第三の時効 (集英社文庫)

  • 4573人登録
  • 3.98評価
    • (683)
    • (778)
    • (642)
    • (27)
    • (8)
  • 572レビュー
著者 : 横山秀夫
  • 集英社 (2006年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460193

第三の時効 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • やはりこの作者、大好きだ。それぞれの課がお互い張り合って、面白い!男の仕事という感じが滲み出ていい!

  • 個人的に警察小説のベスト。

  • 10年前に文庫化、単行本で出版されたのはさらにその3年前という“F県警強行犯”シリーズ第1弾。有能だけどとてつもなく扱いにくい曲者ぞろいの強行犯捜査課各班の面々。6話から成る連作短編集である本作は、1班の朽木、2班の楠見、3班の村瀬、各々の部下たち、そして曲者たちを仕切る立場にある田畑の目線で描いています。それぞれに性格も仕事のやり方もちがう彼らは、協力するどころか、他班を出し抜こうと思いをめぐらせることもしょっちゅう。反目し合う彼らを見て、たまに憎らしくてたまらなくなる田畑に人間味があって良し。ひとつひとつの事件が解決されてゆく過程も非常に読み応えがあります。10年以上前の発行だというのに、少しも色あせていません。

  • 時効完成を題材にした作品は沢山ある。「時効完成の数分前に逮捕」。たしかに面白い。
    しかしその設定には根本的な問題がある。時効完成の数分前に被疑者を逮捕できたとしても、その数分後、つまり時効完成の瞬間には釈放しなければならない。公訴時効というのは逮捕できる期限ではなく、起訴できる期限だからだ。期限までに起訴できなきゃ、つまり裁判が出来なきゃ、結局それは犯人の勝ちだろ...。
    そんな冷めた私が、思わずのけぞったのが表題作だ。私のように「時効モノ」に冷めた目線を向けている方にこそ、この作品は面白いと思う。
    他の短編も逸品揃い。お勧めしたい。

  • 警察署内の人間関係と事件解決の展開を絡めているのがうまい。

  • 警察物ってのは何故ハードボイルドだと最高にかっこええのか。水戸黄門みたいな勧善懲悪ものを実は望んでるけど、でもあんな単純に良いやつ悪い奴じゃイマイチ感情移入できないのか。それとも世の中の悪いやつはやっぱり捕まっちまえば良いのに、って心の中でいつもモヤモヤしてるのか。とまぁいろいろ考えてしまってもしょうがなく、とりあえず大好き。
    そして著者の写真がこれまたイケてた。

  • 内容紹介

    04年「このミス」第4位の名作! 時効の発生は事件発生から15年。しかし容疑者が事件後海外に滞在したため、7日間のタイムラグがある。F県警はこの間に容疑者を追いつめようと…。サスペンスとドラマ、警察小説の傑作連作集。

    内容(「BOOK」データベースより)

    殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ―。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。

    内容(「MARC」データベースより)

    F県警捜査第一課。一班の朽木。二班の楠見。三班の村瀬。一筋縄ではいかない強行犯の刑事たちが、覇権を激しく競い合い、難事件に挑む! 非常で独断的な男たちの感動的なドラマを描く本格警察小説。テレビ化決定。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    横山秀夫
    1957年東京都生まれ。上毛新聞社記者を経て、91年「ルパンの消息」が第九回サントリーミステリー大賞佳作となり、独立。98年「陰の季節」で第五回松本清張賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    目次
    沈黙のアリバイ
    第三の時効
    囚人のジレンマ
    密室の抜け穴
    ペルソナの微笑
    モノクロームの反転

  • 「囚人のジレンマ」が一番好き。

  • 一発でファンになってしまった。
    登場する刑事たちの強烈な個性と覇権争いの物語にハラハラし、しかしどの事件でも最後には彼ら刑事の矜持に魅せられる。
    6編どれも面白いのですが、『沈黙のアリバイ』と『ペルソナの微笑』はそれぞれの語り手となる朽木と矢代のトラウマがストーリーにがっちりハマった結果起きる化学反応的なクライマックスは興奮が止まらず。前者は犯人の真の狙いと犯人をどう詰めるかを効果的に見せてくるし、犯人像が憎たらしいのでカタルシスが跳ね上がった。後者はラストのあのシーンは震えました。
    『第三の時効』は時効間近の犯人に仕掛けられた罠と一人暗躍する楠見の思惑が絡みバッタンバッタンひっくり返っていくのが気持ち良い。
    『囚人のジレンマ』『密室の抜け穴』『モノクロームの反転』は警察内での出し抜き合いの中にも血の通った温かい部分が確かにある描写が程よくて癖になる。

  • 捜査1課ものなので、殺人事件ばっかり。
    たまにほっこり(?)あり。読みごたえ抜群でした。
    半落ちとか、面白いけど長くて疲れる…というときには、こちらの短編集のほうがいいかもしれない。

  • 最高。すごく良く出来てるなぁとびっくりしてしまった。この本を読んで以来、横山秀夫にめちゃくちゃハマりました。

  • 面白かった。短編一つ一つが洗練されてて、登場人物も個性があり、一気に読んでしまった。最近読んだ推理小説ものではピカイチ。

  • 爽快!

    タイプの違う3人の班長。
    文中に出てきた表現を引用すれば
    「理詰め型」一班の朽木
    「謀略型」二班の楠見
    「閃き型」三班の村瀬

    部下も個性的でかつ切れ者。
    各短編毎に「おぉ!」となった。

  • 短編の名手というだけでは、物足りない。
    完璧な小説があれば、この作品のことなのではないかと思える。

    ミステリファンには有名なF県警強行犯シリーズの第一作だ。表題作の「第三の時効」のみ再読なのだが、初読時の衝撃は色あせていなかった。そればかりか、これに匹敵する作品ばかり詰め込まれた短編集だった。
    切れ味鋭いプロットに何度うならされたことか。
    練られた人物造形も物語に厚みをもたらして、短編を読んでいる感じがまったくしない。

    どんでん返しの衝撃の連打に、頭と体は痺れさせられた。
    とにかくすごい。

  • さらって読めてそれでいて面白い。タイトルの「第三の時効」が秀逸。

  • とても面白かった。姿形の見えない本で人間性のみしかわからない中、登場人物のファンになるという稀有な体験ができた。初めての体験!

  • 短編集だが、
    6篇全てが連続していて
    とても面白かった。

    アウトローな刑事達ばかりだが
    思わぬ人間らしさや
    自分の心を傷を
    言葉を語ること無く
    差し出す・・・
    そんな場面を上手く描いていて
    のめり込んでしまい
    1日で読破。

  • 素晴らしい。刑事の悲哀が鋭く描かれている。短編集だがすべての話しが秀逸。手元に置いて何回も味わいたい本。

  • こちらはF県警短編シリーズ。警察小説としては王道の刑事もの。県警本部強行捜査一課の一班、二班、三班それぞれの活躍、各班班長の個性と各班間の強烈な競争意識、その班をまとめる捜査一課長の悩みなどが各短編に生々しく描かれ、その登場人物達が重なりつつ進行。そのような警察内部の描写が楽しめるだけでなく、各6編の短編自体が、登場人物の人生と事件が絡まった秀逸なミステリー仕立てに出来上がっている。短編ミステリー集として読みやすいだけでなく、各回の主人公が毎回入れ替わっていく連続ドラマのような仕立てが絶妙で、大変面白い。

  • 前にも書いたかもしれないけど、この人の本ははずれがないな〜
    しかし、警察ってこんなに内部の競争にエネルギー使ってるのかね。全部がそうとは思えないけど。

  • 正統派刑事小説。見事の一言に尽きる。

  • ちょっと受け止めきれない…
    ただ面白かったという思いだけがある…

    『囚人のジレンマ』が一番好き

  • 短編集です。すべておもしろかったです。登場人物の設定、捜査の展開、犯人、動機、それぞれが人間臭く、感情移入できます。あっと言う間に読み終えてしまいました。

全572件中 1 - 25件を表示

第三の時効 (集英社文庫)に関連するまとめ

第三の時効 (集英社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

第三の時効 (集英社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

第三の時効 (集英社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

第三の時効 (集英社文庫)の単行本

第三の時効 (集英社文庫)のKindle版

ツイートする