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永遠の出口 (集英社文庫(日本))

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  • 485レビュー
著者 : 森絵都
  • 集英社 (2006年2月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460117

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永遠の出口 (集英社文庫(日本))の感想・レビュー・書評

  • エピソードがたくさんありすぎて、混迷している印象。
    主人公にも、彼女の周りの人物にも特に共感できず、気分が悪い部分が多かった。
    再読はない。

  • さすが森絵都というべきか、読みやすさはさすが。
    ストーリーはさしたる起伏のない1人の女の子の人生を描いたもの。まあ途中、中学時代にグレたりしてるけども。
    しかし主人公がストーリー半ばにして万引きをした上、それを捕まえた店員に対して冷めた態度をとった時点で、この小説を好きにはなれない!小売業の人間として、万引きした人間はクズで滅びるべきだとしか思えない!
    まあ最終的に抗えない面白さは感じるから、星3つ半で。

  • 小さいころのお姉ちゃんの口癖、「ああ、かわいそうに、紀ちゃんは永遠に見れないんだね」という言葉には、妹を心底悔しがらせ自分の経験をより価値あるものとする子供ならではの残酷な優越感があふれている。タイトル名はそこからきている。森絵都ファンなら外せない1冊です。

  • 思春期を前にした小学校五年生から高校卒業までの主人公の振る舞いの変遷を筆者の筆力で面白おかしく構成している。大人の事情がいろいろと見えている、主人公の「今」から見た視点ではなんでもないことが、それぞれの少女時代では、どれほど一大事であったことか。その右往左往するさまが、軽快なテンポで進んでいき面白い。
    一方で、中学時代の行動は少しぶっ飛び過ぎているような気もして、違和感あり。それが主人公の事実だということであれば仕方がないが、そのころの少女達はそんな感じだったのだろうか。たまたま筆者の年齢が私と近いこともあり多少親近感を持って読み進んでいったが、どうしてもここだけが自分の認識と乖離してしまうのだ。が、しかし、この中学時代があって、中学終了間際のイベントの面白さが出てくるかもしれず、何にしろ意外と波乱万丈な少女時代を過ごしてきたのねという感想。

  • 成長の過程で経験する心の揺れ動きが鮮明に描かれていて、痛いところを突かれる
    でもその不器用さが温かくて美しい

  • めちゃくちゃ好きで何回も読んでる。主人公の人生が普通すぎて逆に色々考えさせられる。

  • 本棚の本を整理していたら目についたで、通勤途中にちびちびと読んだ。過去に体験したことがあるような、でもやっぱりないようなデジャブを感じさせられる。大人になって読んでも、面白い

  • 2017/3/20
    小学校から大人になるまでのある女性にスポットを当てた成長の記録みたいな、それぞれの時期の話。小学校時代、姉の口癖である「永遠に」という言葉に対して心につっかえをもって友人たちと過ごしていた。誕生日会をめぐる人間関係の攻防や、担任の魔女との対決などその後も気になる。中学生になってからはひょんなことがきっかけで人生のレール的なものが崩れていわゆる荒れた中学生になっていく様子が描かれている。どういう風に大人を見ていたのか、親に対してどのような気持ちを持っていたのか、何とも複雑な心情が文章に現れている。高校生になってからは一家離散の危機を阻止するべく姉が立ち上げた家族旅行計画や、そこで彼女が親に対して抱く感情の変化や再出発しようとする家族の様子とそれによる主人公の気持ちの変化が丁寧に書かれている。衝撃的な展開が待っているというわけでは特にないけれどもひとつひとつの描写や、心情が丁寧に描かれていると思う。あっという間に読めてすごく読みやすい。

  • 私は、永遠に~できないという言葉に滅法弱かった。ある女の子の小学生から高校生までの成長の物語。家族や友達、グループに仲間外れ、恋愛や、万引きにアルバイト、十代って生き辛い。辛いことにも終わりは訪れる。長い目で見ると永遠なんて存在しない。永遠の出口って、子どもから大人になることかも。

  • まさにこの時代の申し子の私。
    なんて言うことないエピソードのひとつひとつが懐かしい…。
    思えば子供の頃って、その時期その時期ごとに、おそらく「自分だけ」が死ぬほどこだわっていることがあって、あとになって考えると、「どうしてあんなことが大事だったんだろう…」って、あまりの恥ずかしさに頭を抱えたくなるんだけど、当時はそれが命なんだよね。嬉し恥ずかし青春時代、いや、人間は恥かいて一生か。楽しく、懐かしく、味わいつくしました♪ありがとう!

  • 紀子の小学生から高校生までの心の中を描いた作品。
    ある女の子の青春時代が凝縮されていた。
    確かにこんな事感じてたとか、こんな行動起こすのはこんな事を考えてたからなんだとか、描写がうまい。
    友達との関係、家族との関係、恋愛、バイト、その時々で自分の中心としている世界が移り変わって行くところは確かにそうだったなと共感した

  • 主人公紀子の小3から高卒までの話。
    どの年代の紀子にも共感できなくて、つまらないと感じた。

  • 劇的な事件が起きるわけでもなく、主人公はどこにでもいる普通の女の子。彼女がおとなになるまでの、成長の物語。

    だけど。だからこそ。

    彼女の辿る青春の日々は、彼女がそこで感じること、考えたことは、誰もが経験した想いなのではないか、と思うのです。

    少なくとも私は、紀子は私だ、と思う瞬間があった。
    今思えば、どーでもいいじゃんそんなん、って思えることを、この世の終わりのように感じてた時期が確かにあった。
    こんな風に考えて、こんな風に苦しんだ時が私にも確かにあった。

    懐かしく、みずみずしい匂いのする一冊でした。

  • あいたたたー、という痛い子ども時代を執拗に描き切って、これは痛いなー、と思いつつも、自分がもっと年を取った時に同じくらいの痛さを持っていたんではないか、と思うにつけ、更にぐさぐさくるような、でも読まずにはいられない、的な。恐ろしさよ。でもまぁそんなこんなで大人になる。大人になるって年を取るだけじゃなくて、つまんない間違いとか勘違いとかいっぱいやっとかなきゃなんだよなー。それを中学生とか高校生で体験できるなら幸せじゃないか。
    とりあえず高校は男子校じゃなくて共学が良かったよな、やっぱり、と思わずにはいられない。そしたらちょっとした間違いとかあったんじゃないか、と期待するけど、まぁそれもひっくるめて今があるんだな、と納得する。

  • p45まで
    担任の話に興味がわかなくて途中放棄中

  • 出だしは『ちびまる子ちゃん』っぽいほんわかムード。匂いつきの消しゴムとかめちゃくちゃ懐かしい。ところが主人公 紀ちゃんが10代に突入すると…。
    章が進んで彼女の悩みが増えるたび、文章のトーンがころころ変わってなんだか落ち着かなかった。9年間のエピソードが小間切れなので、どうやって収拾つけるの? なんて思いながら読んでた。最後はきれいに(宇宙規模で!)まとまったからすごい。
    元道君の台詞がかっこよかったなぁ。

  • 思春期の少女のお話。自分の事を重ねながら読んで、しんみりしてしまった。
    私も母親にたいして、何でわかんないんだろうって思ってたけど、今や私も母親。
    ドキッとした。
    子供の心を忘れてはいけない。

  • 主人公の紀子の、小学生から高校卒業までを綴った連作短編集。
    面白くてどんどん読み進んだけど、同時に読んでて胸が苦しくもなった。青い10代を生きて大人になった人なら、誰しもが思い当たるエピソードが満載で。
    今まで忘れていたことでも、そういえばこんなこと私にもあったなぁ、なんて色々と思い出したりした。小学生時代のお誕生会とか、女子同士のあれこれとか、仲良くても卒業してバラバラになると疎遠になっちゃう感じとか。

    この主人公は反抗期がやや行きすぎた感じになったのだけど、私の周りにいたいわゆるグレてた子も、元々はきっと普通の子で、ほんの些細なきっかけでそっち側にいって、でも少し大人になってまた元に戻ってみたり、純粋だからこそ染まりやすく揺れやすい、そういう思春期の描き方が本当に秀逸。
    森さんは元々児童文学のジャンルの作家さんだから、というのもあるかもしれないけれど、大人になって読んで自分のことを振り返って少し胸が疼くような、懐かしくてちょっと笑っちゃうような、青さが恥ずかしくて思わずジタバタしちゃうような(笑)、たくさんの感覚を与えてくれた小説だった。

    10代の頃から目標を明確に持って5年先10年先のビジョンを描けていた人もいるかもしれないけれど、全く描けないまま何も決められないまま高校を卒業してしまった私のような人間からすると、「未来は全然分からなかったけれど、自分次第でどんな風にも変えていけた」と30代になってから気づいた瞬間の、諦めとも後悔とも誇らしさともつかぬ複雑な感覚が正しく描かれすぎているこの小説が、大好きだけどちょっと怖い、と思ってしまうのかもしれない。はっきりと自信が勝っているなら、そうはならないのかもしれないけれど。

  • 再読

    前に読んだのは高校生の時だっけ?
    あー、超おもしれかった!
    お父さんとお母さんが喧嘩して、仲直りの場面が書かれていないところとか、葡萄酒が破裂して家を飛び出すところとか、バイト先の先輩が実は男癖が悪かったりとか。
    主人公の初恋が痛すぎて、こんな恋愛絶対嫌だなって思ったけど、最後の最後に、やっぱり、こんな恋してみたかったなと思わせてくれるとことか。

    わたしは今に永遠の出口が見つからず、子供のまま大きくなっちまった。

  • 学校社会の描写の仕方がうまい。
    私自身は男でありながら、主人公の女の子にとても共感してしまう。

    主人公の家庭環境は決して良いとは言い難いのだが、実際このような家庭は多くあるのではないかと思う。読んでいる中で、不良に対する見方が少し変わった。こうやって一つ一つ偏見や先入観が減っていって、自分の心が大らかになるのはとても気持ちがいい。

  • 主人公紀子の小3から高3までの成長物語。紀子が鈍すぎて共感できないところもありましたが、全体的にはこんなことあったな〜と共感できるところの多いお話でした。特に第三章『どんなに辛い別れでもいつかは乗り切れるとわかっている虚しさ。決して忘れないと約束した相手もいつかは忘れると知っている切なさ。』や、第四章の大人たちに対する理不尽さ、第六章のぎこちない家族旅行には非常に共感できました。第八章の紀子の鈍さにはイライラしましたが、でも初めての恋ってそんなもんだよなぁと思いながら読んでいました。

  • 少女の青春時代がぎゅっと詰まった作品。
    反抗期の苦い思い出も、浮き立った初恋も。
    初々しさが読んでいてほっこりする。
    もう、一生あんなことできないんだ〜、って悔やむこと沢山あるけど、
    それよりも、これからもっともっとそれよりも楽しいことが悲しいこともあると思うけど、たくさんあるかもしれないって
    小学生から高校生までの少女の成長をみてると思えてくる。あの頃、すっごく辛かったことも今思い返すとなんてことないなあ、って。
    もっと楽しいことがたくさんあとにあったなあ、って。

  • 昨日再放送のものを録画してあったNHKのプレミアム8の『チーズと塩と豆と』という番組を見た。角田光代さん、江國香織さん、井上荒野さん、森絵都さんの四人がヨールッパのスローフードやソウルフードといったものを求め旅をしてそれれぞれがおのおのの体験をもとに小説を書き番組にミニドラマとしてそれを組み込んで行くというさすがNHKといった企画のものだ。報道の姿勢には問題を感じる部分も多々あるが、教養ものの分野ではやはり他局とはまだまだ一線を隠している気がした。そんな番組を見たのでその四人の本を読みたくなり積ん読文庫のなかから探したら森絵都さんの『永遠の出口』を発見。そして読み始め、本日午前中に読了。四人家族のなかの末娘紀子の物語で、普通の何処にでもいる少女がちょっとぐれたり、家族の離婚危機の中でどきどきしたり、はじめてのバイト生活の中での小さな組織の軋轢を啓経験しながら成長して行く様が描かれた作品。作者は紀子という本当にどこにでもいそうな少女の、他人からは計り知れない本人からしたらいっぱいいっぱいで、本当にはち切れんばかりの思いでもって毎日を暮らしている様子を温かい目線でもって描いているので、刷れてしまった大人が読むと自分の少年少女時代を思い出すとができ、ちょっと立ち止まり自分お姿を顧みる事が出来るかもしれないかなと思えた作品だった。

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