第三の時効 (集英社文庫)

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著者 : 横山秀夫
  • 集英社 (2006年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460193

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第三の時効 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 日ごろユルイ感じの本ばかり読んでいるから、たまにこういう本を読むと気持ちが引き締まる。
    駆け引きにドキドキして読んでると、あっという間に6編読み終わってる。
    章ごとにひとつの事件があるから短編みたいな感覚で読めて、読書の時間がなかなか取れない人にも読みやすい。
    中でも面白かったのは「ペルソナの微笑」。
    この章の主人公、矢代の怒りがとても悲しく表現されていて、印象的。

  • 時効完成を題材にした作品は沢山ある。「時効完成の数分前に逮捕」。たしかに面白い。
    しかしその設定には根本的な問題がある。時効完成の数分前に被疑者を逮捕できたとしても、その数分後、つまり時効完成の瞬間には釈放しなければならない。公訴時効というのは逮捕できる期限ではなく、起訴できる期限だからだ。期限までに起訴できなきゃ、つまり裁判が出来なきゃ、結局それは犯人の勝ちだろ...。
    そんな冷めた私が、思わずのけぞったのが表題作だ。私のように「時効モノ」に冷めた目線を向けている方にこそ、この作品は面白いと思う。
    他の短編も逸品揃い。お勧めしたい。

  • これはもう言葉ではなく、
    「現(うつつ)」そのもののようだ。

    警察小説っていうものへの偏見が吹っ飛んだ。
    どこまでも濃く・深い人間描写。
    話なんかどうでもよくすら思えてくる。
    ただただ、この人たちをもっと見たい。
    それくらい「人」に惹きこまれる本。

  • 饒舌すぎず、クールすぎず。
    裏表紙にあった「硬質なエレガンス」との表現になるほど!と思った。
    特に、刑事たちの人物像がおもしろい。
    1班の朽木は過去の重りをむしろ大切に守っているかのようだし、冷血といわれる2班の楠見にはまだまだ奥に何かありそうである。
    そうか、男たちの矜持か…。

    シリーズ第一弾ということなので、他の刑事たち含め、今後もっとあぶり出されてゆくのかもしれない。

  • ミステリの興趣と男の激情が短い中にギチッと詰まった粒揃いの名作。

  • 時効が迫りつつある事件を追っていくF班を舞台に、真相などを突き止め、事件の真意を問うていく物語。短編集であるが、どの話も事件が起こった背景には様々な感情や人間模様がうずまき、人間関係もちょっとしたことでもつれて事件に発展してしまった悲しさを感じる。真相がどうなのかの意見の相違によって衝突したり、真相究明のためのアリバイなどの着眼点と、捜査班の執念から見えた事件の真実解明への展開は見事についていると感じる。操作する中で猜疑心や疑り深さ、ライバル心に火をつけたという所もあるが、捜査班の一致団結さも感じられた。

  • やはりこの作者、大好きだ。それぞれの課がお互い張り合って、面白い!男の仕事という感じが滲み出ていい!

  • 個人的に警察小説のベスト。

  • 10年前に文庫化、単行本で出版されたのはさらにその3年前という“F県警強行犯”シリーズ第1弾。有能だけどとてつもなく扱いにくい曲者ぞろいの強行犯捜査課各班の面々。6話から成る連作短編集である本作は、1班の朽木、2班の楠見、3班の村瀬、各々の部下たち、そして曲者たちを仕切る立場にある田畑の目線で描いています。それぞれに性格も仕事のやり方もちがう彼らは、協力するどころか、他班を出し抜こうと思いをめぐらせることもしょっちゅう。反目し合う彼らを見て、たまに憎らしくてたまらなくなる田畑に人間味があって良し。ひとつひとつの事件が解決されてゆく過程も非常に読み応えがあります。10年以上前の発行だというのに、少しも色あせていません。

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