いじん幽霊 完四郎広目手控 3 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461046

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ物と知らずに読みはじめた。
    高橋克彦氏は浮世絵ミステリーが好きだが時代物も面白い。

  • 今回は開港した横浜を舞台に、イギリス人やフランス人が関係する騒動に巻き込まれる完四郎と魯文。
    現代の作家さんの小説で当時の様子を紹介するものをあまり読んだことがないので、とても興味深い。
    本当にこんな様子だったら、相変わらず英語に対するアレルギーが無くならない現在の日本社会よりむしろ心が開けた人が多かったのかも。
    読んでいて楽しい作品です。

  • 完四郎広目手控シリーズ、3作目。
    完四郎と魯文は、開国後、異人居留地となっていた横浜に舞台を移す。

    12編から成る短編集なので、一話一話は短いが、それでも本格的なミステリものになっているのもあって、面白かった。今でいう広告代理店のような広目屋仕事を通して、その時代の世情も実在の人物を絡めて上手く描かれており、あまり知らなかった当時の横浜を感じ取ることが出来た。時代の流れから、瓦版から新聞へと媒体が移行していく様子もシリーズを通して描かれており、次作ではそれがどうなっていくのか興味が膨らむ。

  • 第3弾は桜田門外の変後の横浜が舞台。
    新しい登場人物ジェシカも加わり、維新前の横浜での謎解き。
    幕末手前の不穏な情勢の中の外国人との駆け引きも面白い。

  • 2008.08.02.読了。

  • 前作から約8年後、舞台を横浜に移した
    広目屋、完四郎シリーズ第3弾。

    外国人居留地で異文化に触れ、読み物としての瓦版と
    情報としての新聞の違いを考えはじめた主人公。
    ついに舞台を海外に移すのか?という引きを残したラストなので、
    次作が非常に気になります。

    【収録作品】
     第1話 夜明け横浜
     第2話 ふるあめりかに
     第3話 夜の写真師
     第4話 娘広目屋
     第5話 いこくことば
     第6話 横浜天狗
     第7話 火の雨
     第8話 遠眼鏡
     第9話 いじん幽霊
     第10話 筆合戦
     第11話 虎穴
     第12話 横浜どんたく
     <解説>末國善己

  • 完四郎広目手控、というシリーズの何作目からしいです。
    知らずにこれから読んだ為、ところどころにあるシリーズっぽさに寂しい思いをしました。

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2019/10/1〜10/4

    完四郎シリーズ第3弾。とはいえ、第2弾を読んだのが定かではないが10年以上前なのですっかり忘れているが、読み進めるうちにぼんやり設定を思い出してきた。今回は、開港直後の横浜が舞台。12の連作短編集。どうやら、日本に居づらくなった完四郎は海外に飛び出すようだ。次作は記憶が薄れないうちに読みたいものだ。

  • 旗本の香冶完四郎と売れない戯作者・仮名垣魯文のコンビが幕末の横浜で起こる事件の数々を解決する連作短編ミステリー。十二話で構成されてますが、一話一話はかなり短いように感じました。有名人ゲストが色々出てきます。ヒコ・ヘボン・福地・吟さん・蓮杖‥etc。福地は生真面目、吟さんは一筋縄ではいかない印象。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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