 佐賀北高校が甲子園で劇的な優勝を果たした。何が佐賀北に起こったのか。それとも何も起こらなかったのか。
    勉強も運動も普通より少しできるという、どこにでもある高校が甲子園で優勝したことを監督や部長や部員の話を交えて当時の状況を回想する。

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著者プロフィール

1973年、千葉県船橋市生まれ。同志社大学法学部卒。スポーツ新聞記者を経て独立。スポーツをはじめとするノンフィクションを中心に活躍する。『甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実』(新潮社)でミズノスポーツライター賞最優秀賞、『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇』(集英社)で講談社ノンフィクション賞を受賞。他の著書に『佐賀北の夏』『歓声から遠く離れて』『無名最強甲子園』などがある。

「2018年 『高校野球 名将の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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