うずら大名 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 509
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087456721

作品紹介・あらすじ

正体不明の“自称"大名、有月と、泣き虫の村名主、吉之助。そして有月が飼っている勇猛果敢な鶉の佐久夜。二人と一羽が江戸を揺るがす事件に挑む。人気作家・畠中恵、集英社文庫初登場。(解説/ミムラ)

感想・レビュー・書評

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  • ぽぽぽぽー
    御吉兆!
    うずらは本当にそんな声で鳴くのかな。
    気になるー

    いつもながら登場人物が可愛い

  • 偶然のいたずらで部屋住みの身分から当主になった大名貸しの豪農と隠居した大名。
    この不思議なコンビが貧乏大名の身分を売り買いする企を防ぐ物語。徳川幕府が取った戦国の世に決して戻らないための締め付けが大名家を貧しくさせたのは有名な話で、こんなこともあったのかなと想像させます。
    流石に老中とも親しい元大名がこんな気楽に市中で行動しないだろうから、そこは小説ならではのご愛顧として、しゃばけの若だんなを彷彿させる吉之助の弱さと攻撃的な鶉という無茶な設定の佐久夜が愛おしい。シリーズ化されていないのが残念です。

  • ひとの道はそれぞれ。開けるもの、閉じるもの、耕すもの、失うもの…見目良き大殿が主役かと思えば泣き虫の豪農が主役だよと描いておいてほんとうの主役は白い鶉なのかも。鶉に意思があるのなら。

  • 新しいキャラクター!佐久夜さん かわいいです。 泣き虫の吉之助と見目麗しい有月様!
    武家の名を売る話しは、他の本でも読んだけど本当に あるんだなぁとちょっと悲しい気持ちになりました。

  • 「畠中恵」の時代小説『うずら大名』を読みました。
    『ねこのばば しゃばけシリーズ3』、『まんまこと まんまことシリーズ1』に続き、「畠中恵」の作品です。

    -----story-------------
    正体不明の“大名"と泣き虫の村名主が江戸を揺るがす難事件に挑む!

    泣き虫でへっぴり腰の「吉之助」。
    東豊島村の豪農で名主の彼は、ある日、辻斬りに襲われたところを、一羽の鶉とその飼い主に助けられる。
    飼い主の名は「有月」。
    自称大名で、「吉之助」とはその昔、同じ道場に通った仲だった。
    一方、江戸では、大名に金を貸す大名貸しと呼ばれる豪農らが、次々と急死。
    「有月」が真相を探ることに…。
    二人と一羽の異色トリオが、幕府を陥れる謀略に挑む!
    新たな「畠中ワールド」の開幕。
    -----------------------

    正体不明の自称大名「有月」と泣き虫の村名主「吉之助」、そして「有月」が飼っている勇猛果敢な鶉(うずら)の「佐久夜」… 二人と一羽が江戸を揺るがす事件に挑む痛快時代小説です。

     ■序
     ■一 うずら大名
     ■二 御吉兆聞こえず
     ■三 大根一万本
     ■四 書き付けの数字(『江戸の合戦』を改題)
     ■五 佐久夜の初泳ぎ
     ■六 江戸の合戦(『眉間の向こう傷』を改題)
     ■解説 吉之助の涙の効能 ミムラ

    若き日に同じ道場に通った貧乏武家の部屋住み「有月」と百姓の三男「吉也」… 金もなく、家にも町にも居場所がなく、この先どうやって生きていけばいいのかと悩む日々を共に過ごしてきた、、、

    時は流れ、「吉之助」と改名… ある日、大名家へ向かう途中に辻斬りに襲われるが、「御吉兆ーっ」という鳴き声とともに飛び込んできた白い鶉とその飼い主であるお武家によって命を救われる。

    お武家の正体は、十数年ぶりに再会した「有月」だった… 涼やかな面で切れ者、剣の腕も確かな有月は大名を自称するが、どう見ても怪しく謎めいている、、、

    そんな「有月」と勇猛果敢な鶉の「佐久夜」に振り回されながら、「吉之助」は江戸近隣で相次ぐ豪農不審死事件に巻きこまれていく… 一つ一つの事件を解決するうちに、その背景に蠢く、幕府を揺るがす恐ろしい陰謀が明らかになり――。


    主人公のひとり、気弱で泣き虫の豪農「吉之助」に感情移入できず、その言動にフラストレーションを感じてしまい物語に入り込めなかったですねー 

    大名家の売買というスケールの大きな陰謀を解き明かそうという展開や、飛び道具としても使われる勇猛果敢な鶉「佐久夜」の魅力あるキャラ等、興味深い内容だっただけに、ちょっと残念でした。

  • サクッと面白く。

  • なかなか気さくな大殿様です。道場の同門とはいえ…大名なのに…
    豪農がこんな感じに栄えて、江戸のあちこちに居たんだな~とかちょっと考えながら読みましたが、何と大事件❗❗どこのおうちでも跡取りになれないと本当に大変な時代だとも思わされました。

  • 時代劇ラノベって感じ。場面が想像しやすいので、頭の中で主人公たちがよく動く。

  • 少々犯罪の意味が面倒。そんな面倒なことをする必要があるか疑問。
    それと主人公(狂言回し?)に魅力が薄い。
    それを除けばまあ読めるんだけどね。

  • 面白かった。さすが畠中恵。続編は無いのかな?

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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