ニューヨークの天使たち。 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461220

感想・レビュー・書評

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  • 描かれるニューヨークの生活も魅力的だけど、作者のバイタリティーがすごいわ。

  • ニューヨークで出会った人たち、
    思いがけなく遭遇したシーンから
    やさしい視線で、天使を見つめる作者。

    言葉の通じない旅先で、怯えていたとき、不意に現れた紳士から

    「心を開きなさい。どこに行っても人は人なんですよ。
    あなたが心を開けば、相手も心を開いて接してくれる」

    そう声掛けられ、じゃあさよなら・・・と別れた後、
    天使っているのかな。と思う。

    こんなふうに、やさしく、さりげない出会いや、
    親しくなった人との別れや、
    どんなことにも、人にも、心を開いて、
    自分の心を奥深く覗く作者は、
    たくさんの天使と出会う。
    天使を感じる場所に出かける・・・。
    読後、ふわりと心の扉が開いて、
    気持ちいい解放感に満たされます。

  • 全部が全部あたりってわけじゃないけど、掌編小説みたいな作品がすきだった!雪合戦の話とか。

  • ニューヨークは大好き!
    だけどこの本を読んでポートランドでも暮らしたくなってみました。
    実はニューヨークよりも住みやすいかも。

  • いろいろな出会い。

  • NY在住経験のある渡辺葉氏のエッセイ。

    ありふれた日常の1シーンを素敵な視点で描いた作品。
    どの作品もNYや日本などの空気が伝わってくるよい作品だが、少し自分にはライトすぎるかも。

    印象に残ったのは下記。

    『博愛ではなく、慈悲でもなく、−
     人間を人間たらしめるのは、良識なのである。』

  • 渡辺葉さんは、椎名誠氏の長女。
    1996年から2006年までの10年の間の、人との出会いを中心につづったエピソード集。
    ひとつひとつはどれも素敵なお話で読みやすいのだけど、それが全体的にパンチの無い文体に感じられて、深く心に根ざすものはありませんでした。
    けれども、読み終わったあとは、まるで私が葉さんになったような、優しいまなざしを体験することが、できました。
    たくさんの出会いを、ひとつひとつ大切なエピソードとして織り上げていくことは、実はとても大変なことなのかもしれない。
    並外れた感受性を持ち合わせていなければ、1冊の作品にはならないのかも、しれない。
    そういった意味ではとても素晴らしい本なのではないでしょうか。

  • ニューヨークにはなんの思い入れも無いが。日本に住んでいたオーストラリア人が母国語が通じるニューヨークへ移住し、言葉が通じる故に壁を感じてしまうエピソードは、いかにもありそうで納得させられる。

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著者プロフィール

エッセイスト、翻訳家、そしてNY州の弁護士でもある。著書に『やっぱり、NY暮らし』ほか多数。訳書に『ながいよるのおつきさま』『十五少年漂流記』(椎名誠と共訳)など。

「2020年 『シンデレラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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